開幕週 レイブンズ戦の感想
2015年シーズン第1週、ホームのレイブンズ戦が行われました。
結果は19対13で勝利。最後までもつれた守備戦をなんとか制しています。
こういう試合は胃が痛くなりますねえ・・・
欠場
- QB Trevor Siemian
- TE Mitchell Henry
- OG Shelley Smith
- DE Derek Wolfe(出場停止)
- DE Kenny Anunike
- LB Lerentee McCray
- CB Curtis Marsh
- CB Lorenzo Doss
- SS T.J.Ward(出場停止)
DEN攻撃 (計219ヤード、パス150ヤード、ラン69ヤード)
- 前半 FG、FG、パント、パント、FG
- 後半 INT(被TD)、パント、パント、パント、FG、終
BAL攻撃 (計173ヤード、パス100ヤード、ラン73ヤード)
- 前半 パント、パント、パント、FG、パント、終
- 後半 FG、パント、INT(被TD)、パント、INT
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | OT | |||
BAL | (0-0) | 0 | 3 | 10 | 0 | 13 | |
DEN | (0-0) | 6 | 3 | 7 | 3 | 19 |
前半 9-3
守備が圧倒。スコアは平凡。相手をパス10ヤード、ラン28ヤード、1stダウン3回、3失点に抑えました。パスラッシュが強く、ラン守備も集まりが速かったです。攻撃はそこそこ進むものの、TDを決められずFG3本のみ。Kのマクマナスは50ヤード超のFGを2本とも成功させました。
後半 19-13
最初の攻撃ドライブでINTリターンTDをくらい逆転される。しかしCBアキブ・タリブが51ヤードのINTリターンTDをやり返して再逆転に成功。さらに時間を使ってFGを追加。最後は2ミニッツでレッドゾーンまで迫られながらも、FSスチュワートがエンドゾーンではじかれたパスをINTして逃げ切りました。
24/40回(60%)、175ヤード、0TD、1INT、Rate 59.9
マニングは低調。ショットガンから短いパスでこつこつ進み、最低限の仕事はしてくれましたけど、プレシーズン同様この試合もTDを決められず。パントを繰り返して、ブーイングもされていました。ロングパスは(惜しいのもありましたけど)1個も決まらなかったですね。
パスプロはスカスカで被サック4個。プレッシャーもあり、ランが出なかったり、反則で下がったり、いろいろ悪条件はありましたが、長いヤードが残るとそれで手詰まりというか、今のパス攻撃にはそこから決められるような、ビックプレイの怖さが感じられませんでした。
第1Qにはプレイアクションからマニングがロールアウト、WRトーマスがワイドオープンになっていたプレイがありましたけど、走りながらのパスは失敗。足が重くバタバタしていて、ボールは手前の地面をヒットしていました。やはりクービアックのやりたい攻撃は、マニングの身体能力に合わないように感じました。
試合後の会見では「まだ1試合目で、攻撃は改善中」と、いつもの言葉。記者からの質問に少しイライラしているようにも見えました。はたして、これから良くなっていくのでしょうか・・・
QBマニングのスタッツ(PFF調べ他)
- ショットガン 20/32回(62.5%) 157ヤード
- センターの後 4/8回(50%) 18ヤード
- プレッシャーなし 20/31回(64.5%) 152ヤード (Rate 76.3)
- プレッシャーあり 4/9回(44.4%) 23ヤード 1INT (Rate 17.0)
良かった
- 守備(計173ヤード喪失、2サック、2INT、1TD)
- 相手攻撃の3rdダウンを阻止(2/13回 15%)
- パスラッシュ、パスカバー、タックル
- OLB デマーカス・ウェア(1サック)
- K ブランドン・マクマナス(FG4/4成功)
- CB アキブ・タリブ(51ヤードINTリターンTD)
