最後の6巡指名はトレードアップ。
- ブロンコス獲得:6巡(187)
- パンサーズ獲得:6巡(212)、7巡(237)
残っていた指名権をすべて出してピックしたのは地元のレシーバーでした。
🚨DRAFTED 🚨
— Colorado Buffaloes Football (@CUBuffsFootball) 2019年4月27日
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「正直言って、ブロンコスが僕を高く評価しているとは思っていなかった。でも、ローカル・プロデイでWRコーチのZach Azzanniと座って話した時、彼はとても興味を示してくれた。RBフィリップ・リンジー(元チームメイト)が売り込んでくれたに違いない。リンジーが道を開けてくれたんだ」
ブロンコスのドラフト評価は全体的に良かったですけど、この指名だけは「謎」みたいな扱いになっていますね。ポテンシャルはあるものの、大学での実績がない地元選手をわざわざトレードアップして指名するサプライズとなりました。
エルウェイによると「他のチーム(噂だとレイブンズやレッドスキンズ?)が興味を持っているという話があったので、彼を指名するためにトレードアップした。幸運なことにパンサーズとトレードで合意できた。ローカル・プロデイでのワークを見たが、彼には伸びしろがあると感じた。6巡で指名できて満足している」と語っています。
6巡 15位(187)
WR ジュワン・ウィンフリー
Juwann Winfree / 身長6-1 体重210 / コロラド大学 / シニア
ニューヨーク出身。高校ではフレッシュマンの時に陸上とバスケットボールも経験している。シニアでは4つ星の有望レシーバーと評価され、20校以上の大学から奨学金をオファーされていた。
2014年はメリーランド大学で8試合に出場。トゥルーフレッシュマンとして11回158ヤード2TDを記録したが、2試合の出場停止処分を受けている。
2015年の6月にはさらに無期限の出場停止処分を受け、メリーランド大学を退学。処分はチームのルールを破ったためと言われている。
このシーズンはカンザスの2年制大学でプレイし、55回837ヤード7TDを記録した。
2016年はコロラド大学に転校したが、8月のキャンプでACLを断裂。手術を受けてシーズンエンドになり、レッドシャツに登録された。
2017年は全12試合に出場し、1試合に先発した。21回で325ヤード2TDを記録。USC戦で5回163ヤード2TDと活躍しており、2TDは79ヤードと57ヤードだった。チームには他に先発レシーバーが3人いたため出場機会が限られていた。
2018年は8試合に出場し、6試合で先発した。キャンプからハムストリングの負傷に悩まされており、第2週のネブラスカ大学戦で足首を怪我して4試合を欠場している。シーズン後半には復帰し、28回で324ヤード2TDを記録した。
NFLPA ボウル(ドラフト候補生のオールスター戦)に招待され、2回30ヤードを記録。22ヤードのTDレシーブを決めて、10対7で勝利している。
トラブルや怪我で遠まわりをしたことに関して「当時は高校を卒業したばかりの17歳で未熟だった。なにが必要でなにが危険かも知らなかった。だけどトラブルを経験して学んだ。転落には感謝している。そのおかげで今の自分がある。そのおかげで多くの素晴らしい人たちと出会い、多くの素晴らしい絆を築くことができた」と語っています。
腕長:31 1/2インチ、手:9 3/4インチ
Pro Day:40ヤード 4.51秒、垂直飛び 33インチ、立ち幅跳び 123インチ
Year | School | GP | Rec | Yards | Avg | TD |
---|---|---|---|---|---|---|
2014 | Maryland | 8 | 11 | 158 | 14.4 | 2 |
2017 | Colorado | 12 | 21 | 325 | 15.5 | 2 |
2018 | Colorado | 8 | 28 | 324 | 11.6 | 2 |
60 | 807 | 13.5 | 6 |
ハイライト動画(9番)
Juwann Winfree Senior Highlights 2018
2017年のUSC戦(5回163ヤード2TD)
JuWann Winfree (Colorado WR) vs USC - 2017
指名評価
Excellent Mike Tanier(Bleacher Report)
長所:伸びしろ
短所:耐久性、実績
元トップ・リクルートで、メリーランド大学ではフレッシュマンの時にWRステフォン・ディッグス(現バイキングス)の控えだったが、無期限の出場停止により大学を去った。コロラド大学で再起し、2017年のUSC戦では2TDを決める活躍もあったが、長期の怪我にも苦しんでいる。ウィンフリーはでかく、万能性があり、つるつると捕まりにくいルートランナーで、フィールド外でも成熟した。怪我さえ避けられれば、彼にはスーパー・スリーパーのポテンシャルがある。ブロンコスは昨年RBフィリップ・リンジーという地元の原石を見つけており、今年も同じことを狙っている。
C+ Chris Trapasso(CBS Sports)
大きな身体をしたひょろ長いレシーバーで、コロラド大学での実績は足りないが、手堅いブロッカーだ。トレードアップまでして指名したのだから、チームはこの地元選手になにかを感じたのだろう。
正体不明の選手。メリーランド大学にリクルートされたが、そこではほとんどプレイしていない。出場停止と怪我を耐え忍び、コロラド大学でもあまり出番がなかった。しかし、彼には運動能力のポテンシャルがある。ブロンコスは(同じコロラド大学出身の)RBフィリップ・リンジーみたいになれると期待しているのかもしれない。しかしドラフト外でも獲得できたはずだ。