ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

ドラフト候補 OT

2023年のNFLドラフト候補を紹介する9回目。

ダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50(3.0版)」から、ドラフト候補となる選手たちの評価を確認します。

 

攻撃タックル

  • 08位 ピーター・スコロンスキー(ノースウエスタン)
  • 17位 ダーネル・ライト(テネシー
  • 18位 パリス・ジョンソン Jr.(オハイオ州立)
  • 19位 ブロデリック・ジョーンズ(ジョージア
  • 35位 コーディー・マウク(ノース・ダコタ州立)

 

Daniel Jeremiah's top 50: 2023 NFL Draft prospect rankings 3.0

 

 

8位 ピーター・スコロンスキー

Peter Skoronski / 6-4 313 / Northwestern / Junior

安定した頼れる攻撃タックル。このポジションとしては理想的な身長と肉体を備えているが、腕の長さ(32 1/4インチ)は欠いている。パスプロではスタンスから素早く起動し、キックアウトしてエッジのスピードラッシャーをカバーできる能力がある。膝を曲げてプレイし、方向転換のバランスがあり、カウンターの動きに対して正対する。態勢をリセットしてアンカーを固定する前は、パワーラッシャーにいくらか押し込まれてしまう。ランブロックではレバレッジでプレイし、強いインサイド・アームで守備選手を引き抜いて動かす。すばやくセカンドレベルまで達してLBをブロックする。全体的な意識はすばらしい。大学でチームメイトだったOTラショーン・スレーター(チャージャーズ)と同じレベルではないものの、優れた一貫性があり、頼れる先発タックルである。

  • 2020年は全9試合に先発
  • 2021年は左タックルで全12試合に先発
  • 2022年も左タックルで全12試合に先発

 

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17位 ダーネル・ライト

Darnell Wright / 6-5 333 / Tennessee / Senior

巨大なライトタックル。パスプロでの理想的な足の機敏さは欠いているものの、我慢して相手と正対する。相手に懐まで入られても、その巨体とパワーでチャージを受け止めることができる。パンチを出すのは遅いが、出してしまえば一発でプレイは終わりになる。アラバマ大学のEdge ウィル・アンダーソン Jr(トップ5指名候補)と対戦して互角以上にやりあっている。ランブロックでは重心が高すぎるものの、相手選手に圧力をかけて動きを生み出す。まっすぐ進めばセカンドレベルで良い仕事ができる。ただし、スペースでの方向転換には苦戦する。スペシャルなアスリートではないが、その巨体とパワーによって、プロでも頼れる先発ライトタックルになれるチャンスがある。

  • 2019年は右タックルで5試合、右ガードで2試合に先発
  • 2020年は右タックルで9試合に先発
  • 2021年は左タックルに移動して全13試合に先発
  • 2022年は右タックルに戻って12試合に先発

 

RTダーネル・ライト 対 Edgeウィル・アンダーソンJr.

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18位 パリス・ジョンソン Jr.

Paris Johnson Jr. / 6-6 313 / Ohio State / Junior

このポジションとしては理想的なサイズ、長さ、機敏さを備えている。パスプロではスタンスからの素早い足があり、パンチが当たれば相手を操縦しコントロールできる。ナチュラルな膝の柔軟さは欠いており、重心も高すぎることがある。そういう時はパワー・ラッシャーに対して苦戦し、QBのところまで押し込まれてしまう。また、内側へのカウンター・ムーブにも影響されやすいが、素早くリカバーして方向転換できるだけの運動能力はある。ツイストやスタンツ(交差する動き)に対してとても優れた意識がある。ランブロックでは強い手で相手をつかまえ、コンタクトにおいて足を動かし続けてムーブメントを生み出す。相手を地面まで倒してしとめる執拗さがある。全体として、パスプロではもっとレバレッジでプレイする必要があるものの、プロでも確かなレフトタックルに成長できるだけの体格と気質を備えている。

  • 2021年は右ガードで全13試合に先発
  • 2022年は左タックルに移動して13試合に先発

 

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19位 ブロデリック・ジョーンズ

Broderick Jones / 6-5 311 / Georgia / Sophomore (RS)

分厚く鍛えられたレフトタックルで、理想的な長さとパワーを備えている。パスプロでは水平なスタンスから起動する。アグレッシブにスペースを詰め、すばやく手を伸ばして守備選手をとらえる。アップフィールド(攻撃側陣内)ではやられることもあったが、長さと機敏さでリカバーできる。重心を落とし、膝を曲げ、バランスを保ってプレイする能力を見せている。ランブロックでは、セカンドレベルに上がる時のアングルが素晴らしく、プル(横に移動してブロックする)での足のスピードは飛び抜けている。アグレッシブすぎるせいでスペースでの調整には苦戦する。アタックのポイントでは上半身のパワーで守備選手を正面からターンさせねじる。彼は毎週のように成長を見せてきた。まだまだ向上できると思う。

  • 2021年は最後の4試合、怪我人の代わりに左タックルで先発
  • 2022年は左タックルで全15試合に先発

 

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35位 コーディー・マウク

Cody Mauch / 6-5 302 / North Dakota State / Senior (RS)

すばらしいアスリートで、バランスと意識でプレイする。パスプロではスタンスから飛び出て、水平を保ち、重心を落とす。ノース・ダコタ州立大学(FCS所属)の試合テープでは、難なくスライドして相手に付いていく姿を確認できる。守備選手に胸まで侵入される時があり、腕の短さ(32 3/8インチ)にはいくらかの懸念がある。そのため、FCS(FBSが1部の上位リーグ。FCSは1部の下位リーグ)レベルの守備選手に対してはアンカーを固定して持ちこたることができていたものの、プロでは内側のガードをやることになるかもしれない。ランブロックではパワフルなインサイドアームで守備選手を引き抜き、地面に倒してしとめる。セカンドレベルに上がると、うまく方向転換して動いている相手をとらえ素晴らしい仕事をする。LBを圧倒する。おそらくプロのレベルに慣れる時間は必要になるだろうが、攻撃ラインのどこかのポジションでしっかりとした先発になれると思う。

  • 2020年は右タックルで2試合、左タックルで7試合に先発
  • 2021年は左タックルで全15試合に先発
  • 2022年も左タックルで全15試合に先発

 

LT 70番

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コーディー・マウクの前歯2本は、中学バスケの試合で折れたそうです(汗