NFLドラフトは3日目も終了。
ブロンコスは6つの指名権がありましたが、3回のトレードを行って2つ減らし、控えRBカプリ・ビブスを放出して、49ersから来年の4巡指名権を獲得しています。
その結果、ドラフトの最後253番目に指名される「Mr. Irrelevant」も含めて、4人を指名することになりました。
3日目の動き
49ersとのトレード(たぶん得?)
- 獲得:2018年の4巡
- 放出:RBカプリ・ビブス、5巡34位(177)
ブラウンズとのトレード(ちょっと得?)
- 獲得:5巡1位(145)、5巡32位(175)
- 放出:4巡20位(126)、7巡34位(252)
パッカーズとのトレード(ちょっと損?)
- 獲得:5巡29位(172)
- 放出:5巡32位(175)、7巡20位(238)
ドラフト内容
- 4巡20位 ブラウンズに放出
- 5巡01位 TEジェイク・バットを指名(トレードダウン)
- 5巡29位 WRアイザイア・マッケンジーを指名(トレードアップ)
- 5巡32位 ブラウンズから獲得してパッカーズに放出
- 5巡34位 49ersに放出
- 6巡19位 RBデアンジェロ・ヘンダーソンを指名
- 7巡20位 パッカーズに放出
- 7巡34位 ブラウンズに放出
- 7巡35位 QBチャド・ケリーを最後に指名
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— Denver Broncos (@Broncos) 2017年4月29日
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5巡1位(145) TE ジェイク・バット
Jake Butt 身長6-5 体重246 1995年生まれ ミシガン大学 シニア
4年間の先発経験がある。過去2年はHCジム・ハーボーの下でプロスタイルの攻撃を経験している。2015年は51回、654ヤード、3TD、2016年は、46回、546ヤード、4TDを記録し、2年連続でBig Tenの最優秀タイトエンドに選出された。
昨年12月のオレンジ・ボウルで右ひざのACLを断裂してしまい回復中。2014年にもACLを怪我したが、シーズン途中に復帰している。
鍛えられており、まだ強くなれる。サイズがあり、高さで勝負できる。磁石のような強い手がある。密集においてタフで頼れる。タイミング、テンポ、フェイクの動きを使いこなす、優れたルート・ランナー。フィールド中央で恐れを知らず、自分とボールを守ることもできる。キャッチ後に力でヤードを稼げる。ミシガン大学の通算レシーブとヤードのTE記録を持っている。チーム・キャプテン。
身体能力は普通。一定のスピードだけでギアがなく爆発力に欠ける。縦に脅かすスピードはない。キャッチできる範囲は限定的。ブロッカーとしては相手をつかみがちで、セカンドレベルでのアングルも良くない。フィジカルなエッジラッシャーにやられる。パスプロでパワーのある相手にアンカーが一定しない。頼れるが、ホームラン・ヒッターではない。1試合に100ヤード以上を記録したことが1度しかなく、TD率も低い。
某スカウト「彼は良い選手になる。皆はケルシー、オルセン、グロンコウスキーみたいなエリート選手を求めるが、バットは頼れる選手で、1stダウンを更新する。彼らはみなプロに入ってブロックも向上している」
似たタイプの選手:ザック・ミラー、タイラー・アイフォート
強くてナチュラルな手と、フィールドの中央で活躍できるタフさで1stダウンを更新するインライン・タイトエンド。中距離のターゲットにもなれる能力を見せているが、プロのDBやLBのマンカバーを外すだけの運動能力やセパレート能力は欠いているかもしれない。インラインで活躍するためにブロック能力を向上する必要がある。それでも、彼は生産性の高い頼れるターゲットであり、早くから先発し、活躍するチャンスがある。
年 | G | Rec | Yds | Avg | TD |
---|---|---|---|---|---|
2013 | 13 | 20 | 235 | 11.8 | 2 |
2014 | 10 | 21 | 211 | 10 | 2 |
2015 | 13 | 51 | 654 | 12.8 | 3 |
