ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

ブロンコスのドラフト評価 2020 続

ブロンコスのドラフト評価、前回の続きです。 

 

 

全体 ポジ 名前 身長 体重 大学
1 15 15 WR Jerry Jeudy 6-1 193 Alabama
2 14 46 WR K. J. Hamler 5-9 176 Penn State
3 13 77 CB Michael Ojemudia 6-1 200 Iowa
3 19 83 C Lloyd Cushenberry III 6-4 315 LSU
3 31 95 DT McTelvin Agim 6-3 309 Arkansas
4 12 118 TE Albert Okwuegbunam 6-5 255 Missouri
5 32 178 LB Justin Strnad 6-3 235 Wake Forest
6 2 181 OG Netane Muti 6-3 307 Fresno State
7 38 252 WR Tyrie Cleveland 6-2 205 Florida
7 40 254 DE Derrek Tuszka 6-5 246 North Dakota State

  

 

A Andy Benoit(SI.com

ブロンコスには売り出し中のスターであるXレシーバーのコートランド・サットンがいる。 彼は一貫してダウンフィールドで1対1の戦いに勝利し、インブレイキング・ルートで相手チームに打撃を与えている。しかし、2年目のQBドリュー・ロックに対する楽観論を完全形にするためには、Zレシーバー(モーションで動き、あらゆるレベルであらゆるルートを走り、キャッチ後のランを稼げる)が必要だった。そして、WRジェリー・ジューデイーは今年のレシーバーでもっとも優れたルートランナーとも評価されている。ブロンコスはスタイル的に完璧に合う選手を獲得してニーズを埋めており、しかもそのためにトレードアップする必要もなかった。

1巡でアウトサイドのレシーバーを手に入れた後、ブロンコスは2巡でWR K. J. ハムラーという典型的な超シフティ(クイックで爆発力のある)スロットレシーバーを加えた。ブロンコスのレシーバーたちがどう並ぶかは簡単に予想できる。しかし、彼らを止めるのは簡単ではないだろう。

3巡ではQBロックを守るC ロイド・クッシェンベリーを指名した。FAで契約したC/Gグラハム・グラスゴーがセンターをやるなら、クッシェンベリーをライトガードとして使うのかもしれない。もし上手くいけば攻撃ラインの問題が解決できる。

守備を見ると、昨年の第2コーナーバックは回転ドアだった。なので、CBマイケル・オージェイムーディアは近いうちに先発するかもしれない。HCヴィック・ファンジオの守備スキーム(不鮮明な2ディープ・セーフティーの形)では、CBの負担は少なくなる。

3巡のDTマクテルビン・アジームは昨年、守備エンドから守備タックルに移動していた。ブロンコスではどのポジションをやるのか興味深い。彼は(昨年の3巡指名DLドレモント・ジョーンズやDLデマーカス・ウォーカーみたいに)いろいろ試されるかもしれないが、ローテーションでは彼らがアジームよりも上になるだろう。

 

 

 A- Hayden Winks(RotoWorld

  • 選手名 / 選手ランク / 指名評価
  • 1巡 WRジューディー(12位) B+
  • 2巡 WRハムラー(37位) A-
  • 3巡 CBオージェイムーディア(100位~) C-
  • 3巡 C クッシェンベリー(42位) A-
  • 3巡 DTアジーム(100位~) B-
  • 4巡 TEオクエブーナム(80位) B+

GMエルウェイにはひとつの目標があった。それは2年目のロックがフランチャイズQBであるか確かめるために、彼に十分な武器を与えることだ。そして、その任務は達成された。

個人的にはWRジュディーよりもWRシーディー・ラムを評価していたが、それでもこの指名は素晴らしい。彼はインサイドもアウトサイドもプレイでき、ダウンフィールドでもアンダーニースでも勝利でき、第1ターゲットにも補足のオプションにもなれる。彼には一流のルートランがあり、新人レシーバーのトップ候補に入っている。

2巡のWRハムラーはサイズが小さく、FBSでトップタイとなる12個のドロップを記録しているが、40ヤード4.3秒のスピードがあり、ペン州立では904ヤード8TDと活躍していて、まだ20歳の若さだ。彼はアウトサイドでもスロットでも縦に勝つことができ、さらにリターナーもできる。彼は完璧な第3レシーバーだ。

3巡のCBオージェイムーディアはアイオワ大学で右CBに入っていて、主にゾーンでプレイしていた。なので、NFLへの移行は難しいものになるかもしれない。彼には先発に相応しい4.45秒のスピードと、身長6-1 体重202のサイズがあり、シニアの年には平均5.0ヤードしか許していない。新人年は控えとして層を厚くするだろう。

3巡のC クッシェンベリーは昨シーズン、投票によりLSUのMVPに選ばれている。彼は調整済みSPARQのアスリート評価で61パーセンタイル(低い方から数えて61番目)だった。彼はランブロックではモーラー(敵を殺戮する)であり、パスプロも多くの大学ラインマンより経験している。彼はプロでも確かな先発になれる輪郭を見せている。全体83番目で獲得できたのはバリューだった。

3巡のDTアジームは高校時の評価ほどは活躍できなかったが、NFLコンバインでは88パーセンタイル(低い方から数えて88番目)の数字を記録し、ファンジオの守備で活躍できる。数年で確かな先発に成長できるかもしれない。

