ブロンコスの公式サイトから「非公式デプスチャート」が発表されましたので、プレシーズン前にさっくりと確認しておきます。
- 黄色=新しく加入したベテラン
- 青色=ドラフトで指名した新人選手
- 緑色=ドラフト外で契約した新人選手
オフェンス
QB
先発争いは3年目のドリュー・ロックと、パンサーズからトレードで加入したテディ・ブリッジウォーターが同列に併記。プレシーズン1試合目はロック、2試合目はブリッジウォーターが先発するようですね。
キャンプではブリッジウォーターの方が良いという話も出ていますが、HCファンジオは相変わらず「互角」と語っており、どちらが開幕先発を勝ち取るのかがプレシーズンの注目になります(おそらくロックを試してダメならブリッジウォーターという感じかなと思います…)
RB
地元出身の人気選手フィリップ・リンジーはテキサンズに移籍し、ベテランのメルビン・ゴードンが今年も先発。しかし、2巡新人ジャボンテ・ウィリアムズの評判も良いので出番は多くなりそうです。
3番目は新GMジョージ・ペイトンがバイキングスから連れてきたマイク・ブーン。4年目ロイス・フリーマンは正念場。
WR
昨年は怪我でシーズンエンドになってしまったコートランド・サットンが復帰。2020年ドラ1のジェリー・ジューディも高評価で、2年目の飛躍が期待されています。
控えはティム・パトリック、K. J. ハムラーまでが当確。リターナーのディオンテ・スペンサーも入るとすると、残りで1~2枠を争うことになりそうです。
あと、オフにシーズンエンドの負傷をしたデイショーン・ハミルトンは怪我人リストに登録されました。
TE
先発は3年目ドラ1のノア・ファントで問題なし。昨年は怪我で終わった2年目のアルバート・オクエブーナムが控えとなっています。
オフに契約したエリック・サウバート(2017年ファルコンズの5巡指名)が3番目。サウバートは5年間で6チームを渡り歩いていて、昨年はジャガーズで4試合に先発しているインラインTEという話です。
3年目のオースティン・フォートが5番目になっているのはやや不思議。
このポジションはジェイク・バット(引退)やトロイ・フマガリ(ペイトリオッツと契約)などが去り、高給のニック・バネット(セインツと契約)も放出。ドラフトでの指名もなかったので、層の薄さは気になりますね。
OL
先発4人は昨年と同じですが、ライトタックルの先発を元ベアーズのボビー・マッシーと、ドラフト外3年目のカルビン・アンダーソンが争う形になっていますね。
ライトタックルは高給ベテランのジャワーン・ジェームズ(レイブンズと契約)が先発するはずでしたが、オフにアキレス腱を断裂してシーズンエンドとなり解雇。その後にマッシーとキャメロン・フレミング(前ジャイアンツ)を補強しています。
マッシーはNFLで通算110試合の先発経験があるベテランで契約は1年4ミリオン。2019年にブロンコスがベアーズと対戦した際、マッシーはボン・ミラーをしっかりと抑えていたそうで、チームはこの時の活躍を覚えていたという話です。
3部校出身で話題の新人クイン・マイナーズはセンターとガードの両方で控え。センターはまだ勉強中で苦戦しているようなので、本職はガードになるかと思います。ガードは2年目のネタニ・ムーティも上々の評価で、ここの層は厚くなっていますね。
レフトタックルはドラ1のギャレット・ボールズと4年68ミリオンで契約延長。控えタックルのイライジャ・ウィルキンソンはベアーズに移籍しました。
攻撃ラインはライトタックルの先発争いに注目。あとセンターも2年目のロイド・クッシェンベリーの成長が必要になります。
ディフェンス
DL
怪我でシーズンを終えたベテランのジュレル・ケイシーは放出。控えのデマーカス・ウォーカーもテキサンズに移籍していますが、先発シェルビー・ハリスとは3年27ミリオンで再契約に成功しています。
3年目のドレモント・ジョーンズは活躍すると期待されており、2年目のマクテルビン・アジームもキャンプで絶賛されているので注目ですね。
ちなみに先日契約したばかりのロレンゾ・ニールは、1993年にセインツから指名され、チャージャーズでも活躍したFB ロレンゾ・ニールの息子になります。
OLB
昨年は9月に怪我してシーズンエンドとなったボン・ミラーが復帰。相方のブラッドリー・チャブはオフにマイナーな手術をして出遅れていましたが、先日はキャンプの練習中にLTギャレット・ボールズと喧嘩するなど大丈夫そうです(汗)
控えのマリク・リードは安定ですが、新人のジョナサン・クーパーが、2年目のデレク・タスカよりも上になっているのは、ちょっと驚きかもですね。
クーパーはオハイオ州立大学出身の7巡指名。キャンプで評判が良いという話は聞こえていたのですが、ドラフト後には心臓の施術を受けてルーキー・キャンプも欠席していたので、いきなりタスカよりも上になるとは思いませんでした。
ILB
このポジションはの注目は3巡新人バロン・ブラウニングだったかと思いますが、新人キャンプで膝を痛めてPUPリストに入っており、そのせいで現時点のデプスチャートでは下位になっていますね。
先発ジョジー・ジュエルもキャンプで負傷し10日ほど練習を休んでいることもあり、何人かのキャンプ要員と契約して層を厚くしています。
CB
オフにはA. J. ボイエー(パンサーズと契約)とデボンテ・ボーズビー(レイダースと契約)を出しましたが、FAで前ワシントンFTのロナルド・ダービーと3年30ミリオンで契約。
さらにベアーズを放出されたカイル・フラーとも1年9.5ミリオンで契約し、ドラフト1巡でパトリック・サーティン2世を指名。これにブライス・キャラハンを加えてリーグでも屈指のユニットとなっていますね。
新人サーティン2世はキャンプでの評判も上々で、ベテラン選手たちからも称賛されており、1年目から多くの出番が期待できそうです。
右CBの3番目に入っているパーネル・モトリーは2020年にバッカニアーズとドラフト外で契約し、49ersの練習生を経てブロンコスが獲得。オクラホマ大学ではパス防御とファンブル誘発で目立っていたという話です。
昨年の3巡マイケル・オージェイムーディアは左CBの3番目。これだけ層が厚いとLSU出身の7巡新人キャリー・ヴィンセント Jrが残るのはかなり大変そうです。
S
先発FSジャスティン・シモンズは4年61ミリオンで契約延長。先発SSカリーム・ジャクソンとも1年5ミリオンで再契約し、両先発をキープしています。
ドラフト5巡で指名した2人、テキサス大学のケイデン・スターンズ、インディアナ大学のジャマー・ ジョンソンはそれぞれ3番目。
どちらかと言えば前評判はジョンソンの方が高かったと思うのですが、キャンプ前にコ口ナ・リストに登録されて出遅れ。一方で、スターンズはキャンプで目立っており、HCファンジオから褒められるなど評価を上げているようです。
スペシャルチーム
K / P / LS
特に変化なしですね。ドラフト外でケンタッキー大学の新人パンター、マックス・ダフィーと契約していましたが、すぐにリリースしています。
KR / PR
こちらも目立った変化はなし。パントリターナーの控えにWR K. J. ハムラーが入っています。
プレシーズン1試合目のバイキングス戦は、日本時間15日(日曜)の朝5時スタートです!