2022年のNFLドラフト候補を紹介する4回目。
今年もダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト候補となる選手たちの評価を確認します。
ワイドレシーバー編 パート1は上位の3人です
- 09位 ギャレット・ウィルソン（オハイオ州立）
- 10位 ドレイク・ロンドン（USC）
- 11位 トレイロン・バークス（アーカンソー）
- 26位 クリス・オラーベ（オハイオ州立）
- 27位 ジャハーン・ドットソン（ペン州立）
- 30位 ジェイムソン・ウィリアムズ（アラバマ）
- 43位 ジェイレン・トルバート（サウス・アラバマ）
Daniel Jeremiah's top 50: 2022 NFL Draft prospect rankings 1.0
9位 WR ギャレット・ウィルソン
Garrett Wilson / 身長6-0 体重183 / Ohio State / ジュニア
競争力の高いレシーバーで、洗練されたルートとキャッチ後のラン能力を持っている。エリート級のスピードはないものの、ルートではあっという間にトップスピードまで加速する。ルートのトップでとてもキビキビしており、大きなセパレーション（分離）を生み出す。いくつか高さのあるキャッチを決めており、サイズ以上に大きくプレイしている。集中力の欠如による落球は少しあるが、改善できると思う。キャッチ後にもっとも活躍できる。守備選手をミスさせてかわし、パワーでタックルを押しのけ、スティフアーム（腕を伸ばして押す）を利用する。彼の競争心を気に入っている。すべてのスキルセットを備えており、WRステフォン・ディッグス（ビルズ）を思い出させる。
高校では5つ星の評価。地元オハイオ州立大学に進学して、2019年は控えで全試合に出場。2020年は8試合で43回 723ヤード 6TDを記録。2021年は11試合で70回 1,058ヤード 12TDと活躍しています。
スロットとアウトサイドどちらも経験しており、レシーバーに必要な能力をまんべんなく備えていると評価されていますね。タイプ的にはWRジェリー・ジューディ（ブロンコス）に似ているという声もあります。サイズやトップスピードはやや気になるので、コンバインの数字は注目かもしれません（40ヤードは4.38秒でした！）。
5番
10位 WR ドレイク・ロンドン
Drake London / 身長6-4 体重219 / USC / ジュニア
レアなキャッチ範囲、素晴らしいタフさを備えている巨大なレシーバー。アウトサイドとスロットに入っていた。理想的なスピードは欠いているものの、スクリメージからの発進やルートのトップにおいてとても素早い。大きなサイズにもかかわらず、ブレイクのインとアウトにおける機敏さには感心させられる。細やかなルートランナーで、競り合いのキャッチでは壮観なグラブで相手を圧倒する（コロラド大学戦を参照）。ボールへとアタックする前に、大きな身体を使って守備選手を遮断する方法を理解している。キャッチ後にはコンタクトに突っ込み、ヤードを稼ぐために戦う。エッジでブロッカーもやる。全体として、トップスピードの欠如は懸念材料になるが、彼はクレムソン大学を出た頃のWRマイク・ウィリアムズ（チャージャーズ）を思い出させる。
高校ではバスケでも活躍。大学では1年目から9試合に先発して、13試合で567ヤード 5TDを記録し、シーズン後にはバスケでも3試合に出場しています。
2020年は短縮シーズンながら全6試合で33回 502ヤード 3TDと活躍。2021年は10月末のアリゾナ大学戦でTDキャッチを決めた際にタックルされ、足首を骨折してシーズンエンドになっていますが、そこまでの8試合で88回 1,084ヤード 7TDの数字を残しており、この年のPAC-12 最優秀攻撃選手に選ばれています。
でかくて競り合いに強いレシーバーですね。足首の負傷さえなかったら、もっとすごい成績を残していたはずで、今年のレシーバーでトップに評価されていただろうという意見もあります。ただ、スピードと怪我の回復具合は気になるポイントになりそうです。
15番
11位 WR トレイロン・バークス
Treylon Burks / 身長6-2 体重225 / Arkansas / ジュニア
大きくてフィジカルなレシーバーで、キャッチ後のランが素晴らしい。アーカンソー大学の攻撃では、アウトサイド、スロット、ランニングバック、ワイルドキャットのQBなど多様なアライメントで使われていた。バブル、スラント、フラットのルートで多くのパスをキャッチしている。アーカンソー大学は可能な限りすぐ彼にボールを渡し、あとはキャッチ後のスピードとフィジカルで勝負させていた。これまで完全なルートを走ることは求められてこなかったが、流れるように動けるアスリートなので、プロではもっとできるようになるはずだ。身体でボールをキャッチすることを好むため、それがいくつかの落球に繋がっているものの、高いポイントでキャッチを決める能力を見せている。成長するための時間は必要になるだろうが、彼にはA. J. ブラウン（タイタンズ）のような伸びしろがある。
高校シニアの年にACLを断裂。4つ星の評価で地元のアーカンソー大学に進学すると、1年目の2019年から9試合に先発。主にスロットに入っていたそうですが、レシーブ、ラン、パスで使われ、さらにキックとパントのリターンでも活躍しています。
2020年は先発9試合で51回 820ヤード 7TDを記録。2021年は全12試合に先発して66回 1104ヤード 11TDと活躍し、ランでも112ヤード 1TDを稼いでいます。
まだ未熟な部分はあるようですが、サイズ、強さ、タフさのあるアスリートで、WRディーボ・サミュエル（49ers）のような役割で活躍できると評価されていますね。
16番
過去2年のドラフトほど豪華ではないかもしれませんが、今年のドラフトもレシーバーの層は厚いと言われていますね。
とはいえ、ブロンコスはレシーバーが揃っているので、上位で指名する理由はないかなと思います。
その他のドラフト候補はこちら
