ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

2巡 Edge ニック・ボニート

今年の指名権の説明

ブロンコスはオフにトレードでQBラッセル・ウィルソンを獲得したため、その代償として今年の1巡(全体9位)と2巡(全体40位)はなくなりました。

しかし、昨年ボン・ミラーをトレードした際にラムズから今年の2巡(全体64位)と3巡(全体96位)をもらっていたので、今年のドラフトは元ラムズの2巡(全体64位)が最初の指名となっています。

 

 

 

結果

ブロンコスはトレードで動くことなく、そのまま2巡の最後でオクラホマ大学のエッジラッシャー、ニック・ボニートを指名!

 

コンバインで評価を上げたパスラッシャーですね。今年のドラフトはEdgeの層が厚いという話でしたが、ブロンコスの指名順が来るまでに8人くらいは指名されていたので、この位置でチームに合いそうなパスラッシャーを確保できたのは良かったのかなと思います。

ブロンコスのEdgeは、オフにFAでランディー・グレゴリー(前ダラス)と契約していますが、来年には先発のブラッドリー・チャブ、控えのマリク・リードがどちらもFAになる予定なので、将来のことも考えると補強ポイントになっていました。

また、AFC西地区はライバルに優秀なQBが揃っている地獄なので、パスラッシャーはどれだけいても困ることはないですね…

 

 

2巡 32位(全体64位)
Edge ニック・ボニート

Nik Bonitto / 身長6-3 体重248 腕32 1/2 / Oklahoma / RSジュニア

オクラホマ大学ではルーズ、爆発的、バーサタイルな守備選手だった。パス守備ではスナップを予期することに優れており、初動で勝てるバーストがある。パスラッシュのトップで身体を低くし、膝を曲げてQBにせまることができる。フィールドではやることすべてが流動的で速い。パスカバーに下がってタイトエンドをミラーできる機敏さがある。大学ではQBをマークするスパイとしてもよく使われていた。QBがポケットから脱出しようとする時に突っ込んでタックルを決める。ラン守備ではクイックネスで勝つ必要がある。相手に押されてしまいエッジを失う。全体として、並はずれたアスリートであり、パスラッシュの実績とカバー能力がある。もし強さを向上できれば、プロボウル級の選手になれるかもしれない。

 

高校では4つ星の評価。大学1年目は3試合に出場してレッドシャツに登録。

2019年は全14試合に出場、最後の8試合に先発して43タックル、6.5ロスタックル、3.5サックを記録。

2020年は1試合を欠場、残りの10試合に先発して32タックル、10.5ロスタックル、8サックを記録。オールアメリカン(2ndチーム)に選出され、PFFからパスラッシュで全米トップに評価されている。

2021年は全12試合に先発。39タックル、15ロスタックル、7サック、1ファンブル誘発、3ファンブルリカバーを記録する活躍。All-Big 12のセカンドチームに選出され、PFFからBIg 12の最優秀守備選手にも選ばれている。

 

3シーズンで計30試合の先発経験がある

出場39試合で24回のQBハリーを記録

コンバインで評価を上げた

40ヤード4.54秒のスピードがある

優れた運動能力と柔軟性を備えたアスリート

大学での実績があるパスラッシャー

このポジションとしてはサイズが小さい

パワーは不足している

ラン守備が課題

指名予想 2~3巡

似ている選手:ヴィック・ビーズリー

 

 

大学成績
タックル TFL サック INT FF FR PBU
2018 3 0 3 0 0 0 0 0 0
2019 14 8 43 6.5 3.5 1 0 0 5
2020 10 10 32 10.5 8 0 0 0 2
2021 12 12 39 15 7 0 1 3 1
39 30 117 32 18.5 1 1 3 8

TFL=ロスタックル、FF=ファンブル誘発、FR=同リカバー、PBU=パス防御

 

RAS(相対的運動能力成績)= 9.37(最高が10)

 

 

指名評価

 

A Vinnie Iyer(SN

優れた多様性とクイックネスを備えている。QBを追いかけるのと同じくらい楽に、後ろに下がってパスカバーを助けることができる。このポジションではFAで加入したEdge ランディ・グレゴリーが先発すると見られており、反対側のブラッドリー・チャブを補完する存在として理想的だ。

 

