3人目の指名は、3巡ラストの補償ピック!
3巡35位(全体98番目)
FS ジャスティン・シモンズ
名前 | Justin Simmons |
---|---|
身長 | 6-2 (1.88m) |
体重 | 202 (92kg) |
大学 | Boston College |
年齢 | 22歳 (1993年11月19日) |
学年 | シニア |
腕の長さ | 32 5/8インチ (82.8cm) |
手の大きさ | 9 5/8インチ (24.4cm) |
40ヤード | 4.61秒 |
10ヤード | 1.60秒* |
20ヤード | 2.67秒* |
20ヤードSS | 3.85秒 |
3-Cone Drill | 6.58秒 |
垂直跳び | 40インチ |
立ち幅跳び | 126インチ |
ベンチプレス | 16回 |
大学の成績
Year | GP | Solo | Asst. | Total | TFL | Sack | FF | FR | PD | INT |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012 | 12 | 31 | 21 | 52 | 0.0 | 0.0 | 2 | 0 | 5 | 1 |
2013 | 13 | 22 | 12 | 34 | 1.0 | 0.0 | 0 | 1 | 3 | 0 |
2014 | 13 | 63 | 13 | 76 | 2.0 | 1.0 | 0 | 0 | 7 | 2 |
2015 | 12 | 49 | 18 | 67 | 1.0 | 0.0 | 2 | 3 | 7 | 5 |
TFL=ロスタックル、FF=ファンブル誘発、FR=同リカバー、PD=パス防御
評価
概要
高校では通算24個のインターセプトを記録している。
2012年は、トゥルー・フレッシュマンながら7試合(6試合はセーフティー、1試合はCB)に先発し、52タックルとインターセプト1個を記録した。
2013年は全13試合に出場したが、先発なしに終わった。
2014年は全13試合に先発した。最初の7試合はセーフティ、最後の6試合は怪我人が出たためCBで先発し、チームトップの78タックル、2インタを記録している。チーム守備は全米で2位にランクされた。
2015年はFSで全12試合に先発。チームトップのターンオーバー10個(5インタ、2ファンブル誘発、3ファンブル・リカバー)を記録した。インタ5個はカンファレス2位、全米13位タイの数字だった。チーム守備は全米トップにランクされている。
11月21日のノートルダム大学戦(全米4位)では、3個のターンオーバーを奪う活躍で、この週のACC最優秀DB賞に選ばれた。前半にファンブル・リカバーと2個のインタを記録し、守備はノートルダムの強力オフェンス(平均36.2得点)を19点に抑えている(試合は16対19で敗北)
大学では通算50試合に出場、計229タックル、22パス妨害、8INTを記録。
East–West Shrine Game(オールスター・ゲーム)の活躍と、NFLコンバインの好記録で評価を上げた。
2015年はチームのMVPと、ALL-ACCの2ndチームに選出されている。
長所
身長6-2で、ひょろ長い体格。サイズの割りに驚くほど機敏で、スムーズに加速し、ストップ&スタートの敏捷性とバランスに長けている。
コンバインでは7種目のうち5種目でDBのトップ5に入った。20ヤードと60ヤード・シャトル、垂直跳びはDBのトップ記録、3コーンは全ポジションで2位の数字だった。
CBとFSで先発経験があり、センターフィールドから上がってニッケルコーナーに入ることも多かった。Robber(センターで自由に動けるFS)の役割で効果的。
安定したカバー能力があり、プレイを素早く読む。CBの経験があり、ムーブTEや大きいスロットを相手にマンカバーできる。
長い腕と手、ボールスキル、広い守備範囲、優れた視野、加速、ボールに向かっていく大胆さがあり、パスを妨害して、インターセプトを決める。
ラン守備もしっかりとやる。タックル能力は向上しており、2015年はタックルを外されたことが1度もなく、ミスタックルも4回だけだった。
ガンナーの能力があり、パントリターンとキックリターン両方のカバーチームで使われていた。NFLでもSTをやれるタフさと競争心がある。
