ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

4巡 WR デイショーン・ハミルトン

4巡指名の2人目です。

 

この指名権はレッドスキンズからトレードで獲得したものになります。

  • 獲得:LB/Sスア・クレベンス、4巡(113)、5巡(149)
  • 放出:4巡(109)、5巡(142)、5巡(163)、2020年6巡*

 

 

 

4巡 13位(113)

WR デイショーン・ハミルトン

DaeSean Hamilton 身長6-1 体重203 Rシニア Penn State

 

沖縄生まれ。両親ともにアメリ海兵隊で勤務していた。10歳のころ母親が乳がんで闘病することになったため、言葉を話せない自閉症の兄ダリウスを世話しながら育った。

バージニア州の高校ではレシーバーとして活躍。3つ星から4つ星の選手と評価され、州でトップ20の選手、全米でトップ60のレシーバーにランクされていた。

 

2013年は手首の怪我でレッドシャツに登録された。

2014年は全13試合に先発した。Big-Tenでトップのレシーブ82回、4位の889ヤードを記録。カンファレンスの最優秀新人に選ばれた。

2015年は12試合に先発(13試合に出場)した。45回、580ヤード、6TDを記録している。シュガーボウルでは5回、71ヤード、1TDを決めた。

2016年は13試合に先発(14試合に出場)した。34回、506ヤード、1TDを記録している。ウィスコンシン大学と対戦したBig-Tenのチャンピオンシップでは、8回、118ヤードと活躍した。

2017年は全13試合に先発した。チームキャプテンに選ばれている。53回、857ヤード、9TDを記録。キャッチのうち40回(75%)で1st ダウンを更新している。

All Big-Tenに選出され、シュライン・ゲームとシニアボウルに招待された。

 

4年連続でAcademic All Big-Ten(成績優秀)に選ばれている。

2016年12月に単位を取得して卒業しており、2017年には2つ目の学位を習得している。

通算レシーブ214回はペン州立大学で歴代トップの記録。通算2,842ヤードは歴代2位。53試合のうち51試合で最低1キャッチを記録している。

プロデイで予想より速い40ヤード4.52秒(4.47秒)を記録した。コンバインの3コーンは6.84秒(WR7位)、Sシャトルは4.15秒(WR5位)だった。

 

 

指名予想

3~4巡

 

概要

4年間先発しており、チーム・キャプテンのひとりだった。彼は大きなスロット・レシーバーで、素早い動きは欠いているが、統制のとれた一貫性のあるルートのランでカバーを外す。確かな運動能力と生産性があるもののスペシャルなものではない。スロットに大きな選手を使うチームに好まれるだろうが、スピードやテストの数値によってドラフトの指名順位は変わってくる。正しいチームに指名されれば、ロスターの末端に残れるかもしれない。

 

長所 

スロットとしては大きなサイズがある。精密でリズミックなルートを走る。コンタクトされてもキャッチする。早くからボールを追跡し、後から身体を対応させてキャッチの争いに勝つ能力を見せている。3rdダウンとゴール前で集中力が高まる。2017年はキャッチの約80%が1stダウンだった。キャッチ後の繊細なサイドステップと、素晴らしいプレイの強さででヤードを稼ぐ。スカウトによると、まわりの誰からも「スペシャルな人物」「無欲な人物」と評されている。成績優秀。若い選手を指導するキャプテン。

 

短所

スクリメージでの発進のバーストは鈍い。プレスコーナーには道を逸らされ、かわして追い抜くことはできない。一定のスピードでプレイする。きわどい所に投げられたパスに追いつく加速のギアは見られない。ブレイクから出る時や、守備の隙間において、突然の動きはあまりない。クイックネスではなく、ルートのランで勝つ必要がある。キャッチの手は向上しているが、集中力の欠如による落球がまだ見られる。キャッチできる腕の範囲はせまい。身体的にブロッカーとして向上の余地がある。

 

AFCスカウト談

この仕事をしていると、とても良い人間とそうでもない人間を相手にすることになる。彼はベストな人間のひとりだ。おそらくドラフトで指名されないと思うが、そんなことは彼がこれまでの人生において成し遂げてきたことに比べれば、些細なことでしかない。

 

 

  試合 Rec Yards Avg TD
2014 13 82 899 11.0 2
2015 13 45 580 12.9 6
2016 14 34 506 14.9 1
2017 13 53 857 16.2 9
  53 214 2,842 13.3 18

 

 

指名評価

 

A Mike Tanier(Bleacher Report

長所:ルート、キャラクター、伸びしろ

短所:手、クイックネス

2014年に82キャッチを決めているが、QBクリスチャン・ハッケンバーグが大学を去り、RBセイクオン・バークリーが攻撃の中心になってからは、彼自身の落球も増えるなど個人成績が落ちていた。しかし、2017年は盛り返し、シュライン・ゲームでの活躍と素晴らしいプロデイで評価を上げた。彼は精密なルートランナーで、キャッチ後にヤードを稼ぐ能力がある。チームのキャプテンであり、ロッカールームではA+の選手だ。経験あるスロットで、ミドルで活躍する方法を知っている。ハミルトンはレシーブ数でペン州立大学の歴代トップを記録しており、同大学からNFLで活躍したWRボビー・イングラムに似た特性がある。2巡のWRコートランド・サットンとのタイプの違うワン・ツー・パンチは気に入っている。彼らは2019年の先発になるかもしれない。

 

A- CBS Sports

エマニュエル・サンダースに似たタイプの選手。老獪なルートのランで相手をセパレートできる。

 

B+ Walter Football

レシーバーを2人も指名するのは変な感じだが、WRデマリアス・トーマスとエマニュエル・サンダースの先は長くないように見えるので、将来の先発を獲得しておくのは理にかなっている。ハミルトンは確かなルート・ランナーだが、落球の問題がある。彼は3巡で指名されてもおかしくなかった。この指名にはバリューがある。

 

B Travis Wakeman(Broncos Wire

ハミルトンは優れたルートランナーで、キャッチ後にヤードを稼ぐことができる。QBケイス・キーナムにとっては、大きなスロットの武器になる。2014年に82キャッチを記録して以降は、1シーズンに最高でも53キャッチしか記録していないが、レッドゾーンでの活躍は増えており、2017年は9TDを決めている。彼は4巡としてはバリューがある。すぐに出番を得て、競争できるだろう。