ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

ブロンコスのドラフト評価 2019 続

ブロンコスのドラフト評価、残りです(前回

 

  

全体 ポジ 名前 身長 体重 大学
1 20 20 TE Noah Fant 6-4 249 Iowa
2 9 41 OL Dalton Risner 6-5 312 Kansas State
2 10 42 QB Drew Lock 6-4 228 Missouri
3 8 71 DT Dre'mont Jones 6-3 281 Ohio State
5 18 156 Edge Justin Hollins 6-5 248 Oregon
6 15 187 WR Juwann Winfree 6-3 215 Colorado

 

 

A Luke Easterling(The Draft Wire) 

 

A Doug Farrar(Touchdown Wire

エルウェイはここ何年もドラフトの悩み(特にQB指名の失敗)を抱えてきたが、今回こそは違う結果になるだろう。スティーラーズを相手にトレードダウンして、20位でアイオワ大学のTEノア・ファントを指名したが、彼はそのポジションでもっともアスレチックなレシーバーであり、オフェンスのニーズを埋めてくれる。

2巡のOLダルトン・ライズナーは外側、内側どちらでも即戦力の選手だ。エルウェイは典型的なサイズのある強肩QBドリュー・ロックを獲得したが、1巡ではなく2巡で指名している。2巡はロックのような育成候補のQBが指名されるのにちょうど良い。3巡のDLドレモント・ジョーンズと5巡のLBジャスティン・ホリンズは、守備のマスターマインドである新HCヴィック・ファンジオをハッピーにするはずだ。 

 

 

A Dan Parr(NFL.com

AFC西地区のベストピック:QBドリュー・ロック

これはロックがブロンコスのQB問題を解決するという予想ではない。この指名にはバリューがあり、エルウェイが(これまで失敗しているにも関わらず)QBを指名した姿勢に対する評価だ。素材型でまだ未熟なQBがドラフト・ボードで押し上げられ、すぐに活躍することを期待されるというケースは多いが、この指名は違う。1巡指名の評価だったQBを2巡で指名し、ロックにとっては完璧な状況になった。過大な期待を受けることもなくプレッシャーもない。QBフラッコの控えでしばらく育成し、フットワークやタッチなどの問題を矯正することができる。

チーム評価

人々はエルウェイの時代は終わったと思っていたかもしれないが、彼は何をすべきかしっかりと認識していた。10位でLBデビン・ブッシュを指名するのもナイスだっただろうが、20位にトレードダウンしていくつかの指名権をもらい、TEノア・ファントを指名したのはとても見事な手腕だった。チームにはすでにたくさんのタイトエンドがいるものの、いずれもファントほどの運動能力は備えていない。彼はQBフラッコのベスト・フレンドになるだろう。

さらにエルウェイは2巡でOLライズナーとQBロックを連続で指名した。これはすばらしいバリューだった。ライズナーはライトガードで先発するという話だが、攻撃ラインのどこでもプレイの経験がある。一般的に前評判の高かったQBはその能力以上に高い位置で指名されるものだが、(今回はそうならず)強肩のQBロックは2巡までスリップした。ブロンコスはその恩恵を受けている。彼の伸びしろは興味深いが、先発する前にはフットワークからパスのタッチまで矯正すべきことも多い。それまではフラッコが先発することになる。

とてもアスレチックなDLドレモント・ジョーンズを3巡で獲得できたのは良い指名だった。5巡のLBジャスティン・ホリンズも層を厚くし、ボン・ミラーやブラッドリー・チャブから学ぶことができる。

 

 

A- Mark Maske(WP) 

エルウェイはQBジョー・フラッコの助けになる指名をしつつ、将来の先発QBも獲得した。1巡のTEノア・ファントと2巡のOLダルトン・ライズナーは、フラッコが活躍するチャンスを拡大してくれる。2巡ではトレードアップしてQBドリュー・ロックを獲得した。ロックにとっては良い環境になるが、はたしてエルウェイがこれまで指名してきたQBたちよりも活躍し、チームにとっての長期的な答えになれるだろうか?