- RBロニー・ヒルマン(第4Qのラン)
- FSダリアン・スチュワート(最後のINT)
- WRエマニュエル・サンダース(8回65ヤード)
- WRノーウッド
- ILBブランドン・マーシャル(6タックル 1サック)
- NT シルベスター・ウィリアムズ
- 第4Q最後17プレイで10分以上消費した攻撃ドライブ
- 攻撃の3rdダウン成功率(8/18回 44%)
勝因は守備の活躍ですね。QBフラッコはタフでなかなか捕まえられず、サック数こそ2個でしたけど、常にプレッシャーをかけてパスを阻止。3rdダウンで更新を2回しか許さず、2つのINTも奪いました。
パスラッシュは、OLBデマーカス・ウェアが活躍(PFFでチームトップ評価)。対する先発LTユージーン・モンローは開始早々に脳震盪でアウトになっていました。ボン・ミラーはラン守備でも強かったですし、先発2人が休んでいる時は、控えの1巡指名シェーン・レイとシャクエル・バレットも入っていました。
QBフラッコは、18/32回(56.3%)、117ヤード、2INT、Rate 38.2でした。
Kのマクマナスは57、56、43、33ヤードのFGをすべて成功。蹴るときのステップを2.5歩から2歩に改造して、精度がアップしたという話でしたが、安定したキックで勝利に貢献してくれました。
3点リードの第4Q、自陣4ヤード地点から17プレイで80ヤードを進んでFGを決めたドライブは良かったですね。RBヒルマンのランが出て、10分以上時間を消費することができました。このドライブのおかげで、レイブンズは残り3分で6点差を追いかけることになり、ブロンコスは逃げ切ることができたと思います。
悪かった
- オフェンスライン(被サック4個)
- LTタイ・サムブライロ
- RB C.J.アンダーソン(12回29ヤード)
- ラン攻撃(25回 69ヤード 平均2.8ヤード)
- ランが出なくてパスに偏りすぎた攻撃
- リターンで反則2回(バレットの反則に異議あり?)
不安だったオフェンスラインはかなり残念でしたね。被サック4個、痛い反則もいくつかありました。レイブンズのパスラッシュが強いのもありますけど、ブリッツがフリーで入ってきてサックをくらい、ポケットもつぶされていました。
マニングが第3QにINTリターンTDをやられたプレイも、ブリッツがフリーで迫ってヒットされていました。まだ新しいユニットなので、意思疎通とか、経験を積むことで改善されていくと良いのですが。うーん
気になったこと
- かなり暑かったもよう
- 両チーム攻撃のTDなし(お互いに守備のINTリターンTDのみ)
- 2年目WRラティマーはどこにいた?(5番目?)
- WRサンダースのパントリターンはまあまあ
- オマハで反則3回
- 選手とぶつかったライン審判が鎖骨骨折で退場する悲劇
- そのライン審判は肋骨9本と肺の損傷で入院しているもよう
- DEマリク・ジャクソンは脳震盪の疑いで下がっていた
- 大きな怪我人はおらず次の試合には出れるもよう
- ゲームボールは初勝利のHCクービアックに手渡された
マニングの「オマハ!」で相手DLの反則を2回誘発した後、3回目の「オマハ!」でマニング自身がフォルス・スタートの反則をとられてしまいました。解説では「手や身体は動いていないので反則ではない」という論調でしたが、最初の2回でHCハーボーが抗議していたようなので、審判が厳しく反則を取ったのでしょうか。マニングはかなり怒っていましたね。
DEマリク・ジャクソンは頭部を負傷していましたけど、どうやら脳震盪ではなかったようなので、次は出れるのかもしれませんね。守備ラインは出場停止と怪我人で薄くなっています。
レイブンズのテレル・サッグスも、第4Qに怪我で退場していましたが、アキレス腱の断裂でシーズンアウトという話ですね・・・
CBアキブ・タリブの言葉
「エルウェイもスーパーボウルでは110ヤード(実際には123ヤード 1INT)くらいしか投げずに勝ってる…守備で勝つことも可能だ」
さて、次は木曜ゲームでアウェイのチーフス戦!
厳しい戦いになりそうですが、なんとか勝利をー