ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

ドラフト候補 LB 2

2021年のNFLドラフト候補を紹介する12回目。

ダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト候補となる選手たちの評価を確認します。

*印=2.0版で追加された2選手

 

ラインバッカー編の2回目、下位の3人です。

 

Daniel Jeremiah's top 50: 2021 NFL Draft prospect rankings 1.0

 

 

29位 LB ニック・ボルトン

Nick Bolton / 身長5-11 体重237 / Missouri / 20歳 ジュニア

わずかにサイズの小さいラインバッカーで、素晴らしいスピードと爆発力がある。横方向の機敏さでブロックを避け、穴を塞ぎ、ランニングバックを受け止める。相手を止めるパワーのあるタックラー。2020年シーズンはブロックを引き受けるスキルが大きく向上した。爆発力とスピードにより一流の横の守備範囲がある。パスカバーでゾーンに下がるのは向上が必要。パスを予期し、投げるウインドウを塞ぐのが遅い。ラン守備でははるかに本能的。しかしタイトエンドをカバーする運動能力はある。ダイナミックなブリッツ能力がある。全体として、彼のスピードとエナジーを気に入っているが、ゾーンのカバーは向上する必要がある。この分野をみがくことができれば、プロでもトップクラスの先発になれるはずだ。

 

1年目は控えで全13試合に出場。2019年からMLBの先発に昇格し、12試合で103タックル、1サック、2インタを記録。2020年も10試合で95タックル、2サックと活躍して、2年連続のAll-SECに選出されています。

サイズは小さいですが、実績とリーダーシップのある選手ですね。だいたい1~2巡くらいの予想が多いですが、試合での活躍からして過小評価されていると言う人もいれば、サイズやスピードを低く評価している人もいて、評価が割れている印象があります。

 

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新35位 LB ジェミン・デイビス

Jamin Davis / 身長6-3 体重234 / Kentucky / RSジュニア

背が高く、ひょろ長いオフ・ザ・ボール(後ろで動き回る)のラインバッカー。素晴らしい目によって攻撃のキーを認識し、読み、塞ぎ、仕留める。機敏さでブロッカーに勝ち、ボールを見つける。ブロックを受け止めるよりも、まわりで活躍する方がはるかに優れているが、素晴らしい横の守備範囲があり、目のおかげで動き出しが早い。ホールでは相手を止めるパワーのあるタックラーであり、パス守備で本当に優れている。シームまでタイトエンドをカバーできる能力を証明しており、ホイール・ルートでランニングバックに張り付くこともできる(ヴァンダービルト大学戦を参照)。ゾーンに下がって守る本能があり、2020年は(テネシー大学戦の85ヤード・リターンTDを含めて)3個のインターセプトを決めている。ブリッツで活躍できる特性があるので、もっとその分野で使われていたらと残念に思っている。全体として、ブロッカーに対抗する強さはいくらか欠いているものの、スピードとプレイを決める能力は突出している。プロでは1日目から3ダウンでインパクトを与えられる選手になれるはずだ。

 

2017年はレッドシャツ。2018年は控えで出場。2019年は13試合に出場して1試合に先発。2020年はコ口ナで1試合を休みましたが、10試合で102タックル、1.5サック、3インタと活躍しています。

サイズと運動能力があり、評価が上昇している選手ですね。ただ、1年だけしか活躍しておらず、先発経験は11試合だけで、それもフルに出場していたのではなくローテーションで使われていたという話です。今のところは素材が高く評価されている感じでしょうか。

 

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新43位 LB ジャブリル・コックス

Jabril Cox / 身長6-3 体重233 / LSU / 22歳 RSシニア

セカンドレベルで活躍する万能な守備選手で、素晴らしい守備範囲、パスカバー能力、キャラクターを備えている。ボックスの外に位置している時にもっとも活躍できる。パス守備ではタイトエンドをカバーすることができ、バックサイドからボールを追いかけることもできる。インサイドに位置している時、密集を通して攻撃のキーを認識するのがやや遅い。視線がはっきり通っている時は速くフィジカルにプレイする。方向転換の上手いアスリートで、エッジラッシャーとしても成長の余地がある。大学の人間はみんな彼のリーダーシップとキャラクターを称賛している。調べるほどに私の中で存在が大きくなっていく選手。ボックスのセーフティ、アウトサイドのラインバッカー、さらにはサブパッケージで様々な役割をすることができる。

 

2016年から2019年までは、FCS(1部下位)のノースダコタ州立大学に在籍。2018年には91タックル、4サック、4インタ、2リターンTDと活躍し、カンファレンスの最優秀守備選手に選ばれています。

2019年は15試合で92タックル、5.5サックを記録。2年連続でFCS All-Americanにも選出されており、通算で45試合に出場、38試合に先発しました。

2020年は卒業生としてFBS(1部上位)のLSUに転校。10試合で58タックル、1サック、3インタ、1リターンTDの成績でした。

サイズとスピードがあり、パスカバーで活躍できる選手ですね。万能性やキャラクターなんかも評価されていますが、上のレベルでは1年しかプレイしておらず、ラン守備に関してもまだ向上が必要なようです。

 

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FBSとかFCSとかややこしいので、NCAA大学フットボールの階層を簡単に説明しておきますと、だいたい下記のような形になっております。

  • Division I FBS(1部の上位 / 旧I-A)
  • Division I FCS(1部の下位 / 旧I-AA)
  • Division II (2部)
  • Division III (3部)

 

アラバマ大学、クレムソン大学、LSUなどなど、フットボールの有名校、強豪校はおおむね1部の上位である Division I FBS に所属していますね。

ドラフトで指名される選手もほとんどは FBS(2019年は238/254人、2020年は246/255人)となっています。

この記事で紹介したLB ジャブリル・コックスは、1部の下位 FCSノースダコタ州立大学でプレイした後、(評価を上げるために)1部の上位 FBSのLSUに転校したという流れになります。

 

 

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