史上初のバーチャルで行われている今年のNFLドラフト。
ブロンコスの1日目は、レシーバーを獲得するためにトレードアップするという噂もありましたが、そのまま動かずに15位でピック!
アラバマ大学のWRジェリー・ジューディーを指名しています。
Got ourselves a playmaker. 🔥#BroncosDraft | @jerryjeudy pic.twitter.com/UlwKCuDmeq
— Denver Broncos (@Broncos) 2020年4月24日
今年のWRは、シーディー・ラム、ジェリー・ジューディー、ヘンリー・ラグス3世がトップ3に評価されていて、最初に12位のレイダースがラグス3世を指名。ラムとジューディーどちらがブロンコスの15位まで落ちてくるか?という展開になりました。
しかし、13位のバッカニアーズ、14位の49ersがどちらもレシーバーを指名しなかったため、15位で2人とも残っているというラッキーな結果となり、ブロンコスはそのまま本命のジューディーを指名することができました。
ブロンコスはジューディーをドラフトボードの1位(ラムを2位)に評価していたそうなので、もし他の選手(DTキンロー、OTワーフスなど)が残っていたとしても、本命のジューディーを指名していたという話です。
ドラフト数日前にジューディーの膝の負傷歴(2018年に手術した)が報道され、それで指名順位が少し下がったという話もありますが、GMのエルウェイは「膝は心配していない(very comfortable)」と語っています。
1巡15位(全体15位)
WR ジェリー・ジューディー
Jerry Jeudy / 身長6-1 体重193 / アラバマ大学 / 21歳 ジュニア
素晴らしい爆発力、ボディ・コントロ-ル、意識を兼ね備えた一流のルートランナー。ラインから飛び出し、そのクイックネスでプレスカバーを避ける。ルートのトップにおけるスナップは過去10年のどんなレシーバーにも負けないほど優れている。身体の範囲外でプレイを決める能力を備えているが、時に集中力の欠如から落球することもある。タックルをかわす能力はそれほどではないものの、キャッチ後はとても捕まりにくい。とてもルーズなアスリートで、一流のルートスキルを備えており、プロでも早いうちから高い生産性を発揮できるはずだ。
2017年: 1年目のフレッシュマンは控えで14試合に出場。チームは全米優勝。
2018年: 14試合に先発。FBSで全米3位となる14TDを記録。All-SEC、All-Americanに選出され、ビレトニコフ賞(最優秀WR)を受賞。
2019年: 全13試合に先発。10TDを記録。All-SECに選出。
高校では5つ星の有望選手と評価されていた。
過去28試合で24TDを決めている。
優れたルートランナー。オープンになれる。やや落球がある。
2018年のシーズン前に膝のメカニカス手術を受け、春の練習を一部休んだが、キャンプにはフル参加している。
2019年1月の全米王者決定戦(クレムソン大学に敗北)では5回で139ヤード1TDを記録した。
40ヤード4.45秒。20ヤードSS 4.53秒。垂直跳び35インチ。立ち幅跳び120インチ。
1巡トップ15評価
試合 | Rec | Yards | Avg | Long | TD | |
---|---|---|---|---|---|---|
2017 | 14 | 14 | 264 | 18.9 | 36 | 2 |
2018 | 15 | 68 | 1,315 | 19.3 | 81 | 14 |
2019 | 13 | 77 | 1,163 | 15.1 | 85 | 10 |
Total | 42 | 159 | 2,742 | 17.2 | 85 | 26 |
指名評価
今年のベストWRは誰かと3人に訊けば、3つの違った答えが返ってくるだろう。ブロンコスの答えは一貫してジェリー・ジューディーだったが、私もそれに同意する。彼のフットボールIQはずば抜けており、優れたルートランナーでもある。彼はQBドリュー・ロックの素晴らしい武器になるだろう。15位で指名できたのはスティールだった。
A+ Andy Benoit(SI.com)
ブロンコスには売り出し中のスターであるXレシーバーのコートランド・サットンがいる。 彼は一貫してダウンフィールドで1対1の戦いに勝利し、インブレイキング・ルートで相手チームに打撃を与えている。しかし、2年目のQBロックに対する楽観論を完全形にするためには、Zレシーバー(モーションで動き、あらゆるレベルであらゆるルートを走り、キャッチ後のランを稼げる)が必要だった。
そして、ジューデイーは今年のレシーバーでもっとも優れたルートランナーと評価されている。ブロンコスはスタイル的に完璧に合う選手を獲得してニーズを埋めており、しかもそのためにトレードアップする必要もなかった。
A+ Dan Kader(SB Nation)
