2022年のNFLドラフト候補を紹介する6回目。
今年もダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト候補となる選手たちの評価を確認します。
ワイドレシーバー編 パート3は下位の2人です
- 09位 ギャレット・ウィルソン(オハイオ州立)
- 10位 ドレイク・ロンドン(USC)
- 11位 トレイロン・バークス(アーカンソー)
- 26位 クリス・オラーベ(オハイオ州立)
- 27位 ジャハーン・ドットソン(ペン州立)
- 30位 ジェイムソン・ウィリアムズ(アラバマ)
- 43位 ジェイレン・トルバート(サウス・アラバマ)
Daniel Jeremiah's top 50: 2022 NFL Draft prospect rankings 1.0
30位 WR ジェイムソン・ウィリアムズ
Jameson Williams / 身長6-1 1/2 体重179 / Alabama / ジュニア
背が高く引き締まった体格をしている爆発力のあるレシーバー。フィールド上でやることすべてが急激かつ速い。リリースではスクリメージから爆発的に発進し、トップスピードに達したかと思ったら、そこから常人にはないギアを入れる。クイックな短いパスをロングTDにすることができ、確認したすべての試合でパスカバーの奥まで上がっている。ランアウェイのルート(縦のルート)でもっとも活躍できるが、ブレイクで効率的にインとアウトできる能力も見せている。ただし手には一貫性がない。ボールが(手をすり抜けて)身体まで達することが多すぎ、それが落球に繋がっている。キャッチ後にはスピードによって守備の追いかけるアングルを破壊する。パントリターンにおけるガンナーとしての貢献を見ても彼の競争心は証明されている。今年のカレッジ全米王者決定戦(対ジョージア大学)でACL(前十字靭帯)を断裂してしまったが、怪我から回復すればプロでも最高クラスのディープスレットになれるはずだ。
高校では陸上もやっていて、300mハードルで州の記録を保持。最初の2年間はオハイオ州立大学に在籍し、2019年は控えで14試合に出場。2020年は(チームに優秀なレシーバーたちが揃っていたこともあり)6試合に先発して9回 154ヤード 2TDという成績でした。
2021年は出場機会を求めてアラバマ大学に転校。すぐに先発すると、15試合で79回 1,572ヤード 15TDの大活躍。シーズン1,572ヤードはアラバマ大学史上3番目の記録。30ヤード以上のTD11個は全米1位。第4週のサザン・ミシシッピー大学戦ではキックリターンでも177ヤード 2TDを決めています。
今年1月の全米王者決定戦でACLを断裂していますが、その数日後にプロ入りを表明。スピードのある選手なので膝の回復は気になりますね。それでも能力は高いということで、今のところ1巡下位あたりの指名が予想されているようです。
1番
43位 WR ジェイレン・トルバート
Jalen Tolbert / 身長6-1 体重194 / South Alabama / RSシニア
長身で引き締まった体格をしている爆発力のあるレシーバー。リリースがとても急激で、走りながらどんどん加速する。いつでもフィールドでもっとも速い選手に見える。クロスするルート、ダブル・ムーブ、テイクオフのルートでものすごいセパレーションを生み出す。ルートにいくらかの洗練があり、セーフティを騙してから目の前をクロスする。肩越しにボールをうまく追跡するが、QBの方を向いている時に集中力の欠如による落球がいくらかある。今年のドラフトでもっとも興味深いレシーバーのひとり。ビルズのWRガブリエル・デイビスがそうだったように、最初は縦の武器として使われながらやがて完全なレシーバーへと成長する姿が想像できる。
高校ではシニアになって初めて先発し、2つ星の評価でサウス・アラバマ大学に進学。サウス・アラバマは2012年からFBS(1部上位)に昇格していますが、それ以降まだ7勝以上したシーズンがないそうです。
大学1年目の2017年はキャンプで膝を負傷してレッドシャツに登録。2018年は控えで全試合に出場。2019年から先発に昇格し、全12試合で27回 521ヤード 6TDを記録。2020年には11試合で64回 1,085ヤード 8TDと活躍を見せ、レシーブ64回は大学新記録、シーズン1000ヤード超えは大学史上初の快挙となりました。
2021年も82回 1,474ヤード 8TDとさらに躍進。マイナーな大学で大活躍を見せた無名のレシーバーですね。縦の脅威になるディープスレットで、23歳の年齢、落球、強い相手とは対戦していないといった点はありますが、ちょっと面白い存在かもしれません。
5番
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