2016 | 13 | 46 | 546 | 11.9 | 4 |
2~3巡で指名されるという予想もあった選手なので、 怪我から復活さえできれば、活躍が期待できそうですねー
Jeff Legwold(ESPN) 追記
GMエルウェイは「ドラフト3日目に指名した全員が残れる空きは、ロスターにないかもしれない」と語っていた。しかし、バットに関しては我慢することができるはずだ。彼はオレンジボウルの敗戦で右ひざのACLを断裂したが、怪我するまでは1巡指名の才能だった。この指名には素晴らしいバリューがある。
彼は今年のTEではベストのひとりだ。プレイメイカーで、必要ならラン攻撃でブロックもできる。今年のTEは多くがレシーバーで、ブロンコスはエブリダウンでプレイできる選手を求めていた。バットはトレーニング・キャンプの終わりにはフィールドで練習できると語っていた。彼は2014年にも同じ膝のACLを怪我しており、その事実は留意する必要があるだろう。
Chris Burke(SI.com)
オレンジ・ボウルでACLを断裂してしまった。これにより、ドラフト候補生はボウルゲームを欠場すべきかという議論を呼んだ。怪我の回復は予定より進んでいるという話だが、2017年にどれだけやれるかは不明だ。バットは大学で通算11TDを決めており、健康であれば、レッドゾーンで頼れるターゲットになる。彼はクラシックなTEで、プロスタイルの攻撃システムでインラインを経験している。身体能力でスカウトを驚かせるようなタイプではない。似た選手はデニス・ペタ。
これまで一流のスタッツを残してはいないが、ミシガン大学がラン攻撃を重視していた影響もある。2016年は546ヤードしか記録していないものの、ルートランの平均1.99ヤードは今年のドラフト候補で8位の成績にあたる。彼はレッドゾーン内での生産性(通算9TD)、落球(キャッチ可能なパス51回で5度の落球)を向上する必要があるが、怪我から回復できるならば、頼れるドラフト中位指名候補であるだろう。
Excellent Mike Tanier(B/R)
派手なパス攻撃をやらない大学にいながら、2年間で97キャッチを記録している。彼は白人であるがゆえに、運動能力よりも、リーダーシップ、競争心、練習熱心さ、数字に表れない部分で評価されてきたが、優れたアスリートでもある。タフで喜んでブロックするが、洗練しておらず、相手をつかみがちだ。
昨年のシーズン終盤にACLを断裂しているので、2017年の活躍は限定されるかもしれない。ブロンコスは長期的な視点で指名しており、彼は何でもできるTEに成長するだろう。
エルウェイは彼が残っていたことに興奮したとツイートしていたが無理もない。ACLを断裂してはいても、私は彼が3巡で消えると評価していた。この指名はスティールであり、5巡のベスト指名だったと思う。バットはブロンコスにとって、2018年から先の強力な武器となるかもしれない。
A- Travis Wakeman(USA Today Broncos Wire) 追記
ブロンコスが残念なドラフトをしたとは思っていないが、5巡指名で初めてA評価を出す機会に恵まれた。どうやっても、この指名を嫌いにはなれない。
大学最後の試合でACLを断裂してはいても、彼にはブロンコスのTEに足りなかった要素をもたらしてくれる機会がある。
彼は手堅いブロッカーであるだけでなく、フィールドのあらゆるレベルでオープンになれる。大学ではいくつものタフなキャッチを決めて、1stダウンを更新してきたが、ダウン・フィールドでオープンになって、LBやDBより速く走ることもできる。
もしかしたら、彼はシーズン開幕をPUP(負傷者リスト)に登録されて迎えるかもしれない。その場合はすぐに活躍することはできない。
それでも、彼を5巡1位で指名できたのは興奮ものだった。怪我さえなければ、2巡で消える才能がある。これこそ、この指名の評価が高くなる理由だ。
ブロンコスは労せずして大きなニーズを埋められた。この指名は今年のドラフトで最大のスティールになる可能性がある。
A+ Spencer Hall(CBS Sports)
2017年ドラフト・リンク
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