ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

ドラフト候補 QB

2023年のNFLドラフト候補を紹介する1回目。

ダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50(3.0版)」から、ドラフト候補となる選手たちの評価を確認します。

 

クォーターバック

 

Daniel Jeremiah's top 50: 2023 NFL Draft prospect rankings 3.0

 

 

1位 ブライス・ヤング

Bryce Young / 5-10 204 / Alabama / Junior

アラバマ大学でものすごい生産性を誇ったパサー。2021年のハイズマン賞(大学MVP)を受賞しており、セットアップでのクイックな足、目と足の効果的な協調がある。バランスを保つことができ、短中長どのレベルにも正確なパスを投げる。すばやくターゲットを次々と探し、レシーバーが空くのを予期してパスを投げることができる。ポケットでステップアップする空間がある時は、力強いボールを投げることができる。しかし、足を動かす空間が限られている際は、ボールに勢いがない時がある。フリーで入ってくるパスラッシャーから逃げてプレイを延長することができ、常にダウンフィールドから目を離さずパスを決める。必要な時には足で走ってヤードを稼ぐこともできるが、すぐに走ってしまうというタイプではない。背の低さは大きな問題ではないが、細い体格をしているのでプロでは耐久性の不安はある。健康でいられれば、プロでも優れた先発QBとしてすぐに結果を出せるだろう。

 

2022年成績(12試合 10勝2敗)

  • パス 245/380回 64.5% 3,328ヤード 32TD 5INT Rate163.2
  • ラン 49回 185ヤード 4TD

似たタイプの選手:ドリュー・ブリーズ

 

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7位 C. J. ストラウド

C.J. Stroud / 6-3 214 / Ohio State / Sophomore (RS)

純粋でナチュラルなスロワー(投げる選手)で、素晴らしい生産性を誇っている。このポジションとしては理想的なサイズ、肩の強さ、判断力がある。セットアップにおいてダイナミックなアスリートではないものの、常にしっかりとした強い下半身の土台からパスを投げる。スムーズなデリバリーから美しい、しっかりとしたボールを投げる。ラインバッカーの後ろとセーフティの前の空間、その層にパスを落とすことができる。ディープボールではレシーバーが捕りやすい高い軌道のパスを投げる。もっとも大きな問題は動かされた時に現れる。動いて態勢をリセットして投げないといけない場合に、正確なパスを投げるのに苦戦する(大学プレイオフジョージア大学戦では例外的に良かった)。加速するランナーで、目の前にレーンが空いている時は発進する。全体として、彼はあきらかにスコアラー(個人技で得点を決める)というよりはシューター(パスを投げて活躍する)である。まわりに優れたラインマンやレシーバーがいればプロでも成功するだろう。

 

2022年成績(13試合 11勝2敗)

  • パス 258/389回 66.3% 3,688ヤード 41TD 6INT Rate177.7
  • ラン 47回 108ヤード 0TD

似たタイプの選手:ジャレッド・ゴフ

 

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10位 アンソニー・リチャードソン

Anthony Richardson / 6-4 244 / Florida / Sophomore (RS)

このポジションとしては大きくてフィジカルな体格に、エリートな肩の強さと運動能力を備えているが、試合のテープを見るとものすごく未熟である。セットアップにおいて緊急性と爆発力があり、スリークォーターで投げる手からボールが勢いよく飛び出す。スペシャルな肩の強さがあり、下半身を使うことなくダウンフィールドの奥へと強いパスを投げる。その一方で、パスの判断や正確さはジェットコースターのようだ。腕を引いてしまうことがあり、そのせいでいくつかひどいパスを投げている。密集しているエリアにパスを投げることが多すぎる。電撃的なランナーで、爆発力、機敏さ、パワーによって60~80ヤードのランを決めてしまう。まだ未熟でみがく必要はあるものの、伸びしろはこのドラフトで誰よりも優れている。低いフロア(未熟)と高い天井(伸びしろ)を持っている選手だ。

 

2022年成績(12試合 6勝6敗)

  • パス 176/327回 53.8% 2,549ヤード 17TD 9INT Rate131.0
  • ラン 103回 654ヤード 9TD

似たタイプの選手:キャム・ニュートン

 

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12位 ウィル・レビス

Will Levis / 6-4 229 / Kentucky / Senior (RS)

試合テープでは一貫性のない選手だが、理想的なサイズ、肩の強さ、運動能力を備えている。パワーのあるスロワーで、セカンドやサードレベル(中長距離)で狭い場所にパスを投げ込める。しかし、アンダーニース(手前)のパスは正確性を向上させる必要がある。ひどいミスがあり、特に左側に投げるときに多い。フロントサイド(左肩側)を閉じる(close off)傾向があり、それがボールプレイスメントに大きく影響している。ポケットで耐えるタフさには感心しているが、察知能力に欠けるせいでものすごいヒットを食らうため、ボールセキュリティ(ファンブル)の問題が現れる。2021年はもっと上手く動けており、ランナーとしての素早さとパワーを見せていた。2022年は自身のケガとチームメイトの戦力が低下したこともあり、同じように活躍することはできなかった。全体として、資質には恵まれているものの、プロで頼れる先発になるにはいくつか悪い癖を矯正する必要がある。

 

2022年成績(11試合 7勝4敗)

  • パス 185/283回 65.4% 2,406ヤード 19TD 10INT Rate151.9
  • ラン 72回 -107ヤード 2TD

似たタイプの選手:ジェイ・カトラー

 

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49位 ヘンドン・フッカー

Hendon Hooker / 6-3 217 / Tennessee / Senior (RS)

ものすごい生産性を誇ったQBで、サイズ、正確さ、運動能力を備えている。テネシー大学ではワイドアウト(WR)をフィールドの端に配置してスペースを広げるユニークなスプレッド攻撃を指揮していた。フィールドを見る視野に優れており、素早く判断してパスを投げ、レシーバーはキャッチ後にランで簡単にヤードを稼いでいる。パワフルな肩の強さは欠いているものの、必要なパスはすべて投げることができる。すばらしいディープのボールを投げる。運動能力でプレイを延長することができ、デザインされたランで効果的に走ることもできる。残念ながら11月に左ひざのACLを断裂しており、プロ1年目は危機に瀕している。また、25歳という年齢もいくつかのチームは気にするかもしれない。全体として、プロで先発できるQBだと見ており、結果的に今年のドラフトQBの中でもっとも良いキャリアを過ごすことになったとしても驚きはない。

 

2022年成績(11試合 9勝2敗)

  • パス 229/329回 69.6% 3,135ヤード 27TD 2INT Rate189.9
  • ラン 104回 430ヤード 5TD

似たタイプの選手:デズモンド・リダー

 

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今年のドラフトはブロンコスの指名権が少ないこともあり、あまり情報をチェックできていなかったのですが、さらにパソコンが故障するなどバタバタしているうちにコンバインも終わっていて、完全に出遅れてしまいました…

ですので、ドラフト候補の紹介もやめとこうかなと考えていたのですが、いちおうできる範囲でやってみようと思います。