 

 

A- Dan Kadar(SB Nation

ブロンコスは1巡で賢いトレードを決めた。10位から20位に下がり、それでもTEノア・ファントの指名に成功している。彼はこのオフェンスで輝ける可能性がある。2巡のOLライズナーはスティールだった。彼はライトタックル、両方のガード、センターをプレイできる。彼は即戦力であり、その存在に気がつかないほどしっかりと貢献する。

次にブロンコスは2巡で(1巡指名も予想されていた)QBロックを指名した。彼はジョー・フラッコの控えで育成するには良い選択だった。ただし、エルウェイのQB指名はこれまで成功していないという懸念はある。

ほとんど毎年、サイズのない守備ラインマンが必要以上にドラフトで下落し、それでいて大きなインパクトを残している。今年その選手になるのは、3巡のDLドレモント・ジョンズかもしれない。 

 

 

B+ Hub Arkush(PFW

このチームの指名も気に入っている。20位のTEノア・ファントはだいたい適正な位置で指名されたが、41番目のOLダルトン・ライズナーと42番目のQBドリュー・ロックは、我々が予想していたよりもラウンド半分くらい下の位置で指名されている。レッドスキンズドルフィンズと同様に、エルウェイもQB市場で抜け目なく動いた。52番目、125番目、182番目の指名権を使ってトレードアップし、だいたいトップ20に評価されていたロックを2巡で獲得できたのは見事だった。

 

 

B+ Mel Kiper Jr(ESPN

QBドリュー・ロックはトップ10で消えると思っていた。私はいくつかのチームが彼をトップ10あたりに評価していたことを知っている。彼はQBの椅子取りゲームに巻き込まれてしまったが、結果的にパーフェクトな環境で指名されたかもしれない。

ブロンコスは1日目に賢い選択をした。1巡でトレードダウンしたことにより2巡を2個もっており、エルウェイはその2巡を使ってトレードアップしたので、それほど犠牲を払わずにロックを獲得することができた。これは上手い動きだった。

1巡のTEノア・ファントは身長6-4のアスレチックなフリークで、1年目からレシーブで貢献できる。彼はまだブロックができてないので、実質的に大きなスロット・レシーバーではあるが、そのうち成長できるはずだ。2巡のOLダルトン・ライズナーはタックル、ガード、センターをプレイできる。最初はガードをやることになるかもしれない。

3巡のDLドレモント・ジョーンズはファンジオの3-4守備でDEをやるだろうが、彼はすでに内側でペネトレーターとして実績がある。5巡のLBジャスティン・ホリンズはパスラッシャーとして貢献できる。

最初に2人の優れた選手を指名した後、将来のQBも獲得しており、エルウェイのドラフトは成功だったと言えるだろう。

 

 

B+ Evan Silva(Rotoworld

QBジョー・フラッコ(前レイブンズ)は113番目の指名権と交換でトレード獲得したので、彼もこのドラフト評価に含まれている。GMエルウェイは1日目に抜け目のないトレードを決めた。全体10番目を放出し、スティーラーズから今年の20番目と52番目、来年の3巡を手に入れている。10個下にトレードダウンして、今年のドラフトでもっともアスレチックなタイトエンドであるノア・ファントを指名してニーズを埋めた。

2巡のOLダルトン・ライズナーはライトガードで先発する可能性がある。QBドリュー・ロックは将来の先発になれるかもしれない。3巡のDLドレモント・ジョーンズはサブパッケージのインサイド・ラッシャーとしてすぐに貢献できるだろう。5巡のLBジャスティン・ホリンズには良い運動能力と大学での実績がある。控えのOLBとして、移籍したLBシャック・バレットの穴を埋めることになるはずだ。

GMエルウェイは指名権を最大限に活用した。バリューのあるトレードを決め、伸びしろのあるQBロックを獲得し、来年の3巡指名権を手に入れている。指名した6人のうち3人は1年目から貢献できる可能性がある。なかなか良いドラフトだった。

 

 

C+ Nate Davis(USA Today

エルウェイは上手いスタートを決めた。1巡でTEノア・ファント、2巡でOLライズナーという最適に近い指名をして、QBジョー・フラッコの 助けになる選手を手に入れている。しかし、その次では指名権3つ出してトレードアップしQBロックを指名した。エルウェイはまたもギャンブルを我慢することができなかった。QB問題を解決するために指名権を使う正当性を説くこともできるが、それにより他のポジションが低下していることも事実だ。3巡のDLドレモント・ジョーンズはスキルのある選手だが、ヴィック・ファンジオの守備には合わないように見える。

 

 

 

評価まとめ

A+ A A A A A- A- A- B+ B+ B+ B C+