デンバーポストのMark Kiszla氏がファンの質問に答えている記事。
第5週チャージャーズ戦の後。
ブロンコスは今シーズン初勝利をあげています。
ブロンコスがベテラン選手をトレード放出するには何が必要? 悲しいけどこのチームはペイトリオッツやチーフスとは違う。
ブロンコスはようやく勝利したばかりだ。それなのにベテラン選手をトレード放出しろと言うのかい? 君は厳しいファンだが、まあ質問に答えよう。
これからブロンコスが連勝でも続けないかぎり、エルウェイは10月末のトレード期限前に選手を売る可能性はあると思う。LBボン・ミラーはもっともトレード価値がある選手になるだろうが、彼を出したら58番のジャージを持っているファンたちがショックを受けてしまう。なので、そんなことにはならないと思う。
一方で、WRエマニュエル・サンダースはチャージャーズ戦で出番が少なかった。彼はアキレス腱の断裂から見事に復帰したが、来年もロスターに入っていることを想像するのは難しい。なので、彼がトレード放出されることになっても私には理解できる。エルウェイがそうするかどうかは分からないが。
LBボン・ミラー、CBクリス・ハリス、WRエマニュエル・サンダースのトレード価値はどれくらいになる?
またトレードの質問だ。喜んで答えよう。これは完全に私の推測になる。
ボン・ミラーの対価には1巡、それに3巡が欲しい。もしかしたら私の見方は楽観的すぎるかもしれないが、報道によるとエルウェイはミラーを手放したくないように見える。ミラーはエルウェイが指名した中でもっとも成功した選手でもある。
クリス・ハリスは今シーズン終了後にFAになるので、3巡の保証ピックくらいの価値になるだろう。なので、優勝を狙えるチームからエルウェイが断れないようなオファーでもないかぎり、あと12週間はブロンコスのジャージを着ているはずだ。
サンダースに見合った価値とはなんだろう。私には分からない。しかし、それほど大きな見返りはもらえないと思う。おそらく中位指名権あたりだろう。
レッドスキンズのHCジェイ・グルーデンが解雇されたけど、HCヴィック・ファンジオもお尻に火がついている?
エルウェイの地位が安泰であるかぎり、ファンジオは来年もブロンコスの指揮をとっていると思う。チームが崩壊して4勝12敗に終わったら? エルウェイの尻に火がつくことになり、それはコーチの尻にも影響する。
ブロンコスの守備はチャージャーズ戦でかなり向上しているように見えた。ファンジオがうまく動いたのか、それとも選手が頑張っただけ?
試合序盤、ブロンコス守備はDBを7人投入することで、QBフィリップ・リバースを悩ませることに成功した。ブロンコスの守備バックは層が薄くなっているので、これは果敢な挑戦だった。
CBクリス・ハリスはWRキーナン・アレンを見事に抑えた。巨漢のDLマイク・パーセルを(初めて出場させ)守備ラインのローテーションに投入したことで、ラン守備の向上にも成功した。これはファンジオの功績になる。守備ラインはスクリメージを支配していた。
これまでの対戦でもチャージャーズはランが出ない時、QBリバースが無理してパスを投げてミスすることが多かった。彼が1つでもINTを投げた時、ブロンコスは12勝5敗の対戦成績になっている。
ベテラン選手をトレード放出してドラフト指名権をもらっても、エルウェイはそれを無駄にするだけだから意味ないよね?
これまでにも不満を抱えているファンから同じような議論を聞いてきた。私もエルウェイがドラフトで失敗してきたと信じている。しかし、この2年ほどは良い指名をしていることも事実だ。
もしチームがエルウェイのドラフト能力に疑問を持っているのであれば、球団社長のジョー・エリスにはエルウェイを助けるためにフロントを再編成、再強化する責任がある。もしくは新しいGMを見つけるか。
ブロンコスの攻撃は、ジャガーズ戦でもチャージャーズ戦でも第1Qは素晴らしかった。しかし、その後は失速している。相手守備に対応されてしまったせいなのか、攻撃のプレイコールが悪いのか、他に理由がある?
