質問と答え 42
デンバーポストのMark Kiszla氏がファンの質問に答えている記事。
第11週、バイキングス戦の後。
前半は20対0で折り返しましたが、23対27で逆転負けしてしまいました。
バイキングス戦は後半に崩壊してしまった。何が起きたのだろう?
HCヴィック・ファンジオもその答えを知りたかったに違いない。第2Qの終わりにQBブランドン・アレンはINTを投げてしまったが、あのプレイはTEノア・ファントにも責任がある。そして、あのINTのせいで後半のブロンコス攻撃は消極的になってしまったと思っている。
ブロンコスはバイキングスを倒すのではなく、時間を消費しようとしてしまった。これは60分間の試合において、めったに良い結果にはならない。20対0のスコアになって、バイキングスはラン重視の攻撃を放棄せざるをえなかった。そして、ブロンコスの弱点であるセカンダリーの穴(控えCBなど)を狙いはじめた。この試合を見るかぎり、QBカーク・カズンズがFAだった時、エルウェイは大金を払って彼を獲得ずべきだったかもしれないと思わせる活躍だった。
後半に崩壊したのは選手の責任? それともコーチの責任? 両方?
ブロンコスは第4週のジャガーズ戦でも2ケタのリードを逆転されて負けている。これが1度なら戦略の責任と言えるかもしれない。しかし、1シーズンに同じことが2度あれば、それはチームの能力や層の薄さによるものだと言わざるをえない。
ファンの中にはこのチームは(いくつかの接戦に勝っていれば)6勝4敗でもおかしくなかったと言う人もいる。だが、厳しい現実では、ダメなチームは負ける方法を見つけるものだ。すべてのスポーツにおいて、もっとも難しいのは最後を締めることだと思っている。ブロンコスはそれができなかった。
QBブランドン・アレン、QBドリュー・ロック、QBチャド・ケリー、QBパクストン・リンチ、この中から選ぶならどの選手が見たい?
私の順位ではアレン、ロック、ケリー、リンチになる。ところで「これ以外の誰か」という選択肢はあるだろうか?
申し訳ないが、私にはこの4人の誰も長期的な答えになるとは思っていない。しかし明るい話題として、アレンの獲得は良かったと思っている。彼はこのチームで長く第2QBをやれるだけの根性、アームスキル、機動力を見せている。だが、先発としてはどうだろう。もしブロンコスがスーパーボウルに勝ちたいなら答えはノーだ。
今シーズンが終わる前に(チームが温存という愚かな選択をしないかぎり)我々はロックのプレイを見ることになるはずだ。 ボン・ミラーは「ロックはスターになる」と言っていた。私は彼が正しいことを願っているが、疑いも持っている。そして、来年4月のドラフトでQB指名を真剣に考慮することになると思っている。
試合最後のゴール前のパスは3連続でフェード系(エンドゾーンのコーナーに投げるパス)だった。なぜミドルを狙わなかったのだろう?
ブロンコスは試合終盤のクロック・マネージメント(時間の管理)に失敗した。これはHCファンジオか、OCリッチ・スキャンガレーロか、あるいはドーム球場の騒音のせいだろう。
しかし、試合後のロッカールームでWRコートランド・サットンに「ゴール前4ヤードからの3プレイはどれもダブルカバーされていたのか?」と尋たら、彼は迷うことなく「そうだった」と答えた。つまり、バイキングスはHCビル・ベリチック(ペイトリオッツ)の第1の戦術を使ったと言える。それは「攻撃のもっとも優れた武器を無効化する」ことだ。
個人的には、最後のプレイでRBフィリップ・リンジーに外をまわらせることを試して欲しかった。しかし、リンジーがTDを決められなかった場合、チームには時間を止める手段がなかったのでやらなかったのだろう。
攻撃がクリエイティブであることには賛成だが、バイキングス戦では3rdダウン・ショートや4thダウン・ショートの場面でWRやTEのジェット・スイープ(モーションしているレシーバーがランで走る)を何度も使っていた。1度なら分かるが何回もだ。これではまるで中学校のフットボールだ。来年もOCスキャンガレーロをチームに残すのだろうか?
まだ先発2試合目のQBブランドン・アレンで前半を20対0とリードしたのは、OCスキャンガレーロが見事な仕事をしていたからだと思う。しかし、事前に決めてあった攻撃プランは良かったが、そこから試合が進むにつれての修正には問題があった。
オーナー問題になにか進展はあった? たとえばアマゾンの創設者であるジェフ・ベゾスがチームを買うという噂とか。このチームには(代理ではなく)真のオーナーが必要だ。
ブロンコスにはひとつの声、ひとつのヴィジョン、ひとりのパワフルなオーナーが必要だ。ブリトニー・ボウレン(前オーナーの娘)はまだ30歳にもなっていないが、彼女にその資格はあるだろうか? 私はその可能性は十分にあると思っている。私の知るかぎりでは彼女は賢く、タフで、熱心で、意欲がある。しかし同時に、最初は産みの苦しみも避けられないだろう。
HCヴィック・ファンジオが選手やコーチとうまくいってないという話がある
その話については何も語ることはない。時間の無駄だ。しかし事実として、ファンジオは温かくて心地よい人物ではないし、特におしゃべりではない。それでも選手たちは彼を好んでいるように見える。
(ファンジオが一部の選手や攻撃コーチとうまくいってないというCBSの記事が出ていますね。記事では「ファンジオの不機嫌な物腰がチームによけいな緊張を生んでいる。攻撃コーチとの関係に問題があり、フットボール以外の会話もない。攻撃のプレイコールに対して常に文句を言っている。それが試合にも悪影響を及ぼしている」といったことが書かれています。これに対してCBクリス・ハリスは「馬鹿げている。誰もヴィックと問題などない」と否定しています)
第11週、アウェイのバイキングス戦は23対27で逆転負け。
成績は3勝7敗になっています(ドラフトは6位)
BYEの休み明けということもあってか、攻撃はトリックプレイなどいろいろと準備してきた感じが見られましたね。
守備もバイキングスを前半わずか計47ヤードに抑える活躍。20対0で折り返し「これはもしや勝てるのでは?」という期待が高まりました。
しかし、後半はバイキングスに4連続TDで27点をかえされて逆転されてしまい、ブロンコスも最後のドライブでゴール前まで迫り逆転TDを狙いましたが、失敗して時間切れという結末になりました。
ドラフトのことを考えれば無理に勝たなくてもよいのは分かっているのですが、予想外にリードして勝てそうな展開にだっただけに、FGの失敗がなければとか、QBブランドン・アレンのINTがなければ(ターンオーバーを奪った直後にビックプレイを狙うのはセオリーではありますけど)とか、FBジャノビッチが怪我しなければ(シーズンエンドになってしまいました…)とか、いろいろ悔やまれる試合でした。
今シーズンの成績はもうどうしようもないですけど、新しい選手たちの活躍が目立ってきているのは明るい兆候なので、若い選手たちの成長に期待したいですね(QBドリュー・ロックもそのうち出場すると思いますし)
次はアウェイのビルズ戦になります。