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ドラフト候補 S

2022年のNFLドラフト候補を紹介する12回目。

今年もダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト候補となる選手たちの評価を確認します。

 

 

セーフティー

 

Daniel Jeremiah's top 50: 2022 NFL Draft prospect rankings 1.0

 

 

4位 S カイル・ハミルトン

Kyle Hamilton / 身長6-4 体重220 / Notre Dame / ジュニア

このポジションとしてはレアな身長、長さ、流動性を兼ね備えている。パス守備では万能性がもっとも優れた強みだ。フィールドのディープにおける並はずれた本能があり、とてつもない守備範囲がある(フロリダ州立戦のINTを参照)。長いストライドで素早く地面を蹴り、フィールド全体でTEやスロットレシーバーをカバーできる運動能力とスピードがある。後ろから爆発的なブリッツをやる。容易にボールを見つけてプレイすることができる。ラン守備では、ボールへの爆発力とアングルはとても印象的だが、低く当たるためいくつかタックルをミスすることがある。パントカバーにおける彼の競争心と実績を気に入っている。キャリアの早いうちからプロボウル級の選手になれるだけのツールをすべて備えている。

 

父親がギリシャでバスケ選手だった時に現地で生まれ、バスケ引退後は帰国してアメリカで育ったそうです。

1年目の2019年は全13試合に出場(1試合に先発)して4つのINTを記録。2020年は11試合に先発。2021年は7試合目のUSC戦で膝を負傷し、残りのシーズンを欠場しましたが、34タックル、3INTの成績でオールアメリカンに選出されています。

ラインバッカーみたいな体格のセーフティーですね。コンバインでは40ヤード4.59秒で超一流のタイムとまではいきませんでしたが、このサイズとしては優れた運動能力を見せていて、その万能性と広い守備範囲でいろんな活躍ができると評価されています。今年のドラフトではベストの選手という意見もあり、トップ5で指名されるという予想も見かけます。

 

14番

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23位 S ダクストン・ヒル

Daxton Hill / 身長6-0 体重191 / Michigan / ジュニア

万能なセーフティで、素晴らしい本能とプレイスピードを備えている。フィールドのミドルを守り、スロットのカバーもやっていた。ディープ・ミドルでとても優れた予期と守備範囲がある。流れるようにスムーズに動き、急いでダウンフィールドに上がることができる。スロットではヒップを開いて相手と正対する。アンダーニース(手前)のゾーンカバーで活躍し、密集でボールを見つけてプレイする能力を見せている。ブリッツでの爆発力があり、いくつかビックヒットを決めている(ウィスコンシン大学戦を参照)。スペースでとても頼れるタックラーである。ランでもパスでも常にボールの近くにいる。彼はメリーランド大学から出てきた時のSダーネル・サベージ(パッカーズ)を思い出させる。

 

兄は現レイブンズのRBジャスティス・ヒル(2019年の4巡指名)で、高校では5つ星の有望選手、全米トップのセーフティーに評価されていたそうです。

大学1年目の2019年から守備とスペシャルチームで13試合に出場し、3先発に先発しています。短縮シーズンの2020年はセーフティーで全6試合に先発。2021年はセーフティーとニッケルで先発し、14試合で69タックル、2INT、11パス防御の活躍でした。

セーフティとニッケルで活躍しているハイブリッドな選手ですね。コンバインでは40ヤード4.38秒を記録し、そのスピードと優れた運動能力で評価を上げています。ややサイズは小さいですが、いろんな守備で多様な使い方ができ、スロットの適性もあると言われています。

 

30番

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50位 S ルイス・シーン

Lewis Cine / 身長6-2 体重199 / Georgia / ジュニア

タフでフィジカルなセーフティで、サイズよりも大きくプレイする。パス守備では主にフィールドのディープに位置していた。優れた本能と守備範囲によってプレイを決めるが、ボールをキャッチするのには苦戦する。タイトエンドをマンカバーする際には一貫性がない。ブレイクで相手にセパレート(分離)されてしまうが、リカバーして空中のボールを見つける能力がある。ラン守備でもっとも活躍できる。素晴らしいボールへのアングルがあり、爆発的に突っ込んでビックヒットを決める。彼はジョージア大学の守備に多くのエナジー(活力)をもたらした。パスカバーはまだ成長過程にあるが、彼のタフさとエナジーを気に入っている。

 

ハイチ生まれ。4歳の時にアメリカに移住。高校ではシニアの時にディオン・サンダースから指導を受けていたそうで、4つ星の有望選手に評価されていました。

大学1年目の2019年は全14試合に出場し、最後の2試合に先発。2020年は全10試合に先発して52タックルを記録。2021年は15試合でチーム1位の73タックル、1INT、9パス防御の成績を残し、1月の全米王者決定戦では守備MVPに選ばれる活躍でチームの優勝に貢献しています。

前に上がってのラン守備が評価されている選手ですね。コンバインでは40ヤード4.37秒を記録し、直線のスピードを証明していますが、超一流のアスリートという感じではないそうです。2020年のフロリダ大学戦では、ヘルメットでTEカイル・ピッツ(現ファルコンズ)の頭部に強烈なヒットをした反則で退場処分を受けています。

 

16番

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セーフティーをトップ5で指名することには否定的な意見もありますが、今年は(QBが不作なこともあり)カイル・ハミルトンがトップ5あたりで指名されるかもしれないですね。

 

 

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