ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

32チームのドラフト評価 2022

今年も各チームのドラフト評価を確認しています。  

 

チーム名に*印があるのは1巡指名なしの意味です

 

 

評価の高かった3チーム
 
1位 NYJ ジェッツ

1巡で3人を指名しているジェッツがトップ評価。元からあった1巡4位でCBソース・ガードナーを指名し、2020年にシーホークスからもらった10位でWRギャレット・ウィルソンも確保。さらに今年の2巡、3巡、5巡と交換でタイタンズから26位を得ると、予想外に落ちていたEdgeジャーメイン・ジョンソン2世まで獲得しています。

CBガードナーとWRウィルソンはそれぞれのポジションで1位に評価されることもあった逸材で、Edgeのジョンソンもドラフト前にはトップ10で指名されるという予想もあったくらいなので、一気に即戦力のスター候補を3人も獲得しているという、やばいドラフトになっていますね。2巡でも2つトレードアップして、今年のRBではトップに評価されていたRBブリース・ホールを指名しています。

 

2位 BAL レイヴンズ

レイブンズも1巡で2人を指名していますね。14位では10年にひとりの逸材とも言われていたSカイル・ハミルトンが落ちてきて、25位でもカレッジ最高センターのタイラー・リンダーバウムが残っているという理想的な流れでした。

さらに、2巡では怪我で落ちてきたEdgeのデビッド・オジャボを指名し、3巡でもバリューのあるDTトラビス・ジョーンズを拾うなど、1巡クラスの選手を4人も獲得していると評価されています。

しかも、4巡では6個あった指名権をすべてそのまま使って、OTダニエル・ファレレ、TEアイゼア・ライクリーなどを確保し、大学トップのパンターであるジョーダン・スタウトまで手に入れるなど、巧者によるチート級のドラフトという感じになっています。

 

3位 PHI イーグルス

ドラフト前には1巡16位と19位と6巡をセインツにトレードして、代わりに1巡18位と3巡と7巡、さらに来年の1巡と2巡をもらっています。

そしてドラフトでは、昨年ドルフィンズからもらった15位を使って2つトレードアップし、13位でDLジョーダン・デイビスを指名。規格外の巨漢ラインマンを(レイブンズの前に上がって)獲得することに成功しています。

さらに、その後も18位と3巡をトレードして、タイタンズから大物WR A. J. ブラウンを獲得するサプライズ。3巡でも(今年のトップLBと言われながら怪我とサイズの懸念で落ちてきた)LBナコビ・ディーンを確保していて、そのバリューも高く評価されています。

 

 

今年のドラフトは10チームが1巡の指名権を手放しており、9チームが1巡で複数の選手を指名しているという珍しいケースになりましたね。

ブロンコスも1巡の指名権をもっていませんでしたが評価は10位。1巡なしのチームとしてはなかなか高い評価になっております。うえーい!

 

 

評価の低かった5チーム

 

28位タイ JAX ジャガーズ

ジャガーズは全体1位の指名権をもっていましたが、多くの人がトップに評価していたEdgeエイダン・ハッチンソンではなく、素材型のEdgeトレボン・ウォーカーを指名していて、この選択がどういう結果になるのかは気になるところですね。

さらに、2巡トップからトレードアップし、1巡27位で高評価のLBデビン・ロイドを指名していますが、3巡でもLBチャド・ムマを指名しているので、他のニーズを埋めるべきだったという指摘もあるようです。2年目のQBトレバー・ローレンスを助ける指名ができていないのもマイナスに評価されています。

 

28位タイ CHI ベアーズ

昨年QBジャスティン・フィールズを指名するためにトレードアップしているので、今年の1巡指名権はありませんでした。

2巡ではCBカイラー・ゴードンとSジャクアン・ブリスカーを指名して守備を強化していますが、やはり2年目のQBフィールズを助ける指名ができていない点が評価を下げてしまったようです。

 

28位タイ S.F 49ers

49ersも昨年QBトレイ・ランスを獲得するためにトレードアップしており、今年の1巡指名権はありませんでした。

2巡のDEドレイク・ジャクソンや3巡のWRダニー・グレイは良い指名と評価されているようですが、3巡でLSUのRBティリオン・デイビス・プライスを指名しているのはリーチと言われていて、ニーズ的にも疑問視されているようです。1巡指名権がなかったので仕方ないですが、優勝を狙うチームとしては、即戦力を獲得できなかったのも残念だったと言われています。

 

31位 WAS コマンダー

1巡では11位からトレードダウンして、16位でWRジャハーン・ドットソンを指名していますが、この指名はリーチだったとも言われていますね。また、トレードダウンしていなければWRクリス・オラーベかWRジェイムソン・ウィリアムズを獲得できていたので、このトレードもどうだったのかという指摘もあります。

その一方で、5巡で(1巡指名も予想されていた)QBサム・ハウエルを指名できたのは、良いバリューだったと評価されています。

 

32位 N.E ペイトリオッツ

1巡21位からトレードダウンして、29位でテネシー大学チャタヌーガのOGコール・ストレンジを指名していますが、この選手は3巡くらいの指名が予想されていたということで、おそらく1巡でもっとも不思議な指名になったのではないかと思います。

2巡ではトレードアップして40ヤード4.28秒のWRタイクアン・ソーントンを指名していますが、これもけっこうなリーチだったと言われているようで、4巡で(控えになるであろう)QBベイリー・ザッピを指名しているのも、評価を下げる要因になってしまいました。

とはいえ、これまでもベリチックの不可解な指名が結果的には成功だったというケースはあったので、今回もそうなるかもしれません!

 

 

いつもの後書き

ドラフト直後の評価は指名のバリュー、ニーズを埋められているか、上手いトレードをしたか、チームにフィットするか、リスクはあるか、といった部分が重視されていますので、そこまで一喜一憂せずに数年後に見直して楽しむのが良いと思います!

 

 

 

今回もドラフト評価の集計に、こちらのデータを一部使わせていただきました。