昨年に記事を書いたまま投稿するのを忘れていたので、今さらですが2016年のドラフト指名選手紹介の続きです。
6人目は、6巡指名のフルバックとなります。
ブロンコスは5巡でトレードダウン。今年の5巡と7巡最後(Mr.Irrelevant)を出して、タイタンズから6巡と来年の6巡指名権をもらいました。
タイタンズは5巡でCB LeShaun Sims、7巡でCB Kalan Reedを指名しています。
6巡1位(176番目)
FB アンディ・ジャノビッチ
名前 | Andy Janovich |
---|---|
身長 | 6-1 (1.85m) |
体重 | 238 (107kg) |
大学 | Nebraska |
年齢 | 23歳 (1993年5月23日) |
学年 | シニア |
腕の長さ | 31 5/8インチ (80.3cm) |
手の大きさ | 9 3/4インチ (24.7cm) |
40ヤード | 4.75秒* |
10ヤード | 1.62秒* |
20ヤード | 2.75秒* |
20ヤードSS | 4.32秒 |
3-Cone Drill | 7.28秒 |
垂直跳び | 119インチ(3.02m) |
立ち幅跳び | 34インチ(86.4cm) |
ベンチプレス | 30回 |
大学の記録
Year | GP | Att | Yds | Avg | TD | Rec | Yds | Avg | TD |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012 | 11 | 3 | 6 | 2 | 0 | 2 | 13 | 6.5 | 0 |
2013 | 13 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2014 | 13 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 16 | 16.0 | 0 |
2015 | 13 | 42 | 265 | 6.3 | 3 | 2 | 58 | 29.0 | 0 |
評価
概要
高校ではRBとLBで活躍していた。シニアの年には攻撃で799ヤード、18TDを走り、守備でもチームトップの112タックル、ロスタックル8個を記録。LBとしてAll-Nebraska の1stチームに選出されている。
レスリングでも活躍しており、220ポンド(46勝0敗)と、189ポンド(53勝0敗)の階級で2度の州チャンピオンにも輝いている。
2部校の大学から奨学金をオファーされたが、奨学金なしのウォークオンでネブラスカ大学に進学することを選んだ。
RBとしての経験と、フィジカルなプレイ・スタイルから、大学ではフルバックのポジションをやることになった。
2012年はフレッシュマンとして、最初の3試合は出場しなかったものの、残りの11試合に出場し、2試合に先発した。
2013年はシーズン前に奨学金を獲得。全13試合に出場して、先発FBの C. J. Zimmerer と出番を分け合った。
2014年は全13試合に出場し、最後の2試合に先発した。シーズン前の秋キャンプ中に膝のマイナーな手術を受け、リハビリしながらの出場だったが、RB Ameer Abdullah (2015年ライオンズの2巡指名)の1611ヤード・ラッシュに貢献した。
2015年は全13試合に出場し、6試合に先発した。ネブラスカ大学の攻撃に不可欠な選手として、チーム4位の計265ヤード(平均6.3)を走り、3個のTDを決める活躍で、フルバックのポジションに脚光を集めた。
ウィスコンシン大学戦では3回59ヤードと活躍し、第4Qの55ヤードTDランで21対20とリードを奪った(試合は決勝FGで逆転負け)
2015年はスペシャルチームでもチーム・トップの13タックルを決めている。
NFLでは絶滅危惧種のフルバックながら、スペシャルチームでの活躍もあってか、コンバインに招待された。
長所
レアな走れるフルバック。 コンタクトでのパワーとバランスでゴリゴリ突破し、タックルを外してさらにヤードを稼ぐ。プロではショート・ヤードのランナーとして役に立つかもしれない。
穴を抜けるスピードがあり、インサイドのリードブロッカー、プレイアクション・パスでのターゲット、どちらにもなれる。
ウィスコンシン大学戦で55ヤードのランを決めるなど、長距離のスピードも見せている。
優れたリードブロッカー。穴を抜ける機敏さと、スペースでLBを追跡するスピードがある。ぶつかる相手を撃退できるだけの激しさがある。
スペシャルチームのカバーで活躍するスペシャリスト。昨シーズンはキックオフとパントでチーム・トップの13タックルを決めている。
ウェイトルームのウォーリアー。とても練習熱心。奨学金なしのウォークオンから4年間活躍した。
短所
フルバックとランニングバックの中間で、中途半端な体格。大きくなる余地も残っていない。240ポンド以下の体重では大きな相手に苦戦する。
スキームへの適合に制限があるかもしれない。
衝突でのフィジカルさはあるが、リードブロッカーとして相手を動かすほどのパワーはない。でかいLBにやられることがある。
ブロックで頭を下げる癖がある。腕の長さは体格的に平均くらいで、相手に届くまでコンタクトすることができない。
パスプロで目を伏せてしまい、ポケットを守るテクニックも向上が必要。
ボールキャリアーとしても、スペシャルチームでも視野の狭さがある。
パス攻撃での出場経験が限られている。攻撃では平均以下の実績しかなく、ルートを走ったり、パス・キャッチャーとして活躍することを求められていなかった。
怪我の問題はないものの、その激しいプレイ・スタイルと、ウエイトルームでの練習熱心さによる身体へのダメージは懸念される。
総評
サイズのないH-Backで、時にはボールを持つことができ、ブロッカーとしても十分にやれる。今シーズンはスペシャルチームで活躍しており、パスキャチャーとしてやれることを証明できれば、ロスターに残って出場機会を得るだろう。FBとH-Backはドラフトで高く評価されないが、いったんキャンプに参加すれば、ジャノビッチにはロスターに残れそうな見込みがある。6~7巡指名予想。
スペシャルチームの破壊者。そのダウンヒル・スピードとフィジカルで相手にダブルチームを強いる。大学ではあまり活用されておらず、プロで安定したボールキャリアーになれるだけのサイズと運動能力はないが、チェンジアップ的なオプションとして貢献できる。スペシャルチームでの貢献と合わせて、下位指名の価値がある。
似たタイプの選手
- FB Mike Burton(DET)
- FB Jalston Fowler(TEN)
感想 +今さらの補足
ブロンコスでは2012年のクリス・グロンコウスキー(ロブの兄)以来となる、純粋なFBになるという話です。
大学ではとても人気の選手だったそうで、そのフィジカルなプレイ・スタイルからして、ブロンコスでも人気を集めそうです(途中で怪我してしまいましたけど、28ヤードのTDを決めるなど光る活躍もあって、将来が楽しみな選手ですね。2017年の新しいオフェンスでどう使われるのか気になります)
ドラフト評価
- B+ Bleacher Report
- C Walter Football
- C CBS Sports
動画
ハイライト動画
引用元
Andy Janovich Draft Profile – NFL.com
Andy Janovich, FB, Nebraska, NFL Draft - CBSSports.com - NFLDraftScout.com
Andy Janovich NFL Draft 2016: Scouting Report, Grade for Broncos Rookie | Bleacher Report
Andy Janovich - Huskers.com - Nebraska Athletics Official Web Site