この指名はスティールだった。ジューディーは今年ベストのレシーバーであり、15位まで残るべき選手ではなかった。彼はルートに優れ、キビキビとスムーズにパターンを走る。ブロンコスではアウトサイドもスロットもプレイでき、優れたスピードもある。試合では欠点がほとんどない。
A+ Danny Kelly(The Ringer)
QBロックにとってはクリスマスが早く来たようなものだ。ジューディーは今年ベストのルートランナーであり、光速のクイックな足とショートエリアのクイックネスで相手をセパレートすることができる。レアな急速な動き、細かい動き、方向転換の能力があり、甘いタックラーにミスさせてビックプレイを決めることができる。フォーメーションのあちこちに位置し、ディープを脅かしたり、ルートの初期でオープンになってQBを助けることができる。WRコートランド・サットンとペアを組み、昨年の1巡指名TEノア・ファントも合わせると、ブロンコスのスキルポジションはあっという間にリーグでも上位のエキサイティングなユニットになる。ジューディーは私のボードでは7番目の選手だったので、15位で指名できたバリューも素晴らしい。
A+ Mike Tanier(Bleacher Report)
スピードとクイックネス:A
フリーリリ-スは致命的で、ディープルートではあっという間にセーフティーとのクッションを無効にする。ラインからの発進が急速で、クイックな足でリリースして守備選手をかわす。
ルートとリリース:A
いくつものリリース・ムーブがあり、その中にはトリッキーで巧妙な動き(半分のスピードで発進して相手をブロックすると見せかけ、そこから加速してアウトを走るなど)も含まれている。まるでエアホッケーのテーブル上を滑っているかのような横のクイックネスがある。時にタフなCB相手に苦戦することがある。
ハンド:B
身体から離れたボールをキャッチすることができ、逸れたボールにも対応できる。しかし、集中の欠如による落球もある。
キャッチ後(YAC)ポテンシャル:B+
フルスピードの時はオープンスペースで滑走して守備選手から離れる。shallow dragのルートを走り、コーナーをまわってアップフィールドを駆け上がる。WRスクリーンではクイックで急速な動きがあり、ボールが来る前にラインでジャブのステップを踏んで守備選手を陥れる。
ブロッキング:B
ロバート・ウッズ(ラムズ)ほどではないが自分の身体を投げ出し、チームメイトがボールを持った後も警戒して動き続ける。WR DeVante SmithがTDを決めたプレイで守備選手を2人倒したこともある。
ジューディーは将来、WRマイケル・トーマス(セインツ)あるいはWRアダム・シーレン(バイキングス)みたいなポゼッション・レシーバーとディープの脅威どちらにもなれるルートのテクニシャンに成長するだろう。
ブロンコスは(コートランド・サットンとペアを組む)万能なプレイメーカーを手に入れ、それによりQBロックの成長を助けることもできる。ブロンコスのオフェンスは近いうちに(マニングが衰える前以来となる)平均以上のレベルになるはずだ。ブロンコスにとってこれ以上の指名はないだろう。
A Chad Reuter(NFL.com)
1日目 A
ブロンコスはもうひとりレシーバーが必要だった。ジューディーのルートスキルは素晴らしく、スロットでも、コートランド・サットンの反対側のアウトサイドでも、どちらでもフィットする。今年のWRではシーディー・ラムの方を評価していたが、ジューディーの能力とブロンコスのニーズを考えると、この指名に反対することは難しい。
A- Steven Ruiz(For The Win)
ブロンコスはQBロックのためにかなりの武器を集めている。ジューディーはトップ10指名の候補であり、おそらく今年のWRではもっとも完成された選手だ。40ヤードのタイムはそこまで快速ではないが、彼にはレアな方向転換のスキルがあり、そのおかげで常にフィールドでもっともクイックな選手に見える。ジューディーはニュアンスのあるルートランナーで、フィールドのいたるところでオープンになることができ、ボールを持つと脅威になる。WRコートランド・サットンとのコンビにより、ブロンコスのパス攻撃はスペシャルになるかもしれない。
A- Eric Edholm(Yahoo Sports)
トレードアップせずに指名できたのは大きかった。GMのジョン・エルウェイは狙っている選手が残ることに自信を持っており、それは報われた。ジューディーはスムーズな選手で、すでに何人かのプロ選手よりも優れたルートを走っており、いくつかの身体的な短所を克服してグレイトな選手になれるだろう。
B Pete Prisco(CBS Sports)
ジューディーをとても気に入っている。彼は今年ベストのルートランナーだ。私が気になっているのは彼がとても細いことだ。はたしてプレス・カバレッジに対抗することができるだろうか?