ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

新人日記 逆転勝利の裏側

ブロンコスの公式サイトにあった記事を紹介。

今年のドラフト3巡指名で、開幕戦から先発している新人センターのロイド・クッシェンベリー(LSU出身)がチャージャーズ戦の逆転劇を語っています。

 

この試合は前半を3対14で折り返し、第3Qには3対24の21点差までスコアが拡大。守備は奮闘していましたが、攻撃は前半わずか計56ヤードと惨憺たる出来でした。

しかし、第3QにRBフィリップ・リンジーが55ヤードの独走TDランを決めると、第4QにはQBドリュー・ロックが次々とTDパスを投げ、最後は残り0秒で新人WR K.J. ハムラーにTDパスを成功させて、31対30の逆転勝利を決めています。

 

Rookie Diaries: Lloyd Cushenberry III provides an inside look at the game-winning drive vs. the Chargers

 

 

 

第3Qには21点差のビハインドになったものの、それでも私は追いつけると信じていました。

 

もちろん前半はうまくいかず、精彩を欠きましたが、我々はパニックにはなりませんでした。外から見ると酷い内容でした。正直に言って、良いプレイはできていませんでした。フラストレーションが溜まりましたが、私がやろうとしたこと、攻撃ライン全体でやろうとしたことは、我々にできることをコントロールすることでした。

前半に起きたことのいくつかは我々の責任でした。自分の仕事に集中し、やるべきことをやって物事をうまく進めなければならない。個人的には、自分の仕事をしっかりとやることに集中しました。それだけです。なんでもやろうとしたり、何かを起こそうとしてもうまくはいきません。コツコツとやり続けていれば、そのうち物事はうまく機能するのです。

 

ハーフタイムのロッカールームでも、私たちはパニックにはなっていませんでした。QBドリュー・ロックはチームに話しました。彼が語ったことは、我々がみな思っていることと同じでした。

ひどい前半だった。私たちは良いプレイができなかった。ひどいプレイだった。後半はみんながプレイを決めなければならない。自分の仕事をしろ。そして、プレイを決めろ。そうすれば物事はうまく行く。

ハーフタイムに起きたこと。我々はお互いに正直になり、後半はステップアップしなければならないと話し合いました。そして、私たちは後半ステップアップしたのです。

 

試合はまだ終わっていない。なにがあってもプレイを続けなければならないのです。先週のチーフス戦もひどい内容でしたが、それでもプレイを続けました。途中で諦めたりはしない。スコアも関係ありません。時計がゼロになるまでは、試合終了ではないのです。

チャージャーズ戦も同じでした。そして、私はこれまでもずっと同じようにプレイしてきました。私はどんなスコアであろうと関係なく、常にハードにプレイしてきました。ただプレイを続ける、それだけです。

 

この試合に勝てるかもしれない、私がそう思ったのは、第3QにRBフィリップ・リンジーがTDランを決めた時でした。モメンタムが変わるのを感じましたし、それこそが我々にとって必要なスパークでした。

リンジーがランでブレイクし、反則のフラッグが出ていないのを確認すると、これからスペシャルなことが起こるぞという予感がしました。私たちはただこの勢いに乗って進み続けようとしたのです。

 

最後の逆転ドライブの前、ディフェンスが仕事をしてくました。チャージャーズの攻撃をFGの3点に抑えた(スコアは24対30で6点差)後すぐ、私はサイドラインにいた選手たちに「これで十分だ。あとは得点を決めて試合に勝つぞ」と言いました。プレッシャーはまったくありませんでした。

私たちは2ミニッツ・オフェンスをかなりやっていました。練習で2ミニッツのウォークスルーをしっかりとやっており、時には練習が長すぎると文句が出るほどでしたが、それもこういう時のためでした。試合でやることになっても何ら変わらない。プレッシャーはない。ただのフットボールだ。フィールドに出て、自分の仕事をすれば、物事はうまく行く。そして、私たちはただそのとおりのことをしたのです。

 

ハドルの中では、誰もがただ「さあ試合に勝つぞ(Let's go win the game)」 と言っていました。立派なスピーチなんてものはありませんでした。ただ勝つ。それだけ。私たちはただお互いにコミュニケーションを取っていました。

全員がただ「試合に勝つ」というマインドセットを持っていました。それが私たちの仕事。そのためにここにいる。新人WR K. J. ハムラーが試合後に言っていたように、ここは伝説の生まれる場所だ。だから試合に勝とう!

 

4thダウンで新人TEアルバート・オクエブーナムにパスが投げられ、彼の身体が空中にあるのを見た時、 TDパスをキャッチしたと思いましたが、後からボールがこぼれ落ちました。それから(守備のパス妨害で)反則のフラッグが出たのを見て、私は「これだ!」と思いました。

 

反則のフラッグが出れば、オフェンスがゴール前1ヤード地点まで進めることは分かっていました。私はすぐにタイタンズ戦のことを思い出しました。その試合で我々はゴールラインでTDを決めることができませんでした。さらにペイトリオッツ戦でも同じようにTDを決められませんでした。

私はまわりの選手たちに「ここで挽回しよう。得点を決めるんだ。ここまで進んできたんだから最後までやり遂げよう」と言いました。あそこで得点を決めることは間違いなく救済だったのです。

 

タッチダウンを決めた最後のプレイ、私たちはパスプロでスライドしていたので、すべてを見ることができました。QBロックが右側に走り、そのままエンドゾーンに走るかと思いましたが、守備選手が彼に向かってきて、WRハムラーが抜け出したのが見えました。

私は「(審判はパス失敗をコールしていたものの)これはタッチダウンだろ」という感じでした。審判たちが話し合っている間、私はシグナルを待っていました。審判がタッチダウンをコールすると、チームメイトたちがフィールドに乱入して来たので、私は彼らを外に出そうとしました。(勝つためには)まだエクストラポイントを蹴る必要があったからです。あれはクレイジーな瞬間でした。まるで全員がフィールドにいるかのようでした。

 

HCのヴィック・ファンジオが(もっとも活躍した選手に与える)試合のゲームボールを、全員に与えてくれたのはスペシャルなことでした。試合後にコーチが言っていたように、これはチーム全体で成し遂げた勝利でした。1週間を通して全員が仕事をしてきました。

これは私たちにとってスペシャルな瞬間でした。ハードに働いて、練習を実行し、練習で細かいことに集中すれば、良いことが起こるのだということを証明してくれました。これこそ私がいつも考えていることなのです。

私は正しいこと(ハードに練習し、時間よりも早く来て、ミーティングでノートを書くなど)をすれば、フットボールの神様が祝福してくれると信じています。そして、チャージャーズ戦ではそのとおりになりました。

 

OLコーチのマイク・マンチャック(コロナのリストに入っていて欠場) は試合にいなくてショックだっただろうし、きっと家でテレビに向かって叫んでいたと思います。私たちはコーチのために勝利が欲しかったし、彼が戻ってきて私たちのどこが間違っていたのか指導してくれる日が待ちきれません。彼のためにも絶対に勝ちたかったのです。

 

今は試合のフィルムを確認して、前半にやったことの中で修正すべき点をいくつか学んでから、次のファルコンズ戦の準備をします。ファルコンズは良いチームです。守備にも良い選手がいます。なので、次の試合も大きなテストになるでしょう。ロードでの大きな試合であり、勝利すれば成績を五分に戻すこともできる大事な試合です。

 

ただ試合に勝つだけでも良い気持ちになりますが、同地区のライバルチームに歴史的な逆転勝利。それに参加できたのは素晴らしいことでした。これからもここから積み重ねていきたいと思っています。

 

 

 

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