ブロ研 [ブロンコス研究所]

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ドラフト候補 DT

2021年のNFLドラフト候補を紹介する17回目。

ダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト候補となる選手たちの評価を確認します。

 

守備タックル編、下記の4人です。

  • 23位 リーバイ・オヌズーリケ(ワシントン)
  • 35位 デヴィオン・ニクソンアイオワ
  • 37位 クリスチャン・バーモア(アラバマ
  • 45位 マーロン・トゥイプロトゥ(USC)

 

Daniel Jeremiah's top 50: 2021 NFL Draft prospect rankings 1.0

 

  

23位 DT リーバイ・オヌズーリケ

Levi Onwuzurike / 身長6-3 体重290 / Washington / 23歳 RSシニア

わずかにサイズの小さい守備タックルで、私が確認したどの試合でも非常に破壊的だった。大学のスキームではあちこちで使われていたが、3テクニック(ガードの外側)がもっとも適していると思う。パス守備では爆発的な第1歩があり、クイックな手がある。素早いスラップとスイムのムーブを見せているが、プランを持っておらずその場で詰まってしまう時がある。パッドの位置を低く保って飛び出した時には、センターやガードをQBのところまで押し戻すことができる。ラン守備ではそのサイズよりも大きくプレイする。片腕で1人の相手をさばき、ブロックを外すことができる。横の守備範囲があり、その奮闘は驚異的。パスラッシュの実績こそスペシャルではないものの、プロで成長できるだけの必要な道具はすべて備わっている。

 

2016年はレッドシャツ。2017年は控えで2サック。2018年は全14試合に出場し、4試合に先発して16タックル、3サックの成績でした。

2019年は12試合に先発。45タックル、6ロスタックル、2サックを記録して、All-PAC 12に選出されています。2020年はオプトアウトして休みました。

大きくはないですが強い選手ですね。光るプレイを見せているものの持続性がなく、それもあって個人成績も伸びていないようです。スナップからの爆発力で相手に勝ちますが、それを止められると次の手がないので、プロではその分野を向上する必要があるという話です。

 

2019年 95番

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35位 DT デヴィオン・ニクソン

Daviyon Nixon / 身長6-3 体重313 / Iowa / 22歳 RSジュニア

大学では爆発力のあるウルトラ・アスレチックな守備タックルとして先発していた。素早い第1歩があり、暴力的なクラブとスイムのムーブを使う。常に活発な手がある。私が確認した試合では何度か速攻で相手に勝っていた。センターやガードを持ち上げて足を浮かすハンプムーブを見せている。ラン守備ではアタックのポイントで重なってブロッカーをホールドすることができ、ダブルチームを受けた時には2番目のブロッカーを上手く腰投げできる。ランでもパスでも優れた意識がある。試合では驚くべきアスレチックなプレイを決めている(ペン州立大学戦の71ヤード・リターンTDを参照)。非常に優れた才能があり、3ダウンでブロックを破壊する選手になるはずだ。

 

アイオワ大学への進学を表明しましたが、学業の問題があって許可が得られず、アイオワのジュニア・カレッジで1年プレイして活躍。

翌年はアラバマ大学からのオファーもあったそうですが断り、アイオワ大学でプレイする許可を得て、2018年はレッドシャツに登録。2019年は全13試合に出場し、1試合に先発して29タックル、3サックを記録しました。

2020年は守備タックルで全8試合に先発。45タックル、5.5サック、13.5ロスタックルを決める活躍で、満場一致のAll-American、Big Tenの最優秀守備選手にも選出されています。

学習障害でぎりぎり成績が足りず、ジュニア・カレッジを経由していますが、努力して成功している選手ですね。高校ではバスケでも活躍していて、サイズがあるのに動けます。3-4守備のDEをやるには腕が短いということで、プロでは4-3守備のDT(3テクニック)になるようです。2日目くらいの予想。

 

54番

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37位 DT クリスチャン・バーモア

Christian Barmore / 身長6-4 体重310 / Alabama / RSサーフモア

大きくて才能のある守備タックル。2020年は序盤のプレイにがっかりしたが、プレシーズンで膝を負傷していたせいかもしれない。そこから彼は一気に向上した。パス守備ではやや発進が遅いものの、優れた敏捷性があり、ポケットを押し潰すパワーを見せている。ゲームやスタントなど交差するラッシュに優れており、運動能力によってブロッカーを回り込むことができる。一気に相手へと迫り仕留める爆発力もある。ラン守備では一貫性があるが、身体が高すぎるため引き抜かれてしまうことが多々ある。横方向の守備範を見せている。オーバーン大学戦ではワイドレシーバーのスクリーンに追いついており、それを見れば彼の運動能力をより理解できる。全体として、まだ若く未熟で才能がある。彼にはブーム・オア・バスト(大アタリか大ハズレ)の要素もあるが、必要な道具はすべて備えている。

 

高校では4つ星、全米トップ5の守備タックルに評価されていたそうです。

2018年はレッドシャツ。2019年は12試合に出場して1試合に先発。26タックル、2サック、6ロスタックルを記録しています。

2020年は膝の怪我で開幕戦を欠場したものの12試合に先発。37タックル、8サック、9.5ロスタック、3パス防御、3ファンブル誘発の活躍でAll-SECに選出され、全米王者決定戦では5タックル、1サック、2ロスタックルを記録して守備MVPにも選ばれました。

爆発力のあるパスラッシャーですね。パワーというよりは動けるタイプのようです。モックドラフトでは1巡指名の予想が目立ちます。

 

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45位 DT マーロン・トゥイプロトゥ

Marlon Tuipulotu / 身長6-2 体重307 / USC / 21歳 RSジュニア

分厚く四角い守備タックル。パス守備では素早い足と手がある。片腕でブルラッシュするパワーを見せており、暴力的なプッシュとプルのムーブもある。いくらか身体の硬さがあり、方向転換する際にそれが見られる。ラン守備ではアタックのポイントにおいて強くて頑丈。スクリメージラインから動かすのが難しい。横の敏捷性があり、タックルの範囲外でもプレイを決める。ダイナミックなアスリートではないものの、彼の強さと敏捷性を気に入っている。プロでも圧倒的なランストッパーになれるはずで、パスラッシャーとしてもいくらか向上の余地がある。

 

2017年は1年目から3試合に出場しましたが、左膝と背中を負傷してレッドシャツに登録。2018年はノーズタックルで全12試合に出場し、10試合に先発しています。

2019年は12試合に先発して46タックル、2サック、3パス防御を記録。2020年は6試合に先発し、23タックル、2サック、3.5ロスタックルの成績でした。

3年間で通算23試合の先発経験がありますね。パスラッシャーではないですが、パワーとモーターのあるタフな選手で、もう少し体重を増やせばノーズもできるという話です。

 

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守備タックルは、今年のドラフトでもっとも弱いポジションだと言われているようですね。ダニエル・ジェレマイア氏は「この10年で最低のクラスかもしれない」と語っていました。

 

さて、今回でドラフト候補「トップ50」の全ポジションが終了しました。

しかし、すでに更新されている2.0版~で新しい選手たちが追加されていますので、そちらも続けて紹介したいと思います。

 

 

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