ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

7巡 DE マーキス・スペンサー

ラスト、7巡の3個目

昨年FBアンディ・ジャノビッチをトレード放出してブラウンズからもらった指名権。

 

 

 

最後はミシシッピー州立大学のDL マーキス・スペンサーを指名。

 

ブロンコスは(オフにDTジュレル・ケイシーやDLデマーカス・ウォーカーを失っていることもあり)守備ラインの層を厚くする必要がありましたが、7巡での指名となりました。

大学では怪我もあって期待されたほどの活躍ができていなかったようですが、2020年はなかなかの成績を残していますね。体重300ポンドを超えていながらプロデイでは40ヤード4.85秒を記録していて、機敏さや方向転換の数値も優秀です。

エンドとしてはスピードに欠け、タックルとしてはサイズがないという中途半端さもありますが、HCファンジオの守備にはフィットすると見られています。

 

 

 

7巡 26位(全体253位)

DE マーキス・スペンサー

Marquiss Spencer / 身長6-4 体重300 / Mississippi State / Rシニア

守備エンドだが体重に気を付けて管理しないと、内側の守備タックルをやることになるかもしれない。2020年は体重が300ポンド(136kg)あり、そのせいで全体的な有効性に影響が出ていた。ナチュラルな強さで突っ込み、ブロックのまわりでプレイできるが、多くの場合でグランドに転がるか、ブロックされて終わる。第1歩の爆発力があり、エッジでの柔軟性もあるが、補助的なパスラッシャーとしてはもっとモーターを持続させる必要がある。ドラフトで指名されるだけのタレントはあるものの、内側のタックルをやるだけの闘志は欠いているので、もう少し体重をシェイプしてエッジをやる方が良いかもしれない。

6~7巡予想(NFL.com

 

高校ではCB、キッカー、パンターを含め、あらゆるポジションを経験している。

高校シニアの年に145タックル、21サックを記録。全米トップ300のプロスペクトに評価されていた。 

2016年は1年目からViper(DEとLBのハイブリッド)で12試合に出場。

2017年は控えの守備エンドとして13試合に出場。

2018年は4試合に出場したところで上半身(肩)を負傷。そのままレッドシャツに登録されてシーズンエンドとなった。

2019年は守備エンドで全13試合に先発。

2020年は9試合に先発したが、オーバーン大学戦で頭からヒットして負傷。首を固定した状態のままカートで搬送された。病院ではすぐに動けるようになったものの、残り2試合は欠場してシーズンを終えた。

大学5シーズンで通算51試合に出場し、23試合に先発している。

大学に入ってから体重が60ポンド(27キロ)くらい増えている。

家族がフォード社の車グランド・マーキー(Grand Marquis)を好きだったため、それにちなんでマーキスと名付けられたという話。

 

2019年にアラバマ大学と対戦した際、前半の終わりでスペンサーとLBレオ・ルイスがQBトゥア・タンゴバイロア(現ドルフィンズ)を捕まえて地面に引き倒した。このプレイでQBタンゴバイロアは負傷し、シーズンエンドとなっている。

 

ナチュラルな強さがある。第1歩の爆発力があり、初動で勝てるポテンシャルがある。ツイスト(交差するラッシュ)で動ける運動能力がある。エンドとタックルの経験がある。

体重の問題がある。ラン守備でのフィジカルさがない。スナップの反応が遅い。地面に転がることが多すぎる。モーター(全力でプレイを続ける動力)が目立たない。

NFC守備コーチ「彼にはラッシュ能力があり、でかい選手としては運動能力もあるが、それらが必ずしも活躍に表れていない」

 

 

個人成績 

試合 Total Sack TFL INT PD FF FR
2016 12 17 1.0 3.0 0 0 0 1
2017 13 19 1.0 4.5 0 2 0 2
2018 4 3 0 0.5 0 0 0 0
2019 13 37 2.0 6.5 0 1 2 0
2020 9 30 3.0 8.0 1 1 1 0
  51 106 7.0 22.5 1 4 3 3

Total=総タックル、TFL=ロスタックル、PD=パス防御、FF=ファンブル誘発、FR=同リカバリ

 

プロデイの数値 

 

 

 

指名評価

 

B+ Walter Football

7巡なら納得できる指名だ。ブロンコスは昨年フロントの負傷者に苦しんだので、守備ラインの層を厚くする必要があった。スペンサーは優れたアスリートで伸びしろもある。

  

B+ Ian Cummings(PFN

ドラフト下位でフィジカルかつ未熟な守備ラインを加えるのは良い動きだ。身長6フィート4インチ、体重300ポンドの体格に、腕の長さは33インチある。また、彼にはアスリートとして成長できるポテンシャルもある。7巡ということを考えれば、これは手堅い指名だった。 

 

C Chris Trapasso(CBS Sports

でかい、大きすぎるエッジで、NFLでは守備タックルをやることになるかもしれない。試合ではパワーが見られるものの、バランスは欠いている。簡単にラッシュから外され、手の動きも欠いている。

  

C Brent Soleski(Bleacher Report

7巡でエッジラッシャーを指名した後、ブロンコスは守備フロントに巨体を加えている。スペンサーには身長6-4 体重300のサイズがあり、DLシェルビー・ハリス、DEドレモント・ジョーンズの控えとして層を厚くする。スペンサーは守備エンドをプレイすることができ、大学でもそのポジションをやっていたが、内側の守備タックルをやる方がはるかに活躍できる。

 

 

 

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