ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

1巡 DT シルベスター・ウィリアムズ

7月になりました。今月の24日には選手たちも施設に集まり、25日からはブロンコスのトレーニング・キャンプが始まりますね。

ということで、それまでにブロンコスのドラフト指名選手の紹介をやっておきたいなと思っています。ぽつぽつ調べたりはしていたものの面倒くさくなって放置しちゃっておりました。今さらではありますが、ブログに残しておくと後で見直すこともできますので、なんとかまとめておきたいと思います。

文章は主にNFL.comやCBSsportsのドラフト評や地元紙などの記事を、いつもの適当な翻訳でまとめているだけですので、よろしくお願いします。

では、まず2013年ドラフト1巡指名選手から!

 

 

1巡28位(全体28番目)

DT シルベスター・ウィリアムズ

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  • 名前: Sylvester Williams
  • 身長: 6-3
  • 体重: 313
  • 大学: North Carolina
  • 年齢: 24歳 (1988年11月21日)
  • 学年: シニア
  • 腕の長さ: 33 1/2インチ
  • 手の大きさ: 10 3/4インチ
  • 40ヤード: 5.03秒(4.99秒)
  • 10ヤード: 1.72秒
  • 20ヤード: 2.83秒
  • 20ヤードSS: 4.80秒
  • 3-Cone Drill: 7.93秒
  • Vert Jump: 26.5インチ
  • Broad Jump: 8フィート6インチ
  • ベンチプレス: 27回

 

 

大学の成績 [スタッツ]

  • 2011年 North Carolina 13試合 54タックル 2.5サック
  • 2012年 North Carolina 12試合 42タックル 6.0サック

 

評価

  • NFL.com のグレード: 80.6
  • CBS Sports の評価: DT 4番目(1巡指名予想)

 

 

概要

24歳の苦労人。高校フットボールを1年やったのみで、大学のジュニアまで本格的なフットボールを経験していない。

高校ではバスケットボール・チームに所属していたが、車を買うためのアルバイトに熱中して学校をサボるようになり、高校からもチームからも追い出された。

フットボール・チームのコーチたちに説得され学校に戻ると、フットボールをやりはじめて熱中するようになった。しかし、体重は300ポンド以上ありながら先発にはなれず、高校1シーズンだけプレイして先発は1試合のみ、まったく無名のまま卒業した。

大学に進学する自信はなく、高校を卒業して間もなく19歳でラジエーター製造会社で働き始めたが、テレビのカレッジ・フットボールの試合で、自分と同じような体格の選手たちがプレイしているの見て情熱がよみがえり再挑戦を決意した。

ジュニア・カレッジ (Coffeyville Junior College)のフットボール・コーチは、高校時代のテープに感心せず、「わざわざ会いに来て時間を無駄にする必要はない」と告げたが、実際に会ってみると、370ポンドの巨体を見て興味を持ち、奨学金なしのトライアウト入部を許可した。

2年後、ジュニア・カレッジでの活躍(54タックル、12.5ロスタックル、2サック、5キック・ブロック)で注目を集める存在になり、ノースカロライナ大学への転入を決めた。

ノースカロライナ大学には前年の先発守備ラインが4人とも残っていたが、すでに激しい練習の虫になっていたウィリアムズは、先発の座を勝ち取った。
「ここに辿り着くまで他の誰よりも大変だったから、他の誰よりもハードに練習したよ」

2011年のジュニア・シーズン、54タックル(7ロスタックル)、2.5サックと活躍して、プロ入りの可能性も考えられたが、大学卒業とフットボール技術向上のため大学に残った。

2012年のシニア・シーズン、激しいワークアウトで体重を335ポンドから20ポンド減量し、対戦相手にマークされながらも、12試合で42タックル(13.5ロスタックル)と6サックを記録した。
大学では「コミュニケーション」の学位を取得。

プロデイではタイムを計る競技には参加しなかったが、その身体能力の高さから、スカウトにLBのドリルに参加するよう求められたという話もある。

 

長所

巨体ながらスナップでの第一歩が機敏なノーズタックル。太い身体を固定させると簡単には動かせない。ボールへの嗅覚があり、スクリーンパスも察知する。恐るべきスイム・ムーブで相手ラインをすり抜ける。優れた柔軟性とバランスがあり、ダブルブロックにも対応できる。相手を叩きつける強力タックラー。2ギャップも守れる。体力が残っていれば相手を追いかけ続ける。

 

短所

サックを量産したり、ボックス外でプレイを決めるようなスピードには欠ける。スイムムーブに頼りすぎるところがあり、すり抜けようと背中を見せてボールを見失うことがある。ブルラッシュで圧倒したり、NFLクラスのガードをかわしきる機敏さはない。活躍する時と存在が消えてしまう時があり一貫性がない。スナップでの機敏さはあるが、疲れている時は突っ込んでもブロックされることが多く、そこでプレイが止まってしまう。勢い余って止まれずタックルやサックを失敗することがある。

 

総評

NFLでは先発ノーズタックルになると予想される。ハッスルでボール・キャリアーを追いかけ(先発2年間で20.5ロスタックル、8.5サック)、強いアンカーでラインを固定する。巨体にしては敏捷だが瞬発的。大学では3テクニックと1テクニックどちらもプレイしているが、NFLで想定される役割よりも、よりペネトレーター(ギャップに突っ込む)として使われていた。パッドを下げ身体を固定させると動かすのは困難。対戦相手は正面から当たってランを出すことを避け、走らせて疲れさせることを狙ってくる。
サイズ、パワー、爆発力とミドルを支配できるコンビネーションがある。今後の課題は、練習によって一貫した活躍ができるかようになれるか。

 

似たタイプの選手

  • Terrance Knighton (DEN)
  • Gerard Warren

 

感想

似ているタイプの選手としてDTテレンス・ナイトン(デルリオがジャガーズ時代の2009年に3巡指名して今年ブロンコスに移籍)が挙げられているのを見ても、チームの戦術にフィットするのは間違いないだろうと思います。

デルリオは以前「2-gap 4-3」という守備を好んでいたそうで、これはDT2人がOGの正面にセットして、それぞれのDTがギャップ2つを受け持つという、現在のNFLではほぼ見なくなった守備だそうです。簡単に言うと大型DTを2人並べる守備でしょうか。

今のブロンコスでこの守備をやってるわけではないのですが、ウィリアムズはノーズタックルの体格でありながら、パスラッシュもできるので、デルリオが指名を喜んでいたというのも納得だと思います。

エルウェイも「28位まで残るとは思っていなかった」と発言しているように、バリュー的にも良い指名でしたし、体格、身体能力、伸びしろを考えても、将来が期待できる選手だと思います。そういう点でも、この指名は専門家やファンの評価も高いですね。

DTはプロで活躍するのに時間がかかるポジションらしいので、フットボール経験の浅いウィリアムズが1年目からどれくらいやれるのか分りませんが、ブロンコスはDTのサックが少ない(2012年は2個)ので、インサイドからプレッシャーをかけられる選手になって欲しいですね。

 

 

動画

ドラフト・プロフィール

Sylvester Williams - 2013 NFL Draft Profile - YouTube

 

 

 

 引用元: [NFL.com]  [CBS Sports]

 

 

 2013年ドラフト指名選手