2022年のNFLドラフト候補を紹介する15回目。
今年もダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト候補となる選手たちの評価を確認します。
コーナーバック編 パート1は上位の2人です
- 05位 ソース・ガードナー(シンシナチ)
- 12位 デレク・シングレタリー Jr.(LSU)
- 13位 トレント・マクダフィー(ワシントン)
- 22位 カイラー・ゴードン(ワシントン)
- 32位 アンドリュー・ブース(クレムソン)
- 45位 ロジャー・マクレアリー(オーバーン)
- 47位 カイーア・イーラム(フロリダ)
Daniel Jeremiah's top 50: 2022 NFL Draft prospect rankings 1.0
5位 CB ソース・ガードナー
Ahmad "Sauce" Gardner / 身長6-3 体重190 腕33 1/2 / Cincinnati / ジュニア
背が高く腕の長いコーナーバックで、一流の運動スキルとタフさを備えている。プレスカバレッジでは長い腕でレシーバーのルートをうまく妨害する。大きなコーナーバックでありながら異常な流動性がある。アンダーニースではヒップを完全に開いてレシーバーをミラー(鏡のようにカバー)してマッチすることができる。ポジションを失うことは滅多にないが、そうなった時でも信じられないほどの爆発力でリカバーできる。オフカバレッジではとても流動的で、守備位置から爆発的に飛び出してドライブする。ナチュラルなボールスキルがあり、ボールを見つけてプレイできる。素晴らしい意識がある。ラン守備やブリッツもしっかりとやる。たまにタックルをミスすることはあるものの、アグレッシブさや意欲はいつでも見ることができる。全体として、このサイズとしてはユニークなスキルセットがあり、フロリダ州立大学から出てきた時のCBアントニオ・クロマティ(2006年1巡指名。プロボウル4回選出)に似ている。
高校ではWRとCBをプレイして3つ星の評価。シンシナチ大学では1年目の2019年から活躍し、11試合で3個のINT(2個のリターンTD)と11パス防御を記録。2020年も9試合で3個のINTと9パス防御を決めています。
2021年は13試合で40タックル、3個のINT、3サック、4パス防御の活躍。3年連続でAll-ACCに選出され、この年のACC最優秀守備選手とオールアメリカンにも選ばれています。
長身でありながらとても動ける選手ですね。長い腕と爆発力があり、コンバインでも40ヤード4.41秒を記録するなど評価を上げています。大学では計9個のINTを記録していて、PFFによると3年間でTDはひとつも許していないそうです。
ちなみにニックネームの「ソース」は、6歳の時にユースフットボールのコーチからそう呼ばれたのを気に入って使うようになったという話です。
1番
12位 CB デレク・スティングレー Jr.
Derek Stingley Jr. / 身長6-0 体重190 腕30 5/8 / LSU / ジュニア
このポジションとしては理想的なサイズ、スピード、流動性がある。フレッシュマンのシーズンにものすごい活躍をしたが、2020年と2021年はプレイに一貫性が無かった。プレスカバレッジでもっとも活躍でき、片手または両手のジャムで効果的にレシーバーのルートを妨害する。縦のルートをカバーできるスピードがあり、アンダーニースのルートではスムーズにヒップをフリップさせて方向転換することができる。ダウンフィールドでは常に適切なポジションにいるものの、50/50の競り合いのプレイではやられることがある。オフカバレッジではスムーズなペダルがあり、守備位置から爆発的に飛び出してドライブする。本能は素晴らしいが、タックラーとしての努力と実行には懸念がある。全体として、エリートのカバーマンになれるツールをすべて備えているが、もっと緊急性と激しさをもってプレイする必要がある。
祖父のダリルは1973年にペイトリオッツから1巡で指名され、レシーバーとして活躍したそうですが、1978年のプレシーズンで不幸にも(レイダースの名選手ジャック・テイタムの)ヘルメットが頭部にヒットしてしまい、その後遺症で四肢が麻痺して引退しています(動画)
父親のデレクは1993年にメジャーリーグのフィリーズからドラフトされて3シーズンを過ごした後、アリーナ・フットボールでアメフトをプレイして活躍。1998年には試合で強烈なヒットを受けて10分間意識を失い(父親と同じように)麻痺が残ると心配されましたが幸いにもすぐに回復。1999年には短期間だけNFLのジェッツに練習生として在籍していました。
高校では攻守で活躍して5つ星、全米トップの有望選手に評価されてたそうです。
大学1年目の2019年から全15試合に先発し、全米5位の6INT、全米2位の21パス防御を記録するなど大活躍。満票でオールアメリカンに選出され、チームもQBジョー・バロウ(ベンガルズ)などのスター選手たちが活躍して無敗で全米王者に輝いています。
2020年は7試合に先発。開幕戦は病気で欠場し、シーズン最後の2試合も足の負傷で欠場。2021年は左足(リスフラン)を負傷しながら3試合に先発しましたが、手術を受けてシーズンを終えました。
LSUが全米優勝した2019年に大活躍して注目を集め、将来が期待されていた選手ですね。サイズ、スピード、ボールスキルがあり、練習でWRジャマー・チェイスをカバーするなど能力を証明していましたが、この2年間は怪我もあって10試合しか出場できておらず、2019年のような輝きを見せられていません。それでも今年のCBではトップに評価されていることも多いです。
24番 / 7番
昨年は1巡で5人のコーナーバックが指名されましたが、今年もこのポジションは層が厚いので、4~5人くらいは1巡で消えるかもしれないですね。
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