TEオクエブーナムはフレッシュマンだった3年前(QBロックが先発していた)にSECでトップの11個のTDレシーブを決めている。彼は巨体ながらすばやく加速し、ダウンフィールドで勝つことができるが、チームにはすでに先発TEノア・ファントがいるので、その控えになるだろう。

 

 

B+ Dan Kadar(SB Nation

ブロンコスのゴールは2年目のQBロックを助けることだった。そのためにチームは1巡と2巡で連続してレシーバーを指名した。WRジューディーが15位まで残っていたのはラッキーだった。彼は今年のドラフトでベストのレシーバーであり、ロックにとって頼れるパスキャッチャーになるだろう。ジューディーは傑出したルートランナーであり、スピードがあり、良い手もある。

2巡ではペン州立のWRハムラーを指名した。もし今年のドラフトにWRデショーン・ジャクソン(イーグルス)がいるとしたら、それはハムラーだ。彼の武器はスピード、さらにスピードだ。ブロンコスは4巡でミズーリ大学のTEオクエブーナムも指名し、さらにスピードのあるターゲットを獲得している。昨年の1巡指名TEノア・ファントと合わせ、これで2人の若いタイトエンドが揃った。

ブロンコスには3巡指名権が3つあった。アイオワ大学のCBオージェイムーディアは大きめのコーナーバックでスピードもある。なので、CB A. J. ブイエーの反対側でプレイするはずだ。

ノーズタックルはブロンコスにとって大きなニーズだった。3巡のDTアジームは残っていた中では良い選手だった。もし健康でいられれば、6巡のOGムーティはスティールになるだろう。今年のドラフトの問題は攻撃タックルを指名していない点だ。

 

 

B+ Nate Davis(USA TODAY

もし半分しか入っていないコップがあるとしたら、それはQBロックに対する期待だろう。彼は新人年に最後の5試合で4勝し、エルウェイは彼のまわりに新しい武器を揃えた。1巡のWRジューディーほど洗練されたレシーバーは他に見つからないし、2巡のWRハムラーはフィールドを飛んで他のレシーバーたちが活躍するのを助けるだろう。また、エルウェイは攻撃ラインを補強し、守備ラインとセカンダリーの穴を埋めた。プレッシャーを与えたくはないが、あとはロックしだいだ。

 

 

C+ Mel Kiper Jr.

トップ・ニーズ: WR, OT, CB, DL, LB

1巡15位でレシーバーを指名したのは予想どおりだった。WRサットンは2019年にチームのレシーブヤードのうち33%を獲得する活躍でブレイクしたが、彼を助ける相棒を見つけることは理にかなっている。もしブロンコスが2年目のQBロックにすべてを賭けるつもりなら、彼を評価するためにもっと武器が必要だった。なので、15位まで落ちてきたWRジューディーをブロンコスが獲得したのは、私がもっとも気に入っている指名のひとつになる。彼は私がトップに評価していたレシーバーだった。彼はビックプレイマシンであり、スムーズなルートランナーで即先発の選手だ。まさにチームが必要としていたレシーバーだ。

問題はその後の指名だ。ブロンコスは2巡でもうひとりWRハムラーを指名した。彼は身長5-9でWRデショーン・ジャクソンとも比較されていた。私はハムラーを気に入っているし、彼はこのチームで第3レシーバーの仕事をやれるかもしれない。しかし、彼にはいちかばちか(アタリかハズレか)になる可能性が大いにある。私なら2巡で攻撃タックルを指名していただろう。私が2巡に評価していたOTジョシュ・ジョーンズ(カーディナルスが3巡で指名)がまだ残っていた。とはいえ、WRの指名はロックが間違いなく成功できるようにするためだった。

ブロンコスは3つの3巡指名でCBオージェイムーディア、C クッシェンベリー、DTアジームを獲得した。この中に1年目から即先発という選手はいないが、先発争いはするだろう。たとえばDTアジームは2日目に指名された他の守備タックルの多くよりも伸びしろがあるが、指名順位は私の評価よりも高かった。チームは4巡で(ロックの元チームメイトである)TEオクエブーナムを指名したが、昨年の試合テープは良くなかった。6巡のOGムーティはパワフルだが、怪我で多くの試合を欠場している。

今年のドラフトは(私の好みとしては)イチかバチかの指名があまりにも多すぎる。CBオージェイムーディア、WRハムラー、TEオクエブーナムは伸びしろも小さい。なので、WRジューディーの指名は気に入っているが、それ以外の指名は評価できない。

 

 

A Ryan Dunleavy(New York Post

A Luke Easterling(Draft Wire

A- Eric Edholm(Yahoo Sports

B+ Justin Leger(NBC Sports

B+ Vinnie Iyer(Sporting News

B Mark Maske(The Washington Post

B Gennaro Filice & Dan Parr(NFL.com

 

 

評価まとめ 

A+ PFF

A NFL.com / Evan Silva / Walterfootball / New York Post / Draft Wire 

A- SI.com / RotoWorld / Yahoo Sports

B+ SB Nation / USA Today / NBC Sports / Sporting News

B The Washington Post / NFL.com

C+ ESPN