ドラフト候補 LB 1
2022年のNFLドラフト候補を紹介する10回目。
今年もダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト候補となる選手たちの評価を確認します。
ラインバッカー編 パート1は上位の2人です
Daniel Jeremiah's top 50: 2022 NFL Draft prospect rankings 1.0
7位 LB ナコビ・ディーン
Nakobe Dean / 身長5-11 体重229 / Georgia / ジュニア
並はずれた本能とプレイメイキング能力を備えた小型のラインバッカー。ラン守備では素早く攻撃を読み、流れるように動き、ホールを埋めてタックルする。知識、視野、本能のコンビネーションによって他の選手よりも2歩先に動くことができる。素晴らしいスピードと守備範囲がある。強固なチェストアップのタックラーで、スペースでのタックル成功率が高い。パス守備では、アンダーニースでRBやTEとマッチアップできるだけの運動能力がある。ゾーンで下がって守る際は、優れた感覚と爆発力で相手にせまる。素晴らしいブリッツ能力があり、タイミングのうまさとブロッカーをすり抜ける能力でプレッシャーやサックを決める。大学の関係者は彼のリーダーシップを称賛している。彼はマイアミ大学から出てきた時のLBジョナサン・ビルマ(2004年ジェッツの1巡指名)をとても思い出させる。
高校ではシニアの年にバトカス賞(高校トップLB)に選ばれるなど活躍し、5つ星の有望株に評価されてジョージア大学に進学しています。
大学1年目の2019年は全14試合に出場。2020年は全10試合に先発して、71タックル、1.5サックを記録。2021年はキャプテンに選ばれ、全15試合で72タックル、10.5ロスタックル、6サック、2ファブル誘発、2INT、5パス防御と活躍。チームの全米優勝に貢献し、バトカス賞(大学ベストLB)にも輝きました。
素晴らしいスピードと守備範囲で活躍するインサイド・ラインバッカーですね。パスカバー、ブリッツに優れていて、試合でビックプレイを決める能力があり、リーダーシップも評価されています。懸念材料があるとすればサイズの小ささで、ジョージア大学では強い守備ラインの後ろで活躍していましたが、プロでは(チームによっては)サイズが問題になるかもしれません。
コンバインの測定では公称よりもやや小さかったです。
17番
8位 LB デヴィン・ロイド
Devin Lloyd / 身長6-3 体重237 / Utah / RSシニア
背が高く、手足の長いラインバッカーで、素晴らしい万能性と生産性(実績)がある。エッジとインサイド・ラインバッカーの両方に入っている。パス守備ではフィールド全体でタイトエンドをしっかりとカバーできる。ゾーンカバーではとても本能的で、予期してドライブし、ボールに対してプレイを決める。ラインバッカーとしてはスペシャルなボールスキルがある(スタンフォード大学戦でのピック6を参照)。エッジからのブリッツがとても効果的で、相手にせまる爆発力とバックフィールドでの破壊力を見せている。ラン守備ではダウンフィールドでプレイし、長い腕を使ってブロックから離れ、タックルを決める。素晴らしい横の守備範囲がある。スペース(空間)においてやや硬さはあるものの、頼れるタックラーである。彼のプレイスピード、情熱、激しさを気に入っている。彼にはプロボウル級のポテンシャルがある。
高校ではセーフティ、ワイドレシーバー、パンターをやっていて、3つ星の評価だったそうです。
大学1年目の2017年はレッドシャツに登録。2018年は主にスペシャルチームで出場。2019年から先発に昇格し、全14試合で91タックル、6.5サックを記録。2020年は短縮シーズンで全5試合に先発しました。
2021年はプロ入りせずに大学に残り、13試合に先発(1試合だけ途中出場)して110タックル、8サック、4INTの大活躍。2つのピック6も決めており、PAC-12の最優秀守備選手やオールアメリカンに選出されています。
身長、腕の長さ、万能性があり、素晴らしい成績を残しているラインバッカーですね。パスカバーでもパスラッシュでも活躍していて、記事によると2021年はEdgeで129スナップ、ボックスで702スナップ、スロットで15スナップに出場しているそうです。ただ、超一流のアスリートではないという話で、コンバインでは40ヤード走が4.66秒など(全体的に悪くはないものの)期待されたほどの数字は出せなかったようです。
0番
ブロンコスのILBは、先発したベテラン3人(ジョジー・ジュエル、A. J. ジョンソン、ケニー・ヤング)が揃ってFAになる予定なので、ドラフトでの指名も予想されていますね。
もしチームが1巡で先発級の選手を指名するということになれば、ここで紹介しているナコビ・ディーンとデヴィン・ロイドは候補になるかもしれません。
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