ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

32チームのドラフト評価 2021

各チームのドラフト評価を確認しています。  

 

f:id:KeroBro:20210509153100p:plain

 

 

評価の高かった4チーム

 

1位 CHI ベアーズ

1巡では20位から11位にトレードアップしてQBジャスティン・フィールズ、2巡でも52位から39位にトレードアップしてOTテヴェン・ジェンキンスを指名するという、積極的な動きでニーズを埋めていますね。

代償として来年の1巡指名権を失っていますが、QBフィールズは全体3位で消えるとも言われていた有望選手であり、OTジェンキンスも1巡指名の予想が多かった選手なので、どちらもトレードアップして獲るだけの価値があったと好意的に評価されているようです。

今年は3巡と4巡の指名がなかったものの、5巡以下の指名もバリューがあったということで全体的に高評価になっています。

 

2位 CLE ブラウンズ

1巡では評価が上昇していたCBグレッグ・ニューサムIIを指名。2巡では7つトレードアップしてLBオウス・コラモアを確保。

オウス・コラモアは1巡指名が確実視されていましたが、メディカルチェックで心臓に懸念があるとされて2巡まで落ちてしまい、それを見たブラウンズがうまく動いて獲得していますね。心臓に関しても医師は大丈夫だと言っているようなので、問題がなければこの指名はかなりのスティールになると評価されています。

3巡のWRシュワルツ、4巡のOTハドソン、DTトギアイも良い指名だと言われており、7巡でWR/RBデメトリック・フェルトンを指名しているのも面白いです。

 

3位T MIA ドルフィンズ

ドラフト前には(テキサンズからもらった)全体3位の指名権を49ersに渡して12位までトレードダウン。来年と2023年の1巡指名権をもらうと、すかさず来年の1巡をイーグルスに渡して6位まで再トレードアップするというトリッキーな動き(3位→12位→6位)を見せましたね。

そして、その1巡6位では快速WRジェイレン・ワドルを指名し、オリジナルの1巡18位では元5つ星のEdgeジェイレン・フィリップスを獲得。どちらも怪我歴は少し気になりますが、健康なら大当たりになりそうな指名だと評価されています。2巡でもFSジェボン・ホランド、OLリアム・アイケンバーグを指名して高評価。

1巡6位で(WRデボンテ・スミスやOTペネイ・スウェルではなく)ワドルを指名した点は賛否あるようです。

 

3位T NYJ ジェッツ

1巡2位では予想どおりQBザック・ウィルソンを指名。さらに昨年シーホークスからもらった今年の1巡23位を使って14位にトレードアップし、OGアライジャ・ベラ・タッカーも獲得しています。

2巡では評価が上昇していた小型WRイライジャ・ムーアを指名し、4巡ではUNCで活躍したRBマイケル・カーターを獲るなど、新人QBのまわりに攻撃の戦力を集めていることも評価されていますね。

ちなみに5巡ではDukeのSマイケル・カーターIIを指名しており、同姓同名の選手をふたり指名しているのもちょっと気になります。

 

 

 

評価の低かった3チーム

 

30位 LV レイダース

1巡17位でOTアレックス・レザーウッドを指名していますが、この選手は2日目くらいの指名が予想されていたのでリーチという評価が多く、この時点でまだOTクリスチャン・ダリソウが残っていた点や、トレードダウンして指名しなかったことも疑問視されているようです。

一方で、2巡でトレードアップしてSトレボン・メアリグを獲得できたのは、良い指名だったという評価が目立ちますね。

やはり1巡のサプライズ指名が評価に影響したようですが、レザーウッドは強豪アラバマ大学で3シーズン先発している実績があり、レイダースのニーズも埋めているので、もしかしたら(前評判を覆す)良い指名になるかもしれません。

 

31位 HOU テキサンズ

2019年にトレードでOTラレミー・タンシルを獲得しているため、今年は1巡と2巡の指名権がありませんでした。ドラフトでは3巡以下で計5人を指名しています。

3巡ではトレードアップして指名権を2つに増やし、QBデイビス・ミルズとWRニコ・コリンズを獲っていますが、ただでさえ指名権が少ないのに、(先発QBデショーン・ワットソンが訴訟問題で出場できない可能性があるため)3巡でQBを確保しなくてはいけないという、なかなか苦しいドラフトになってしまいました。

テキサンズは昨年もドラフト評価が低かったですが、ラレミー・タンシルのトレードで2年分の1巡と今年の2巡を放出してしまった影響が大きいですね…

 

 32位 SEA シーホークス

昨年のトレードで、ジェッツからSジャマール・アダムスを獲得しているため、今年は1巡と3巡の指名権がありませんでした。さらに5巡と交換でOGゲイブ・ジャクソンも獲得するなど、指名権を放出しており、ドラフトでは2巡、4巡、6巡の3人しか指名していません。

これだけ指名権が少ないと評価が低くなるのは仕方がないというか、評価のしようがないというのが正しいのかなと思います。

それでも、指名権と交換で獲得したベテラン選手が活躍してくれれば、これらのトレードは正解だったということになりますね。

 

 

 

いつもの後書き

ドラフト直後の評価は指名のバリュー、ニーズを埋められているか、上手いトレードをしたか、チームにフィットするか、リスクはあるか、といった部分が重視されていますので、そこまで一喜一憂せずに数年後に見直して楽しむのが良いと思います!

  

過去のドラフト評価

32チームのドラフト評価 2015

32チームのドラフト評価 2016

32チームのドラフト評価 2017

32チームのドラフト評価 2018

32チームのドラフト評価 2019

32チームのドラフト評価 2020

 

 

 

これまでは自分で各サイトの評価を確認して表に入力していたのですが、今年は面倒だったので時間がなかったので、こちらの表を参考にさせていただきました(というか、こちらの表の方がデータが多いので、より役に立つかもしれません…汗)