ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

質問と答え 18

デンバーポストのMark Kiszla氏がファンの質問に答えている記事。

開幕戦についての質問が中心ですね。

Denver sports chat with Mark Kiszla

 

 

RBフィリップ・リンジーは見事な活躍をしている。これほどの選手がなぜドラフトで指名されなかったのだろう?

 

私は大学のゲームをたくさん観ている。もちろんすべての選手をチェックしているわけではないが、コロラド大学でのリンジーは、オレゴン大学でのRBロイス・フリーマンよりも印象的だった。そして、ブロンコスは3巡でフリーマンを指名した。スカウトの世界においては、リンジーはサイズが小さかった。さらに必ずしも強い相手に対して活躍していたわけではなかった。そして、リンジーは多くのスカウトが間違っていたことを証明している。HCバンス・ジョセフの言葉を借りるなら、これは作り話などではなく現実に起きている話だ。

 

 

ボン・ミラーの活躍はすごかった。このペースをキープできれば、シーズン48サックも夢じゃない! 彼はオフになにをしたんだろう?

 

ミラーは1試合に3サックを決めることができ、なおかつ試合後にはピンクのスキニージーンズが似合うというレアな選手だ。それでも、1シーズンに48サックは難しいだろう。もしかしたら20サックは可能かもしれない。そして、彼が20サックを決められれば、ブロンコスはプレイオフに進出できる。私が保証する。

彼がオフになにをしたのか。それはチームがオフに何をしたのか、と言えるだろう。エルウェイは(ミラーを助けるために)ドラフト1巡でOLBブラッドリー・チャブを指名した。ローテーションのOLBシェーン・レイも健康になって戻って来た。これにより、相手はミラーをダブルチーム、トリプルチームでブロックし続けることができなくなった。ミラーは言うまでもなくこのチームでもっとも重要な選手だ。

 

 

CBパックマンジョーンズを2番目に昇格させて、CBブラッドリー・ロビーを3番目に戻すのはどうだろう。守備は何度かディープでやられていた。 

 

とりあえずパックマンのフィールド外のトラブル歴は抜きにして考えよう。ブロンコスは開幕前になって35歳になるCBと契約した。これは明らかに、チームがセカンダリーの状態に満足していないという証だった。

メディアではあまり報じられていなかったが、CBブラッドリー・ロビーは練習で新人WRコートランド・サットンにやられていた。これはサットンが本物だというサインだった。しかし同時に、もしロビーが新人をカバーするのに苦戦しているようであれば、相手チームは試合でロビーを狙ってくるだろうというサインでもあった。ロビーは確かな選手だ。しかし、私は昔から、彼はセーフティーをやるべきではないかと思っている。

 

 

先発のTEジェフ・ハイアマン、2年目のTEジェイク・バット、開幕戦ではどちらかが片方をしのぐ活躍を見せていた?

 

私にはチームがハイアマンを推している理由が分からない。ハイアマンを悪く言いたいわけではないが、バットの方が優れたオプションだ。とはいえ、バットにも問題はある。彼にはゲーム・ブレイカー(ゲームを変えるような選手)になれるようなスキルがない。このチームのタイトエンドには、能力のあるターゲットはいるかもしれないが、プロボウル級の選手はいない。そして、今シーズンのQBケイス・キーナムにとって、3rdダウン(あるいはレッドゾーンでも)のお気に入りターゲットは、WRエマニュエル・サンダースになるだろう。

 

 

QBケイス・キーナムについてはどう思う? 彼は開幕戦で素晴らしい面も、酷い面も見せていた。

 

キーナムは今後も開幕戦より良い試合、そして悪い試合をやるだろう。しかし、開幕戦の内容は、キーナムがどんな選手であるか(あるいは、どんな選手ではないか)の縮図でもあった。

キーナムは見れば見るほど、QBアレックス・スミス(レッドスキンズ)に近いと感じる。キーナムはスナップ前に守備を読むのが上手い。チェックダウン、フィールドのミドルでも良い。足でドライブを継続することもできる。しかし、彼のアーム・タレントは(NFLの基準でいうと)平凡だ。

コーチがオフシーズンから言い続けているように、そしてキーナム本人も開幕戦の後に言っていたように、彼にはゲーム・マネージャーとなってもらわなければならない。彼はリーグでトップ10に入るようなQBではない。しかし、無理に多くをやろうとさえしなければ、彼は手のかからない(そして、それはコーチに好まれる)選手だ。

キーナムはブロンコススーパーボウルへと導けるか? 無理だろう。それは彼の役割ではない。 ボン・ミラーの役割だ。キーナムの役割は試合を壊さないこと。彼が加入したことで、このポジションは昨年と比べて大きく向上した。それでも、キーナムに大活躍を期待するべきではない。彼が手堅いゲーム・マネージメントを見せてくれたならば、それで満足するべきだ。

 

 

ブロンコスの守備はどう解釈すれば良いのだろう。シーホークスを24点に抑え、6サックを決めたが、いくつもビックプレイを許した。

 

思うに、ボン・ミラーはボンスターだ。しかし、セカンダリーには問題がある。CBクリス・ハリスJrは素晴らしい。FSジャスティン・シモンズも成長著しい。だが、No Fly Zoneは死んでしまった。

先週のラジオ番組で、私は「開幕に向けてブロンコスの不安点はどこか?」という質問を受けた。多くの人は攻撃ラインがもっとも不安だと主張したが、私はセカンダリーだと述べた。そして、開幕戦を見た後でも、その意見は変わっていない。

 

 

Pマーケット・キングはいくつか素晴らしいパントを蹴っていた。しかし、マイルハイで60ヤードを超えるパントを蹴るという話だったのに、まだ見せていない。

 

キャンプでキングを見ていて、もっとも感心したのは、ボールを20ヤード以内に落とす時にサイドラインの左右に蹴り出す能力だ。開幕戦で左に蹴ったパントを見ただろう。キングには60ヤード超のパントを蹴る足がある。しかし、彼はバックスピンでピタリと止めるパントで相手を悩ませることもできる。キングはユニークな存在だ。ちょっと変でもある。しかし、彼のプレイを見るのは面白い。