ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

5巡 TE トロイ・フマガリ

5巡指名です。 

 

トレードダウンでシーホークスから獲得した指名権になります。 

  • 獲得:5巡(156)、7巡(226
  • 放出:5巡(149) 

 

 

 

5巡 19位(156)

TE トロイ・フマガリ

Troy Fumagalli 身長6-5 体重247 Rシニア Wisconsin

 

高校ではタイトエンドと守備エンドをプレイした。本命は野球だったが、右肘を手術したため、フットボールに専念することになった。

Academic All-Conference(成績優秀)に4回選ばれている。3つ星の有望選手、全米32位のタイトエンドと評価されていた。

いくつかの大学から奨学金をオファーされたが、ウィスコンシン大学を選んだ。しかし、奨学金の枠に空きがなかったため、グレイ・シャツ(奨学金なしで入学し、後から奨学金を獲得できる可能性がある)をオファーされた。

 

2013年はレッドシャツに登録された。

2014年から奨学金を獲得。全14試合に出場(2試合に先発)し、14回、187ヤードを記録している。オーバーン大学と対戦したOutback Bowlでは、3rdダウンに14ヤードのパスをキャッチし、それがオーバータイムの決勝FGに繋がった。

2015年は11試合に出場し、4試合で先発した。第3週に右手の親指を骨折し、手術して1試合を欠場している。28回、313ヤード、1TDを記録した。

2016年は全14試合に先発した。47回、580ヤード、2TDを記録している。Cotton Bowl Classicでは、6回83ヤードの活躍で、試合の攻撃MVPに選ばれた。

2017年は13試合に出場し、12試合に先発した。ハムストリングの怪我で1試合に欠場している。43回、516ヤード、4TDを記録。チームのMVP、Big Tenの最優秀TE賞、2nd Team All-American、All-Big Tenに選出された。 

 

先天性絞扼輪症候群(ADAM)のため、生まれて2日後に左手の人差し指を切断している。

シニアボウルでは、ブロンコスのコーチが指揮したノースチームに入っていた。 

通算で52試合に出場し、32試合に先発している。レシーブ135回はウィスコンシン大学で史上7位、1,627ヤードは13位の記録。

キャリアで100ヤード以上を記録した試合は2回しかない。2017年は25ヤード以上のパスを1回しかキャッチしていない。

コンバインではベンチプレスのみに参加した。プロデイは(12月のオレンジボウル前に痛めた)スポーツ・ヘルニアの影響でドリルに参加しなかった。

 

 

指名予想

5~6巡

 

概要

細い体格をしているが、意思と努力でブロックする。2017年はブロックに向上が見られており、これまでどおりレシーバーとしても活躍した。いつでもオープンになれるような運動能力は欠いているが、ゾーン・カバーに穴を開け、プレイアクションでフリーになることができる。TEのデプスを厚くしたいチーム、2TEセットで競争相手を探しているチームから、ドラフト3日目に指名されるかもしれない。

 

長所

アタックのポイントで競争する。ダウンブロックとバックサイド・カットオフで最適なアングルを理解している。激しい努力でブロックを維持する。老獪なルートのランがある。ルートの発進において優れた加速がある。ルートを邪魔するラインバッカーを見つけて素早く対応する。パスキャッチャーとしてセカンドレベルで仕事ができる。ボールを追跡する能力に長けている。人差し指の欠損を補う手の強さがある。混雑を気にせず、ボールに対応する。

 

短所

ひょろ長く下半身が細い。膝の柔軟性はあまりない。理想的な土台の強さはない。エッジでパワーと対戦する時のボディー・コントロールには課題がある。ウィングバックのポジションから相手を見つけて捕らえる能力には一貫性がない。走る時に足が地面からほとんど離れない。守備選手をパスコースに侵入させてしまう。運動能力は平均レベルしかない。ルートのトップで相手を騙すことは滅多にない。

 

Big-Tenの元コーチ談

彼は指が1本ない。細い脚をしている。グレイトなアスリートでもない。高校での評価も高くはなかった。しかし、こうしたことはどれも関係ない。彼は競争心の強い選手だ。インディアナ大学のTEイアン・トーマスみたいに派手な活躍はしないが、彼のテープを見ればきっちり仕事をしていることが分かるだろう。

 

 

  試合 Rec Yards Avg TD
2014 14 14 187 13.4 0
2015 11 28 313 11.2 1
2016 14 47 580 12.3 2
2017 13 46 547 11.9 4
  52 135 1,627 12.1 7

 

 

指名評価

 

B+ Travis Wakeman(Broncos Wire

チームには2年目のTEジェイク・バットがいるものの、何ができるかはまだ未知数だ。FAでTEバージル・グリーンが去っており、フマガリを指名してオプションを増やしたのは良い動きだった。

フマガリは左手の指を1本欠損しており、メディアではそのことが話題になっているが、試合においてはそんなハンデは感じられない。

彼は過去2年で93キャッチ、6TDを決めている。優れた手があり、守備の弱いところを見つけるのが上手い。QBケイス・キーナムにとっては有難い存在になるだろう。彼はブロッカーとしても頼れる選手に成長している。

 

B Walter Football

昨年のブロンコスはタイトエンドの活躍がなかったが、今年はジェイク・バットが怪我から復帰する。フマガリは彼とペアを組むことができる。5巡指名くらいの選手に見えるので、この指名はちょうど良い。

 

B Mike Tanier(Bleacher Report

長所:ルートのラン、手、競争心

短所:ブロッキング

運動能力のせいで評価は下がったものの、シニアボウルでルートを走った時はクイックでスムーズに見えた。優れたフットワークがあるので、守備選手を騙してかわすことができる。細長い体型をしており、今後も強力なブロッカーにはなれないかもしれないが、良い努力は見せている。左手の人差し指を欠損しているが、キャッチ能力に影響は感じられない。良い、安全な、少しニーズに沿った指名だ。

 

C+ CBS Sports

なかなかのブロッカー。運動能力はなく、スピードもそれほど速くない。頼れるレシーバー。