A Luke Easterling (Draftwire

カウボーイズからランディ・グレゴリーを獲得したが、さらにパスラッシャーを補強している。この指名には素晴らしいバリューがある。ボニートはややサイズが小さいものの、止まらないモーターとQBを捕らえる能力をもっている。

 

A- Chris Trapasso(CBS Sports

小さめで、柔軟性があり、パスラッシュのプランを備えている名人。爆発力も印象的。腕の長さとパワーは不足している。素晴らしいスピードラッシュのスペシャリスト。守備に楽しみな戦力が加わった。

 

B+ Walter Football

ややTweener(ポジションに対してサイズが中途半端な選手)ではあるが、爆発的なエッジラッシャーだ。チームはランディー・グレゴリーと契約しているものの、長期的な答えとしては信頼できない。ボニートはその代わりになれるかもしれない。

 

B Brent Soleski(Bleacher Report

長所:短い距離での一流のクイックネスと爆発力、ブロックを簡単にすり抜ける、フロントのいたる所で動いてギャップを突ける横方向の機敏さ

短所:細い体格、アタックのポイントで圧倒されてしまうことがある、手でブロッカーを動かすことはできない

NFLコンバインの会場で、ボニートは自分のプレイ意識を「ただ全速力でプレイし、自分の前にいる奴はすべてぶちのめす」と説明していた。

彼は今年のドラフトでもっとも優れたナチュラル・エッジラッシャーのひとりだが、彼のサイズではそれ以上のことができるのかという疑問はある。

純粋に限られたシチュエーションのパスラッシャーとして、ボニートNFLでも活躍できるはずだ。PFFによると、彼は2020年シーズンに全米トップのパスラッシュ評価を受けており、2021年にはパスラッシュの勝利率(純粋に1対1で相手に勝っている率)でも250回以上のスナップで出場した選手ではベストの数字だった。

2021年のパスラッシュ勝利率(スクリーンやプレイアクション等を除いたもの)は、エイダン・ハッチンソン、ケイボン・ティボドー、ジョージ・カーラフティス、ジャーメイン・ジョンソン、テイボン・ウォーカーらと同等かそれ以上になっている。

ニートブロンコスの守備コーディネーターEjiro Evero(前ラムズ)のスキームにフィットする。サイズの小さいエッジとして完璧にOLBをプレイできる。さらに彼はパスラッシャーとしての重要なJuice(活力)をもたらしてくれる。

ブロンコスにはすでにブラッドリー・チャブやマリク・リードがいる。しかし、ボニートは彼らよりもはるかに柔軟性があり、並はずれた運動能力の特性も備えている。

 

B- Eric Edholm(Yahoo Sports

B- Ian Cummings(PFN

 

 

A Chad Reuter(NFL.com) 

2日目評価

ブロンコスは昨年ボン・ミラーをトレードした見返りに、2巡の最後と3巡下位の指名権をラムズから獲得していた。チームはその2巡で新しいエッジラッシャーのニック・ボニートを獲得しており、この指名には良いバリューがある。一流のサイズは欠いているにもかかわらず、スピードとパワーを備えている。3巡でTEドゥルシッチを獲得したのはノア・ファントの穴を埋めるのに素晴らしい指名だった。チームはもうひとつの3巡指名権をコルツにトレードして、今年の5巡と来年の3巡をもらっている。この動きは見事だった。

 

B- Tim Lynch(Mile High Report

ニートは良い選手であり、ボン・ミラーみたいに見える映像クリップもある。とはいえ、エッジからの優れた柔軟性とスピードはあるものの、総合的にはボン・ミラーと比べられるレベルにはない。最初のうちはブラッドリー・チャブやランディ・グレゴリーの控えとして限られた役割で出場するのが良いだろう。優れた運動能力があるので、先発に成長できるかもしれない。

B- Sadaraine(Mile High Report)

B Joe Rowles(Mile High Report)

B+ Scotty Payne(Mile High Report)

他に獲得してほしいエッジラッシャーが何人かいたが、それでも悪くない指名だった。エッジからの爆発力と柔軟性があり(少なくとも最初のうちは)限られたシチュエーションでのパスラッシュで貢献できるはずだ。サイズと強さは不足していて(少なくとも最初のうちは)それが活躍にリミットをかけることになるだろう。パスラッシャーを指名できた点には満足している。

B+ Laurie Lattimore-Volkmann(Mile High Report)

 

 

 

11番

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