2022年のNFLドラフト候補を紹介する18回目。
今年もダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト候補となる選手たちの評価を確認します。
Daniel Jeremiah's top 50: 2022 NFL Draft prospect rankings 1.0
33位 RB アイゼア・スピラー
Isaiah Spiller / 身長6-0 体重217 / Texas A&M / ジュニア
爆発的なランナーで素晴らしい視野とwiggle(小刻みな動き)がある。インサイドのランでは決定力があり、スクリメージラインをアグレッシブにアタックする。セカンドレベルでは素晴らしいストップ&スタートの機敏さがあり、守備選手をミスさせる。やや重心が高いため、肩を下げて相手にぶつかるよりも、タックルをすり抜けて走ることの方が多い。横方向のランでは素晴らしいスピードとバーストがある。パス攻撃ではスイングとホイールのルートでとても効果的。ボールを確保した後はとても急激に動ける。パスプロではアンカーの問題が少しあった。概して、彼は3ダウンで役に立つダイナミックな選手だ。
高校では4つ星の評価。大学1年目の2019年は全13試合に出場(9試合に先発)して、ランで174回 946ヤード 10TD、レシーブでも203ヤードを獲得しています。
2020年は全10試合に出場(8試合に先発)して、ランで188回 1,036ヤード 9TD、レシーブで20回 193ヤードと活躍。All-SECに選出されました。
2021年は全12試合に先発して、179回 1,011ヤード 6TDの成績。レシーブでも25回で189ヤード 1TDを獲得しています。
高身長でサイズのあるランニングバックですね。RBエイドリアン・ピーターソンに憧れていたそうで、サイズや走り方は似ているかもしれません。PFFによると昨シーズンは全米トップとなる89個のタックルをブレイクしているという話です。
2021年は数字が伸びませんでしたが、チームのパス攻撃がいまいちだったのと、同僚のRB Devon Achaneとキャリーを分け合っていたという理由もあるようです。トップスピードに懸念があり、先日のプロデイでは40ヤード4.63秒という残念な結果だったので、いくらか指名順位が落ちると思われます。
28番
39位 RB ブリース・ホール
Breece Hall / 身長5-11 体重217 / Iowa State / ジュニア
大きくてスムーズなランナーで、素晴らしい忍耐とバランスがある。彼にはユニークなスタイルがあり、まるで歩くようにスクリメージラインまで近づいてから、隙間を見つけ、身体を細くして、爆発的にすり抜ける。コンタクトでの優れたバランスがあり、守備選手を吸収し、足を動かしてさらにヤードを稼ぐ。スペースでは捕まりにくい。一流のトップスピードはないものの、いくつかホームランを決めている(カンザス州立大学戦の最初のランを参照)。パス攻撃において素晴らしい武器であり、クリーンなルートを走り、並はずれた手がある。オクラホマ大学戦のワンハンドキャッチを確認してほしい。パスプロはしっかりしているが、ブリッツを見極めるのが遅い時がある。全体として、現代フットボールで活躍できる理想的なスキルを備えている。
RBロジャー・クレイグ(1980年代に49ersで活躍した名選手)とは親戚関係。ブリースの親とクレイグがいとこになるそうです。
高校では4つ星の評価。大学1年目の2019年から7試合に先発し、ランで897ヤード 9TDを走り、レシーブでも23回 252ヤード 1TDを記録する活躍でした。
2020年は12試合でFBSでトップとなる1,572ヤードを走り、21TDを記録する大活躍。レシーブでも180ヤード 2TDを獲得。Big 12の最優秀攻撃選手とオールアメリカンに選出されています。
2021年も12試合で253回 1,472ヤード 20TDと活躍。レシーブでも36回 302ヤード 3TDを記録して、2年連続でBig 12の最優秀攻撃選手とオールアメリカンに選出されました。
サイズ、バランス、レシーブ能力があり、3ダウンで活躍できる選手ですね。走るスタイルはやや独特ですが、RBレベオン・ベルと比較されていたりもします。FBS新記録となる24試合連続TDランを記録するなど、大量のTDを決めている実績があり、コンバインでも40ヤード4.39秒の数字を出して評価を上げています。大学3シーズンで800回ボールにタッチしているので、酷使されている点は少し気になるかもしれません。
28番
お知らせ
今年も「NFLドラフト 候補名鑑」が発売されます! ドラフト候補を209人も紹介しているそうなので、これさえあればドラフトを3日間まるまる楽しめますね。
Amazonでは一時的に在庫切れになっているようですが、入荷の準備を進めているという話で、発売日に確実に入手したい方は書店での予約がおすすめとのことです。
アメリカンフットボール・マガジンの「NFLドラフト展望号」を4月6日に発行します。
— アメリカンフットボール・マガジン (@AMF_BBM) 2022年3月24日
前回よりバージョンアップ(100→132ページ、候補選手123→209人)しました。お楽しみに!
現在、Amazonで予約を受け付けています。書店、店頭でもご予約いただけます。https://t.co/DynKR4ukJy
その他のドラフト候補はこちら