ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

ドラフト候補 OT 2

2022年のNFLドラフト候補を紹介する8回目。

今年もダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト候補となる選手たちの評価を確認します。

 

 

攻撃タックル(OT)編 パート2は中位の3人です

 

Daniel Jeremiah's top 50: 2022 NFL Draft prospect rankings 1.0

 

 

25位 OT トレバー・ペニング

Trevor Penning / 身長6-7 体重325 腕34 1/4 / Northern Iowa / RSシニア

このポジションとしては理想的なサイズと長さがある。パスプロでは平均的なクイックネスと膝の柔軟性だが、腕の長さを使って相手を胸から遠ざける。長い腕によってエッジラッシャーのスピードに足が追いつくまでの時間を稼ぐこともできる。常に平行を保っているわけではないが、相手にポケットの外をまわらせることができる。体勢が落ち着く前にパワーで少し押し込まれてしまう。ツイストやスタンツ(交差するラッシュ)に対して優れた意識がある。ランブロックでは、パワーで守備選手をスクリメージラインから押し流す。セカンドレベルでは優れたアングルでブロックするが、スペースでの動きはややぎこちない。ランでもパスでも最後まで相手を仕留める奮闘は素晴らしい。全体として、一流の柔軟性は欠いているものの、彼の長さ、強さ、意識の組み合わせはとても興味をそそる。

 

ノーザン・アイオワFCS(1部の下位)に所属している大学ですね。2017年はレッドシャツで休み。2018年は控え。2019年は全15試合に先発。2020年はコ口ナでシーズンが2021年の春に延期されましたが6試合に先発しています。

2021年の夏シーズンは全12試合に先発。攻撃ラインではただひとりウォルター・ペイトン賞(FCSの攻撃MVP)のファイナリストに残る活躍だったそうです。

優れたサイズと長さがあり、頭の良さ、相手をぶちのめすナスティさも評価されている選手ですね。レフトタックルで3年間の先発経験がありますが、FCSではレベルの高い相手と対戦しておらず、柔軟性を欠いているのでプロでレフトタックルをやれるのかという懸念もあります。シニアボウルでは評価を上げたという話です。

 

70番 レフトタックル

www.youtube.com

 

 

28位 OT バーナード・レイマン

Bernhard Raimann / 身長6-6 体重303 腕長32 7/8 / Central Michigan / シニア

彼には興味深いストーリーがある。元はオーストリアからの交換留学生で、タイトエンドとして育成されていた。セントラル・ミシガン大学での3年目にレフトタックルへとコンバートされている。彼について調べるのは楽しい。パスプロではスピードラッシャーに対応できるだけの足の素早さがあり、身体のコアと手の強さのコンビネーションはずば抜けている。相手にパンチを当てればそこでプレイは終了する。土台がワイドになりすぎることがあり、そのせいでカウンタームーブにやられやすい。ランブロックでは相手と戦うモウラーだ。ショックを与えてノックバックさせるパワーがあり、一貫して相手を仕留めようとする。全体として、驚くほど早く新しいポジションに適応しており、プロでもキャリアの早いうちから頼れる先発になれるはずだ。

 

オーストリア出身。14歳でアメフトに出会い、高校ジュニアの時に交換留学生としてミシガン州の田舎の高校に1年間滞在してタイトエンドをプレイしました。翌年はオーストリアに戻って卒業し、半年間の兵役に就いた後、2018年にセントラル・ミシガン大学からオファーをもらって入学しています。

大学では最初の2年間はタイトエンドとして16試合に出場(11試合に先発)しましたが、3年目の2020年からレフトタックルにコンバートされ、それでもスムーズに適応して全6試合に先発しました。

2021年もレフトタックルで12試合に先発。PFFからカンファレンスの最優秀攻撃選手に選ばれる活躍だったそうです。

外国出身でプレイ経験が少なく、大学でも2シーズン(18試合)しかレフトタックルをやっていないですが、それでも上位指名に予想されているという面白い選手ですね。今年25歳になる年齢、腕の長さなどは指摘されていますが、ベンチプレスで450ポンド(約200kg)を上げるパワーや運動能力があり、まだ成長できると評価されているようです。

 

76番 レフトタックル(対LSU)

www.youtube.com

 

 

29位 OT チャールズ・クロス

Charles Cross / 身長6-5 体重307 腕34 1/2 / Mississippi State / RSサーフモア

理想的なサイズ、長さ、バランスを備えたレフトタックル。パスプロでは平均的なクイックネスと膝の柔軟性だが、常にブロックに密着し続ける。数歩ホップして下がってからパワーラッシャーを吸収する。ツイストやスタンツに対する優れた意識があり、カウンタームーブに対してスライドし、方向転換してカバーできるだけの運動能力もある。ランブロックではアタックのポイントでヒップをロールできていないが、踏ん張り続けて上半身のトルクで守備選手を回転させ投げ捨てる。優れたアングルでセカンドレベルに上がる。全体として、一流の機敏さとパワーは欠いているものの、仕事はきっちりとやりとげる。キャリアの早いうちから優れた先発になれるはずだ。

 

高校では5つ星の評価。大学1年目の2019年はレッドシャツに登録。2020年はレフトタックルで10試合に先発。2021年もレフトタックルで12試合に先発して、All-SECに選ばれています。

2020年はホールディングの反則が多かったりで苦戦していたそうですが、2021年は大きく成長したという話ですね。ミシシッピー州立大学(HCマイク・リーチ)はパスを投げまくるエアレイド攻撃をやっているので、パスプロは評価されていますが、ランブロックの経験は多くないため、その点は少し気になるかもしれません。

最近のモックドラフトでは1巡上位で指名される予想もあったりするので、評価が上昇している感じはありますね。

 

67番 レフトタックル(対アラバマ大学

www.youtube.com

 

 

 

その他のドラフト候補はこちら

ドラフト候補トップ50の一覧 2022