ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

第11週 チーフス戦の感想

第11週、ホームでのチーフス戦が行われました。

 

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第1Q
DEN: 54ヤードのフィールドゴール成功 (3-0)
DEN:  マニングとRBモンティ・ボールがハンドオフでファンブルロスト
K.C:   FBアンソニー・シャーマンがタックルされてファンブルロスト
DEN: マニングからTEトーマスへの84ヤードTDパス (10-0)

第2Q
K.C:   スミスからWRドウェイン・ボウに6ヤードTDパス (10-7)
DEN: RBモンティ・ボールが1ヤードのTDラン (17-7)
K.C:  20ヤードのフィールドゴール成功 (17-10)
DEN:  52ヤードのフィールドゴール失敗

第3Q
DEN: RBモンティ・ボールが8ヤードのTDラン (24-10)

第4Q
DEN: 36ヤードのフィールドゴール成功 (27-10)
K.C:  スミスからTEアンソニー・ファサーノへの10ヤードTDパス (27-17)

 

AFC西地区の頂上決戦、全勝チーフスとの直接対決・第1ラウンドは、
最後までリードを守ったまま、27対17の勝利となりました。

勝てばブロンコスが地区首位に浮上、負ければチーフスと2試合差に。リーグ1位のブロンコス攻撃と、リーグ1位のチーフス守備がぶつかる注目の試合でしたけど、展開的には先週のチャージャース戦に近い感じで、ブロンコスがリードして無理せず逃げ切る形になったかなと思います。

 

試合登録は、先週は怪我で休んだSSデューク・イエナチョが出場。ドラ1DTシルベスター・ウィリアムズもアクティブ。代わりに怪我のLBネイト・アービングが欠場。CBトニー・カーターも外れました。CBチャンプ・ベイリーも3試合連続の欠場。あとはいつものRBヒルマン、Cウォルトン、OGクーパー、QBダイサートが登録されませんでした。

 

ペイトン・マニング

24 / 40回 (60.0%) 323ヤード 1 TD 0 INT Rating (94.1)

この試合は両手にグローブを付けて、怪我している右足首は保護具の上から包帯でぐるぐる巻き、痛み止めも使用していました。解説者が「スキーブーツみたい」と言ってましたけど、たしかにそんな感じでしたね。結果的に、怪我の影響は感じられない活躍ぶりだったと思いますけど、ロングパスの成功率が低いのは少し気になりました。この試合のパス成功率やTD数は、これまでの成績に比べると低いですね。PFFはいくつかマニングの判断ミスがあったことを指摘しています。それだけチーフスの守備が良かったのかもしれないですね。

 

ブロンコスのパス攻撃(1位) 対 チーフスのパス守備(9位)

ブロンコスはパスで合計343ヤード獲得。チーフス守備は今シーズン、この試合まで相手に300ヤード・パサーを出していませんでした。

WRデマリアス・トーマスは5回121ヤードとチーム・トップの活躍。ただ、13回ターゲットになってキャッチ5回というのは、やはりロングパスの失敗が多かった印象でした。WRウェス・ウェルカーはターゲット10回でキャッチ8回72ヤード、WRエリック・デッカーはターゲット6回でキャッチ5回71ヤードでした。

ブロンコスのオフェンスラインは被サックなし。ここ3試合はパスプロが苦戦していましたけど、チーフスの強力パスラッシュ(1位)を抑えました。これはちょっと驚きでした。マニングのリリースが速い(2.17秒)こともあって、プレッシャーもあまりなかったように見えました。PFFによるとプレッシャーを受けたのは6回だったそうです。

前にチーフスの試合を観た時は、けっこうブリッツをしていたように感じたのですが、この試合はあまりブリッツをしていなかったようです。

 

チーフスのラン攻撃(11位) 対 ブロンコスのラン守備(4位) 

ラン守備は合計で144ヤード喪失。点差がついた後半はチーフスのランが減りました。

RBジャマール・チャールズは16回で78ヤード。第2Qに35ヤードのランをやられましたけど、それ以外は15回43ヤード(平均2.86ヤード)に抑えました。

次いでQBアレックス・スミスが5回52ヤード。そのうち25ヤードは前半最後の意味なしスクランブル。あとリード・オプション(ボン・ミラーが釣られた)のランが数回ありました。

第2Qに1stダウン・ゴール残り2ヤード地点から、チーフスのランを3回連続で止めて、タッチダウンを阻止したのも見事でしたね。あれは見ていて思わず力が入りましたw

 

チーフスのパス攻撃(26位) 対 ブロンコスのパス守備(28位)

チーフスのQBアレックス・スミスは230ヤード2TD。しかし、パス成功率は45回投げて21回成功の46.6%でした。45回投げたのは今シーズン最多だったそうです。

解説でも指摘されていたと思いますけど、チーフスはレシーバーの落球が多かったですね。いくつかブロンコスのDBが抜かれているシーンもあったので助かりました。チームのトップ2・レシーバー、WRドウェイン・ボウには14回投げて4回57ヤード1TD、RBジャマール・チャールズには8回投げて2回マイナス6ヤードでした。

前半最後のプレイ、NFL記録になるフィールドゴールをやめて、ヘイルメアリーパスを狙わせましたけど、そこでアレックス・スミスがパスを投げずに、無駄なスクランブルをしたのも助かりました。

ブロンコスの守備は3サック。特にDE/OLB ショーン・フィリップスが1.5サック (10タックル、QBヒット2回、パス叩き2回)と大活躍。DLマリク・ジャクソンも0.5サック (QBヒット2回、パス叩き2回)と目立っていましたね。DLデレク・ウルフも1サック。LBダニー・トレバサンのファンブルフォースもナイスタイミングでした。

チーフスの弱点はパス攻撃、オフェンスラインのパスプロ(被サック数29個で22位)と言われていたので、展開的にもパス攻撃が多くなったところを、プレッシャーをかけて攻略できたのは大きかったですね。

ブロンコスの27得点は今シーズン最低の数字でしたけど、チーフスにとっては始めて17失点以上ゆるした試合になりました。内容的には第4Q残り7分、17点差になったところで、ほぼ勝ちが見えていたように思いました。

先週のチャージャース戦、今週のチーフス戦と、ここ2試合はどちらも30得点以下に終わっていて、ここまでの勢いからすると、どうしたのかなという声もありますけど、個人的には、ミスが少なくて、守備が頑張って、最後に時間を使って、無理せず勝ちきる、こういう試合も悪くないかなという気もしています。デルリオが代理HCになった影響もあるのでしょうか?

 

怪我人は、足を怪我したFSラヒーム・ムーアが手術してIR入り(復帰可能)。最短でAFCチャンピオンシップで復帰できるみたいですね。他にもWRウェス・ウェルカーが脳震盪。TEジュリアス・トーマスが膝の怪我。

ラヒーム・ムーアの穴埋めにベテランのSマイケル・ハフと契約。開幕戦でうちと対戦した時にはけっこうやられてましたね・・・。おそらく先発はマイク・アダムスになると思いますけども。

 

さて次は、アウェイでペイトリオッツとの対戦になります。なんでもフォックスボロでは2006年以来勝っていないそうで、正直、今週のチーフス戦よりも大変そうかなという気がしてます。

とはいえ、ペイトリオッツも万全の体制というわけではなさそうなので、プレイオフのシードなんかも考えると、ここでブロンコスにビシっと決めてもらいたいですね! そのためにもウェルカーなんとか試合に出てくれー