ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

3巡 TE グレッグ・ドゥルシッチ

3巡のトレード

ブロンコスは3巡でトレードダウン。ラムズからもらった3巡指名権(75位)をテキサンズに譲渡して、3巡(80位)と5巡(162位)を獲得しています。

テキサンズは75位でアラバマ大学のLBクリスチャン・ハリスを指名)

 

 

 

結果

75位から5つ下がって、UCLAのTE グレッグ・ドゥルシッチを指名。

 

今年のドラフトでは、トップ3に評価されていたタイトエンドですね。

ブロンコスはオフにQBラッセル・ウィルソンをトレード獲得していて、その対価として元1巡指名のTEノア・ファントをシーホークスに放出したので、チームには実績のあるタイトエンドが少なくなっていました。

チーム公式の動画を見ると、GMジョージ・ペイトンは2巡でのタイトエンド指名も考えていたようですが、OLBニック・ボニートが予想外に落ちてきたので先に指名。3巡まで待ち、トレードダウンしたうえで、狙っていたTEドゥルシッチを指名できて喜んでいる様子が見られました。

ビックプレイが期待できるレシーバーなので、新HCナサニエルハケットのオフェンスでどういう風に使われるか楽しみですね。

 

 

3巡 16位(全体80位)
TE グレッグ・ドゥルシッチ

Greg Dulcich / 身長6-4 体重243 / UCLA / RSジュニア

機敏なタイトエンドで、ビックプレイを決めている実績がある。インライン(OLの横)またはスロットに移動してプレイしている。素早い発進があり、ダウンフィールドに向かってぐんぐん加速できる。ルートのトップにおけるニュアンスと洗練があり、ブレイクからのセパレーションを生み出す。シーム(ゾーンの隙間)やクロスでとても効果的で、スピードを使って相手を引き離す。ナチュラルにボールを追跡することができ、必要な時にはもっとも高い位置でボールにアタックする。いくつかコンタクトでの落球はあるものの、平均よりはるかに上の手を備えている。キャッチ後に(細かい動きなどで)守備選手をミスさせることはできるが、主に爆発力に頼っている。ラン攻撃では競争心があり、シールして壁を仕切る能力がある。ただし、この部門ではもう少し強さを向上させる必要はある。全体として、チームがこのポジションにもとめている理想的な選手であり、確かな先発になれるはずだ。

 

高校では3つ星の評価

高校シニアの時に1,168ヤード 12TDを記録するなど活躍

過小評価されて奨学金なしのウォークオンでUCLAに進学

2018年は3試合に出場してからレッドシャツに登録

2019年は3月の誕生日に奨学金を獲得し、11試合で8キャッチを記録。スペシャルチームでも出場

2020年は全7試合に出場(5試合に先発)して、26回 567ヤード 5TDを記録

2021年は全12試合に先発して42回 725ヤード 5TDと活躍。タイトエンドで全米3位となるキャッチ1回平均17.3ヤードを記録してAll-Pac12に選出

 

カールした長髪と口ひげが特徴

大学で体重を40ポンド(約18キロ)増量している

体重は軽め。長い腕(33 3/8インチ)がある

レシーバーのようにキャッチする

縦にヤードを稼げる。キャッチ後にヤードを稼ぐ

ブロッカーとしては平均以下

40ヤードは4.69秒

指名予想 3巡

似ている選手:Tre' McKitty(LAC)

 

 

大学成績

出場 先発 Rec ヤード 平均 TD
2018 3 0 1 6 6.0 0
2019 11 0 8 105 13.1 1
2020 7 5 26 517 19.9 5
2021 12 12 42 725 17.3 5
33 17 77 1,353 17.6 11

 

 

RAS(相対的運動能力成績)= 8.25(最高が10)

 

 

 

指名評価

 

A Vinnie Iyer(SN

ブロンコスはトレードでTEノア・ファントを手放しており、この指名はQBラッセル・ウィルソンにダイナミックでハイブリッドなターゲットをもたらしてくれる。ドゥルシッチにはファントと同じようなスピードとクイックネスがある。

 

A Brent Soleski(Bleacher Report

長所:キャッチ後の脅威、ビッグプレイマシーン、元ウォークオンでフィジカルと技能どちらでも伸びしろがある

短所:ルートが洗練されていない、平均以下のブロッカー

ドゥルシッチはTEカイル・ピッツと同じ運動能力やスキルセットを備えているわけではない。しかし、毎年のように成長を見せており、パス攻撃で重要な要素になれることを証明している。

ドゥルシッチはAll Pac-12の1st Teamに選ばれており、PFFによると過去2年間でキャッチ後に470ヤードを稼ぎ、15ヤード以上のキャッチを36回記録している。470ヤードはパワー5(FBSでエリートとされている5つのカンファレンス。ACC、Big Ten、Big 12、Pac-12、SEC)のタイトエンドで2位、36回は1位タイの数字だった。

今年のドラフトには彼よりも実績があり、もっと優れたブロッカーやアスリートもいるが、ドゥルシッチにはプロで最上級のプレイメイカーになれるチャンスがある。

ブロンコスはTEノア・ファントをトレードで放出しているが、ドゥルシッチはその穴を埋め、TEアルバート・オクエブーナムの負担を減らすだろう。

 

A- Walter Football

私は75位でブロンコスが指名すると予想していたので、5つトレードダウンして指名できたのは良いバリューだった。ノア・ファントを放出しているため、ここでタイトエンドを指名するのは理にかなっている。TEアルバート・オクエブーナムも好きな選手ではあるが、QBラッセル・ウィルソンにはタイトエンドを2人揃えておきたかった。ドゥルシッチには良い伸びしろもある。

 

B Ian Cummings(PFN

3巡はタイトエンドを指名するのに良いレンジだった。そして、ドゥルシッチの運動能力には投資するだけの価値があった。彼はスムーズに守備のシームを駆け上がり、スペースを優位に使うことができる。サイズと長い腕で競り合いに勝つこともできる。それでも彼には懸念もある。ドゥルシッチは一流の身体密度やプレイの強さを欠いており、調整する期間を必要とするかもしれない。また、ブロッカーとしてもやや一貫性を欠いている。とはいえ、現時点では必要なニーズを埋めている。

 

B- Eric Edholm(Yahoo Sports

B- Chris Trapasso(CBS Sports

 

 

B Tim Lynch(Mile High Report

A Sadaraine(Mile High Report)

C Joe Rowles(Mile High Report)

奨学金なしのリクルートからアカデミック・オールアメリカンにまでなった努力を気に入っている。それはハードワーカーである証明であり、アスレチックなレシービングTEとしてフォーメーションのいたる所でプレイできる。もちろん彼のブロック能力は気になるが、それ以前にこの指名には疑問がある。新人タイトエンドが1年目から活躍することは珍しい。なので、他にもっと1年目から貢献してくれそうなドラフト候補を指名することもできたはずだ。さらに、QBラッセル・ウィルソンはあまりフィールド中央へのパスを投げない。シーホークス時代も(TEジミー・グラハムがいた時期を除いて)タイトエンドをあまり活用していなかった。ドゥルシッチのスキルセットはTEアルバート・オクエブーナムに似ていて被っている点も気になる。

B Scotty Payne(Mile High Report)

B Laurie Lattimore-Volkmann(Mile High Report)

 

 

 

85番

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