5巡b WR モントレル・ワシントン
こちらは3巡でトレードダウンした際にテキサンズからもらった5巡指名です。
Broncos rookie wide receiver/returner Montrell Washington.
— Dave Althouse (@davealthouse) 2022年5月14日
The speedy returner made a name for himself at Samford in a game against Florida.
“I’m fearless. It’s like a game.” pic.twitter.com/phXYpzzfPG
結果
5巡の2人目でサムフォード大学のWR モントレル・ワシントンを指名。
小型のスロットレシーバー兼リターナーですね。サムフォード大学はFCS(1部リーグの下位)に所属している大学ですが、そこでレシーブやリターンなど多様な活躍を見せ、リターンスペシャリストとして評価されています。
ブロンコスのスペシャルチームはずっと低迷しており、昨年までリターナーを務めていたWRディオンテ・スペンサーとは再契約していなかったので、ここも補強ポイントではありましたが、5巡でほとんど無名の(ドラフト外でも獲得できたという話もある)FCSのレシーバーを指名したことは賛否が分かれており、ちょっと謎の指名になったのかなと思います。
とはいえ、2021年のフロリダ大学戦ではレシーブ、ラン、リターンで1試合322ヤード 3TDを記録するなど、上のレベルでもやれそうな資質を見せているので、ブロンコスの新しいリターナーとして面白い存在になるかもしれません!
5巡 19位(全体162位)
WR モントレル・ワシントン
Montrell Washington / 身長5-10 体重170 / Samford / シニア
長所:コンタクトを駆け抜けるスロットレシーバー。ナチュラルなアスリートで流動性がある。相手をかわす動きと方向転換によりセパレーションを生み出す。クイックな足がある。
短所:限られたキャッチ範囲しかない。ブロック能力はない。ボールを身体でキャッチすることが多すぎる。背丈が小さい。(CBS Sports)
高校では星なしの評価
2017年はレシーブ、ラン、キックオフリターンで前12試合に出場
2018年はレシーブ、ラン、キックオフリターンで9試合に出場
2019年は10試合に出場して9試合に先発。レシーブで405ヤード、ランで191ヤード、キックオフリターンで155ヤード、パントリターンで303ヤードを記録
2020年(2021年春)は全7試合に先発。レシーブで406ヤード、ランで44ヤード、キックオフリターンで47ヤード、パントリターンで200ヤードを記録
2021年は11試合でレシーブ60回 813ヤード 9TD、キックオフリターン32回 742ヤード 1TD、パントリターン14回 243ヤード 2TD、トータルで計1,938ヤードを記録
サムフォード大学はDivision I FCS(1部リーグ下位)に所属
サムフォード大学からNFLドラフトで指名されたのはワシントンが8人目。最近では49ersのS Jaquiski Tartt(2015年2巡)や、イーグルスのCB James Bradberry(2016年2巡)などがいる
2021年はシーズン終盤に肋骨を骨折したが、残り3試合も出場し続けた
フロリダ大学戦では肋骨を骨折したままプレイし、1試合で計322ヤード 3TD(レシーブ10回で124ヤード1TD、ラン3回で19ヤード1TD、リターン5回で179ヤード1TD、パス投1/1回で16ヤード)を記録する大活躍だった
2021年のレシーブ1試合平均73.9ヤードはFCSで2位、1試合平均レシーブ5.5回はカンファレンス3位の成績だった
2021年はレシーブ、ラン、リターンを合わせてFCSでトップの計1,938ヤードを稼ぎ、1試合平均176.2ヤードは全米トップだった
2021年はレシーブで9TD、ランで6TD、キックオフリターンで1TD、パントリターンで2TDを記録している
大学通算でトータル4,249ヤードを記録
ブロンコスのWRコーチ Zach Azzanniがスロットレシーバーとしてワシントンを気に入っており、新STコーチのDwayne Stukesにテープを見せて「リターナーとしてどうか」と相談して指名になったという話
リターンのスペシャリスト
フロリダ大学戦で大爆発
サイズが小さい
下位リーグで活躍している
大学に5年在籍していて今年23歳
40ヤードは4.48秒
大学成績
年 | 出場 | Rec | ヤード | TD | KR | ヤード | TD | PR | ヤード | TD |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | 12 | 19 | 197 | 1 | 2 | 29 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2018 | 9 | 14 | 62 | 0 | 5 | 102 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2019 | 10 | 28 | 405 | 3 | 7 | 155 | 0 | 15 | 303 | 1 |
2020 | 7 | 27 | 406 | 4 | 2 | 47 | 0 | 18 | 200 | 1 |
2021 | 11 | 60 | 813 | 9 | 32 | 742 | 1 | 14 | 243 | 2 |
計 | 49 | 148 | 1,883 | 17 | 48 | 1,075 | 1 | 47 | 746 | 4 |
KR=キックオフリターン、PR=パントリターン
RAS(相対的運動能力成績)= 4.33(最高が10)
Montrell Washington was drafted with pick 162 of round 5 in the 2022 draft class. He scored a 4.33 RAS out of a possible 10.00. This ranked 1580 out of 2785 WR from 1987 to 2022. https://t.co/RI3qprejse #RAS #Broncos pic.twitter.com/wPUHl6NNCh
— Kent Lee Platte (@MathBomb) 2022年4月30日
指名評価
ただのスペシャルチーマーでしかないと思っていたので、モックドラフトには入れていなかった。ブロンコスでは優れたキックリターナーになれるかもしれないが、正直言ってこの大学の試合はほとんど見ていない。
C Brent Soleski(Bleacher Report)
ブロンコスはスキルポジションのタレント層が厚く、それがQBラッセル・ウィルソンにとって魅力的だった。しかし、チームは3巡でTEドゥルシッチを指名しただけでなく、さらにサムフォード大学のWRモントレル・ワシントンも加えている。彼はリターナーでも貢献できる。
D Chris Trapasso(CBS Sports)
小さいサイズの弾けるようなスロットレシーバーで、キックリターンの能力があり、大学ではその分野でスターだった。速いというよりは機敏な選手だが、いくらかダウンフィールドでのJuice(活力)がある。大きいコーナーバックには簡単に妨害されてやられてしまう。ドラフトでは無名の存在だった。
D Ian Cummings(PFN)
プロデイでは印象的な数字を出しており、ブロンコスはここで驚きの指名をした。身長5-9 体重181という小型のパスキャッチャーで、40ヤード4.48秒、垂直跳び36インチ(約0.91m)、立ち幅跳び10フィート4インチ(約3.15m)を記録している。サウスカロライナ大学出身のWR Shi Smith(2021年パンサーズの6巡)と比較されることもあり、SECの大学と対戦していくつかプレイを決めいていて、プロでもインパクトを残そうとしている。この時点ではまだUCLAのWR Kyle Philips(この指名の直後にタイタンズが指名)が残っていたこともあり、この指名には疑問がある。
平均以下 PFF
スロット限定のレシーバーで、2021年はサムフォード大学でしっかりとした実績をあげている。レシーブ59回で829ヤード 9TDを記録し、2022年のNFLPA Bowl(ドラフト候補のオールスター戦)に招待された。
4番