ブロンコス公式のAndrew Mason氏がファンの質問に答えている記事。
コーチ人事も一段落して、この時期はあまり話題がありませんね。
Mason's Mailbag: When drafting QB, it's all about being all-in
今年のドラフトはQBが不作と言われているけど、ブロンコスはQBを指名するべきだろうか? それともFAでQBを補強して、来年のドラフトで指名すべき?
すべてはチームがどれくらい今年のQBを気に入っているかによるだろう。今年のQBは2017年のドラフトと少し似ている。多くのQBがなにかしらの欠点を持っていて、人々は「ああ、だけど(Yeah, but)」と言っていた。
たとえば、オハイオ州立のQBドゥエイン・ハスキンス(Dwayne Haskins)は先発経験が1シーズンしかない。これは2年前にQBミッチェル・トラビスキー(ベアーズ)が言われていた「ああ、だけど」要素と同じだ。
私は「Conviction」という言葉を使いたい。これは辞書によると「強い確信、あるいは信念」という意味だ。
もし今年の1巡指名候補(オハイオ州立のハスキンス、ミズーリ大学のドリュー・ロック、オクラホマ大学のカイラー・マレー、デューク大学のダニエル・ジョーンズなど)の中に、チームが強く信じるQBがいるなら、フランチャイズQBとしてチームを率いて、チーフスのQBパトリック・マホームズと互角に勝負できると信じるQBがいるなら、どんな手を使ってでも指名するべきだ。たとえ10位からトレードアップするために、将来のドラフト上位指名権を失うことになっても関係ない。
もし今年のドラフトにはそんなQBがいないと信じるなら(良いQBではあるけど、エリートにはなれないと思うなら)来年まで待つべきだろう。
ドラフト2日目や3日目にQBを指名して、彼らに賭けることもできる。その場合は、ウエスト・バージニア大学のウィル・グリアー、ミシシッピー大学のJordan Ta'amu、バッファロー大学のタイリー・ジャクソンなどが指名候補になるだろう。その選手が2012年の3巡指名QBラッセル・ウィルソン(シーホークス)みたいな活躍を見せないかぎり、2020年の1巡でQBを指名することもできる。
もしFAでQBを獲得するのであれば、 その選手が「いまチームにいるQBよりも優れているか」を考える必要がある。例を挙げれば、レイブンズのQBジョー・フラッコはチームを去ることになると予想されているが、過去4シーズンの成績を見ると、QBケイス・キーナムの方が優れたQBレイティング(86.1と82.7)を記録している。
さらに、ブロンコスの新HCヴィック・ファンジオは「今のところキーナムが先発だ」と語っている。ファンジオはベアーズのDC時代に、バイキングスで先発していたキーナムと2回対戦しており「私はキーナムに何ができるか知っている」とも語っている。
この件に関しては、多くの事を考慮しなくてはならない。
QBニック・フォールズ(イーグルス)を獲得して、来年のドラフトでQBを指名する可能性はある?
ブロンコスがフォールズに興味を持っているかを語るにはまだ時期尚早だが、その手引きとして、前の質問でキーナムについて語った部分を参照したい。
キーナムとフォールズは2015年にラムズでチームメイトだったが、キーナムが競争に勝利して、フォールズは1年後に解雇されている。フォールズもまた過去4年のQBレイティング(81.1と86.1)がキーナムよりも劣っている。
QBレイティングの数字は完璧な指標ではないものの、妥当な比較は与えてくれる。キーナムの契約はけっこうな金額が保証されており、それが来年のサラリーキャップに計上されることを考えればなおさらだ。
フォールズを獲得するチームはどこであれ、おそらく今年のドラフトでQBを指名しないだろう。過去2シーズンのプレイオフでの活躍を考えれば、フィールズは多額の保証金(契約年数にもよるが45ミリオン以上)が含まれた複数年契約を結ぶことになるはずだ。これは、フォールズにチームの将来を賭けるという契約であり、ドラフト1巡でQBを指名する可能性はない。
もしFAになるNTドマタ・ペコと再契約したら、他のNTはどうなる?
もしチームがペコと再契約したならば、ペコはベース守備でそれなりの出場機会を得るだろう。その結果、次になにが起こるかは、チームが(RFAになる)DTシェルビー・ハリスをどう評価しているかによって変わってくる。ブロンコスは他チームからの契約オファーにマッチしてハリスをキープすることはできるが、2018年シーズンにハリスが見せたポテンシャルを考えると、キープするためにはより大きな契約を結ぶ必要があるかもしれない。
ドラフト外新人(UDFA)の契約はどうなってるの? 活躍したRBフィリップ・リンジーは今ならもっと良い契約ができる?
ドラフト外の選手で、1年目のトレーニングキャンプから53人ロスターに入り、そのまま(練習生に登録されることなく)ロスターに残り続けたら、通常は3年契約になる。リンジーもこのケースに当てはまる。
もしリンジーがこのままブロンコスであと2年プレイし続けた場合、2020年シーズンが終了した後にRFA(制限付きFA)となる。(ただし、現在の労使協定は2020年で期限が切れるため、なにか変更があるかもしれない)
カットされて53人ロスターに戻る前に練習生に登録された選手は、基本的に年数の短い契約になる。彼らは3年目でRFAになる前に、ERFA(チームが独占的に再契約できるFA)となる。LBジェフ・ホランドはこのケースに当てはまる。