ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

32チームのドラフト評価 2020

今年もNFL 全32チームのドラフト評価を確認します。 

 

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評価の高かった4チーム 

 

1位 DAL カウボーイズ

1巡のWRシーディー・ラムは今年のレシーバーでトップという評価もあったので、そんな選手が17位まで落ちてきて、トレードアップもせずに指名できたのは(もしかしたらドラフトで最大の)ホームランだったと言われてますね。

2巡ではCBトレボン・ディッグスを指名して、FAで移籍したCBバイロン・ジョーンズの穴を埋めていますし、Cトラヴィスフレデリックが引退した攻撃ラインも、5巡でCタイラー・ビアダッシュを確保しています。3巡のDTガリモア、5巡のOLBブラッドリー・アナイなど、全体的にバリューのあるお得な指名が多いことも高く評価されているようです。

 

2位 MIN バイキングス

WRステフォン・ディッグスをビルズにトレードして今年の1巡、5巡、6巡、来年の4巡を獲得。補償ピックなども合わせて大量15人(1 1 2 3 4 4 4 5 5 6 6 7 7 7 7)を指名していますね。さすがに指名数が多すぎるという声もありますが(今年は新型コロナの影響があるため)ドラフト外で契約する選手の数を減らす戦略だったという話です。

ビルズからもらった22位ではWRジャスティン・ジェファーソンを指名。1巡25位はトレードダウンして31位でCBグラッドニーを指名。どちらも大きなニーズを埋めることに成功しており、2巡下位のOTエズラクリーブランドもバリューがあると評価されています。

 

3位タイ ARI カーディナルス

ドラフト前にテキサンズのWRデアンドレ・ホプキンスをトレードで獲得したため、今年の2巡と4巡は放出済。なので、ホプキンスの獲得もドラフト評価に含まれているのかなと思います。

1巡8位では注目度の高かったLB/S アイゼア・シモンズが残っていて指名に成功。この選手はプロでどういう風に使われるのか楽しみですね。3巡で(2巡上位くらいの予想だった)OTジョシュ・ジョーンズを指名できたのも、かなりのバリューだったと評価されているようです。

 

3位タイ BAL レイブンズ

ドラフト前には5巡と交換でジャガーズからDEカライス・キャンベルを獲得。TEヘイデン・ハーストと4巡をファルコンズにトレードして2巡と5巡も獲得しています。

1巡28位では残っていたLBパトリック・クイーンを指名し高評価。2巡でRBドビンズも獲得。もうひとつの2巡に4巡を付けて、ペイトリオッツから3巡を2つもらい、3巡を4個に増やしてDTマドゥビーケ、WRデヴィン・デューバネィなどを指名しています。

このチームのドラフトは毎年「この順位でこの選手が残っていたのは良いバリューだな」というのが多く、安定感がありますね。

 

 

あ、ブロンコスは6位で、思っていたよりも高い評価でしたー

  

 

評価の低かった3チーム

 

30位 HOU テキサンズ

2019年にドルフィンズからLTラレミー・タンシルを獲得したため、今年は1巡指名権がありませんでした。また、ドラフト前にはWRホプキンスと4巡を放出して、カーディナルスから今年の2巡+αを獲得しましたが、このトレードは(安売りしすぎだと)酷評も目立ちましたね。他にもWRブランディン・クックを獲得するために2巡のひとつを放出しています。

ドラフトでは2巡で高評価のDTブラックロックを指名していますが、1巡指名がなかった、計5人しか指名していない、不可解なトレード(指名権と選手のトレード)があった点などが、全体的なドラフト評価に影響したのかなと思います。

 

31位 SEA シーホークス

1巡は久しぶりにそのまま動かず、27位でテキサス工科のLBジョーディン・ブルックスを指名していますが、この時はまだLBパトリック・クイーンが残ってたうえに、かなりのリーチ指名だったと評価されています。

2巡ではトレードアップしてDEダレル・テイラーを指名していますが、こちらもややリーチという評価。とはいえ、このチームのドラフトには独自の基準があるので、他人の評価は当てはまらないことが多いですね。

ちなみにシーホークスが1巡をトレードしなかったのは2011年以来になるそうですが、やはり今年は特殊なバーチャル・ドラフトだったせいもあるのでしょうか…

 

32位 G.B パッカーズ

1巡ではQBアーロン・ロジャースを助けるためのレシーバーを獲得するのではとも予想されていましたが、30位から26位にトレードアップしてQBジョーダン・ラブを指名するという、かなりショキングな結果になりました(歴史は繰り返す…)

ロジャースは今年で37歳になりますし、そろそろ後継者を育成するのも理解はできるのですが、1巡でトレードアップしてまで指名というのは、さすがにロジャースへのリスペクトに欠けていると同情する意見も見られました。

指名したラブも素材型であり、おそらく今年は出番がないであろう選手に1巡と4巡を使ってしまったとなると、どうしてもドラフト評価は低くなってしまいますね。それでも将来ラブがロジャースの後継者に成長したら大逆転となります!

 

 

 

いつもの後書き

ドラフト直後の評価は指名のバリュー、ニーズを埋められているか、上手いトレードをしたか、チームにフィットするか、リスクはあるか、といった部分が重視されていますので、そこまで一喜一憂せずに数年後に見直して楽しむのが良いと思います!

  

過去のドラフト評価

32チームのドラフト評価 2015

32チームのドラフト評価 2016

32チームのドラフト評価 2017

32チームのドラフト評価 2018

32チームのドラフト評価 2019