短所
細い体型をしており増量できる余地も少ない。でかい相手にタックルで引きずられることがある。細い身体を増強するまでは、ニッケルとダイム守備で3番目のDBとして使われるだろう。
上半身が高い。股関節の硬さがあるため、方向転換でもたつく。シュライン・ゲームの1対1練習では、リバースで足がからまりカバーをミスするなど苦戦していた。
カバーでの素早い足を欠いており、ダブルムーブにやられる。
プロではCBよりもFSに向いている。しかし、彼のサイズとボールスキルは、プレスカバーを多用するチームには合うかもしれない。
ディープをカバーする責任を早まって放棄してしまうことがある。間に合わないと判断したプレイでは諦めてしまうことがある。
賢いQBに騙されて、釣られてしまうことがある。そこからリカバリーする能力にも欠けている。
長い距離のスピードに疑問があり、ステップを誤ると、それでプレイから消えてしまう。
総評
2015年は5個のインターセプトを決めている。細い体型でありながら、激しくタックルし、DBをやれるタフさもある。その守備範囲、長さ、カバースキル、STをやれる能力により、ドラフト3日目には名前を呼ばれ、最終的には先発できるかもしれない。
今年のドラフトはセーフティの層が薄く、その中では、シモンズの長さ、ボールスキル、信頼できるタックル能力は際立っている。大きな舞台でインターセプトを決めている実績があり、そのビックプレイ能力は、スカウトの評価を上げるだろう。
似たタイプの選手
CB Tony Lippett(MIA)
感想
セーフティは控えの2人がFAで移籍してしまい、層が薄くなっていたので、指名は予想されていましたね。今年のドラフトはDBが不作みたいな話もありましたけど、3巡の最後で、4番目評価くらいのシモンズを指名という結果になりました。
この指名は、おおむね好評価な感じかなと思います。サイズがあって、広い範囲をカバーでき、ボックスに入ることも、スペシャルチームで貢献することもできる。なんでもできる選手として、多くの役割が期待されているようです。
エルウェイは「センターフィールドを守れる選手を探していた。そうすればT.J.ウォードをボックスに入れることができる」と語っていましたが、セーフティを3人投入する守備で、シモンズをFSスチュワートの横に並べれば、T.J.ウォードをボックスに配置する形が可能になります。クービアックも「彼の加入は、守備に柔軟性をもたらす」と話していました。
シモンズの評価を読んでいると、コンバインがすごかったという話が出ていますね。身長6-2、体重202というサイズがありながら、3コーン(6.58秒)や、ショート・シャトル(3.85秒)、垂直跳び(40インチ)などは、過去の記録とかを見ても、DBでトップクラスの数字になっています。
ブロンコスのセカンダリーはNo Fly Zoneと呼ばれる強いポジションで、セーフティの両先発も残っていますので、すぐに先発というわけではないですけど、1年目から出番は多くなりそうですし、3番目DBブルートンが移籍した穴を埋めて、将来的にも、来年FAになる先発FSスチュワートの後継になってくれたらと思います。
ドラフト評価
動画
ハイライト
ノートルダム大学戦
Justin Simmons vs Notre Dame (2015) - YouTube
引用元
- Justin Simmons Draft Profile – NFL.com
- Justin Simmons, FS, Boston College, NFL Draft - CBSSports.com - NFLDraftScout.com
- Justin Simmons NFL Draft 2016: Scouting Report, Grade for Broncos Rookie | Bleacher Report
- 1巡 QB パクストン・リンチ
- 2巡 DT アダム・ゴトシス
- 3巡 FS ジャスティン・シモンズ
- 4巡 RB デボンテ・ブッカー
- 5巡 OG コナー・マクガバン
- 6巡 FB アンディ・ジャノビッチ
- 6巡 S ウィル・パークス
- 7巡 P ライリー・ディクソン
- ドラフト外FA選手