良い質問だ。これにはいろんな答えがあるだろう。ここでは私が気になっている点を指摘しておきたい。
ブロンコスは接戦で勝利するように作られたチームだ。なので、序盤でリードを奪うと、そこから攻撃はそのリズムを維持するのではなく、ミスをしないことや時間を使うことを重視して、守りに入ってしまう傾向が見られている。この戦略は理解できる。しかし賛成はできない。
LTギャレット・ボールズは3試合連続で反則を犯していない。これはマッチアップ(対戦相手)のおかげ? それともマイク・マンチャック(OLコーチ)の指導によって彼が成長しているから?
マンチャックはまだボールズをプロボウル級のタックルには育てていない。しかし、マンチャックの助けによって、数週間前には叩かれまくってたボールズのプレイぶりが改善されている点は称賛に値する。
ブロンコスはようやくシーズン初勝利!
開幕から4連敗、昨年からだと8連敗と苦しんできましたが、ヴィック・ファンジオはヘッドコーチとして初勝利を記録し、ついでにチーム通算500勝も達成しております(499勝してから10か月くらい待たされましたね)
オフェンスは第1Qにサクサクと2TDを決め、前半を17対0で折り返したものの、後半は1stダウンを更新できずに失速。第3QにはパントリターンTDを決められて、一時は7点差にまで追いつかれてしまいましたが、ディフェンスが最後までリードを死守し、なんとか逃げ切ることができました。
ファンジオは試合後に「勝ちはしたが、ペインフル(苦しい試合)だった」と語っていましたけど、まさにそんな試合だったと思います。
- 2年目のILBアレキサンダー・ジョンソンが先発に起用され、エンドゾーン内でINTを決めるなど活躍。試合後にはファンジオからゲームボールを渡される
- 不振の先発DEアダム・ゴトシスが試合登録から外される
- ドラフト外新人のOLBマリク・リード(ブラッドリー・チャブの代わりに初先発)と、初先発の巨漢NTマイク・パーセルがラン守備で貢献
- 怪我から復帰したベテランのDBカリーム・ジャクソンもラン守備で活躍し、ゴール前1ヤードで相手のギャンブルを阻止する値千金のプレイを決める
- 守備はチャージャーズのラン攻撃を計35ヤードに抑えた(先週はジャガーズに265ヤード走られていた)
- 守備はQBフィリップ・リバースから2つのINTを奪った
- ブロンコスは反則12回で122ヤード失った
- 先発CBデバンテ・ボーズビーが味方と接触して首を負傷。カートに載せられて退場し、病院に運ばれた。ヒットされて30分間は身体の感覚がなくて動かせない状態だったが後に回復したという話(残念ながら怪我人リストに登録されました)
- ボーズビーの代わりに控えCBイアダムが出るも反則を連発してまた下げられる(だめだこりゃ…)
- 攻撃ラインのパスプロ、特に左右のタックルに不安あり。そのせいでQBフラッコがファンブルロストした
- 怪我人の代わりに先発しているRTイライジャ・ウィルキンソンは何度もやられていた
Joe Flacco was able to pull off a win for the Broncos despite being pressured on 14 of 23 dropbacks.
— Next Gen Stats (@NextGenStats) 2019年10月6日
Flacco faced the highest pressure rate (60.9%) in a game by a winning QB since Andrew Luck was pressured on 61.0% of dropbacks in Week 7, 2016.#DENvsLAC | #BroncosCountry pic.twitter.com/VhAUnbInEi
この試合でQBフラッコはドロップバックした60.9%(23回のうち14回)でプレッシャーを受けており、この数字は試合に勝利したQBとしては、2016年第7週のQBアンドリュー・ラック(61.0%)以降でもっとも高かったそうです。
ブロンコスは終始リードしていて、ラン攻撃も191ヤード走ってくれたので、フラッコがそこまで無理してパスを投げる必要がなかったですけど、そうじゃなかったらヤバイことになっていたのかもと思います。
ファンジオ初勝利、嬉しそうですねー
First win as head coach. ✅
— Denver Broncos (@Broncos) October 7, 2019
Congrats, Coach! pic.twitter.com/tGIqgxtmN2