ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

ドラフト候補 DT 2

2022年のNFLドラフト候補を紹介する20回目。

今年もダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト候補となる選手たちの評価を確認します。

 

 

守備タックル編 パート2は上位の3人です

  • 16位 ジョーダン・デイビスジョージア
  • 37位 フィダリアン・マシス(アラバマ
  • 38位 デボンテ・ワイアット(ジョージア
  • 44位 デマービン・レアル(テキサスA&M
  • 49位 ローガン・ホール(ヒューストン)

 

Daniel Jeremiah's top 50: 2022 NFL Draft prospect rankings 1.0

 

 

38位 DT デボンテ・ワイアット

Devonte Wyatt / 身長6-3 体重304 腕32 5/8 / Georgia / シニア

分厚く角ばった守備タックルで、素晴らしいクイックネスがある。パスラッシャーとしてはビックプレイを決める能力を見せており、良いバーストとレバレッジで発進する。素早いアームオーバー、効果的なスピンとパワーでサックやプレッシャーを決めている。相手の顔の前をクロスして、方向を変える時に非常にダイナミック。個人成績はそこまで飛び抜けていないが、それはチームメイトに優れた守備選手は多くいたせいである。ラン守備ではパットの位置を低く保ち、アタックのポイントをコントロールする。素晴らしい守備範囲がある。ものすごい伸びしろがあり、今年のドラフト組ではトップの守備タックルになれるかもしれない。

 

高校では4つ星の評価でジョージア大学への進学を表明していましたが、学業成績の問題で不可となり、2017年はジュニアカレッジでプレイしています。

2018年は成績の問題をクリアしてジョージア大学に編入し、ローテーションで12試合に出場。2019年は13試合に出場して30タックル、1サックを記録。2020年から先発に昇格し、10試合で25タックルの成績でした。

2021年は5年目ながら大学に残り、14試合で39タックル、7ロスタックル、2.5サック、2ファンブル誘発と躍進。全米優勝に貢献し、All-SECにも選ばれています。

タレント揃いのジョージア大学で活躍したもうひとりの守備タックルですね。とても機敏に動けて、ランでもパスでも活躍できると評価されています。チームにDEトレイボン・ウォーカー(15位)、DTジョーダン・デイビス(16位)がいたので、陰に隠れてしまっていた感じでしたが、最近は評価を上げていて1巡で指名されるという予想も多いです。40ヤードは4.77秒。腕はやや短め。

 

95番

www.youtube.com

 

 

44位 DT デマービン・レアル

DeMarvin Leal / 身長6-4 体重283 腕33 1/4 / Texas A&M / ジュニア

アスレチックな守備ラインマンで。大学では優れた個人成績を残している。大学のスキームによりスクリメージラインをあちこち動いていたが、内側でプレイしている時にもっとも活躍している。パスラッシャーとしては素早い第一歩があり、スイムムーブを使ってプレッシャーをかける。身体が直立しすぎているため、ブルラッシュでプッシュできる一貫性はない。相手ラインマンが(パスラッシュを意識しすぎて)傾いているのを察知した際には、素早い方向転換で目の前をクロスする能力を見せている。ラン守備では素早さでペネトレイトできるが、上半身が高すぎるせいでアタックのポイントで押し返されてしまうことがある(アラバマ大学戦とミシシッピー州立大学戦を参照)。一般論でいえば、彼には多くの能力があるが、パッドの位置を下げてもっと強くプレイする必要がある。

 

高校では5つ星に評価され、多くの大学からテキサスA&Mを選んだそうです。大学1年目の2019年は全13試合に出場(怪我人の代わりに7試合に先発)して、38タックル、2サックの成績。2020年は全10試合に先発して37タックル、7ロスタックル、2.5サック、1インタの活躍でした。

2021年は12試合で58タックル、12.5ロスタックル、8.5サックと大きく躍進して、オールアメリカンに選出され、アーリーエントリーでプロ入りを表明しています。

元5つ星の有望株で、大学では守備ラインの内と外を経験し、個人成績も優秀という選手ですね。ただ、パスラッシュのスキルはあるものの、プロで外側のエッジをやるだけの柔軟性は欠いていて、内側をやるにはパワーとフィジカルが足りず、サイズ的にも中途半端さがあるため、どのポジションをやるのかという問題があるようです。コンバインでは(40ヤード5.00秒など)どちらかと言えば評価を落としていて、ドラフト2日目くらいの指名が予想されています。

 

8番

www.youtube.com

 

 

49位 DT ローガン・ホール

Logan Hall / 身長6-6 体重283 腕32 3/4 / Houston / シニア

手足のひょろ長い守備タックルで、体重を増やす余地がまだ残っている。パスラッシャーとしては発進でやや身体が高いが、信じられないほど機敏で、様々な手法によってプレッシャーを生み出している。暴力的なクラブとスイムのムーブ、リップムーブ、純粋なパワーがある。爆発的なカウンターのムーブもあり、機敏さを見せている。ラン守備では身体を細くしてブロックをすり抜け、バックフィールドに侵入してプレイを決めることができる。一流のバーストと横の守備範囲がある。しかし、ダブルチームに対しては苦戦する。身体が高すぎるため、引き抜かれてしまうことがある。素晴らしい奮闘はあるものの、内側のごちゃごちゃした密集ではなく、外側でプレイさせる方が活躍できると思う。彼は大学から出てきた時のマーカス・ダベンポート(セインツ)を思い出させる。

 

高校では守備エンドで3つ星の評価。まだ細かったこともあってかあまり評価されず、地元から近いヒューストン大学に進学したそうです。

大学1年目の2018年は体重を増やして全13試合に出場。2019年は12試合に出場(3試合に先発)し、スペシャルチームでもFGブロックを記録。2020年はさらに体重を増加させて7試合に先発し、23タックル、2ロスタックル、1サックを記録しています。

2021年はDLペイトン・ターナー(2021年セインツの1巡指名)が抜けた穴を埋めて、13試合で48タックル、13.5ロスタックル、6.5サックと活躍し、All-AACに選出されました。

身長が高く、大学ではエンドとタックルを経験しているハイブリッドな選手ですね。プロではどのポジションが合うのかという問題はあり、(本人はDTをやりたいそうですが)基本形では5テクニック(3-4守備のDE)がベストで、パスの時には内側に入ってラッシュするような役割になると見られているようです。コンバインでは40ヤード4.88秒、3コーン7.25秒など素晴らしい記録を出して評価を上げています。

 

92番

www.youtube.com

 

 

今回でトップ50(1.0版)のドラフト候補50人はすべて終了しましたが、2.0版と3.0版で新たに追加された選手がいますので、今後も続けて紹介する予定です。

 

 

 

お知らせ

本日「NFLドラフト候補名鑑2022」が発売となっています。

Kindle版(電子書籍)も購入できます。

 

 

 

その他のドラフト候補はこちら

ドラフト候補トップ50の一覧 2022