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ドラフト候補 QB 2

2021年のNFLドラフト候補を紹介する2回目。

ダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト候補となる選手たちの評価を確認します。

 

クォーターバック編の2回目、下位の3人です。

 

Daniel Jeremiah's top 50: 2021 NFL Draft prospect rankings 1.0

 

  

11位 QB トレイ・ランス

Trey Lance / 身長6-4 体重224 / NDSU / 20歳 RSサーフモア

QBとしては分厚く頑丈な体格をしている。大学ではわずか17試合しか先発していないが、興奮すべき点はたくさんある。センターの後ろとショットガンの両方でスナップを受けている。優れた忍耐と冷静さがあり、ディフェンスに対応したプレイをする。危険なパスは滅多に投げない(最後の試合で1つINTを投げただけ)。アンダーニース(近距離)ではボールのスピードと軌道を変える能力があり、同時に中距離では狭いウインドウに決めるパス速度も見せている。しかし、長距離のパス精度は向上する必要がある。投げる前に重心を落とす悪い癖があり、それがプレイスメントに影響を与えている。ポケットでとても強く、日常的にパスラッシャーを振り捨てプレイを決める。デザインされたランでは走りまくり、加速とパワーを見せている。育成期間は必要になるが、彼のスキルセット、競争心、判断力には賭けるだけの価値がある。

 

ノースダコタ州立大学はNCAAディビジョンIのFCS(下位)に所属し、2011年からの9シーズンで8回も全米王者になっている強豪校ですね。QBカーソン・ウェンツ(2016年1巡2位指名)の母校としても知られています。

2019年は全16試合に先発し全勝優勝。パスで成功率66.9%、2,786ヤード、28TD、INTは0個と活躍し、ランでも1,100ヤード、14TDを走って評価を上げました。しかし、2020年はコ口ナの影響でシーズンがキャンセルされたため、わずか1試合しかプレイできずに終了。春にシーズンをやるようですが、大学には残らずプロ入りを決断しています。トップ15予想

長所:強さ、走力、冷静さ、伸びしろ 短所:下部リーグでの活躍、先発経験

 

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12位 QB ジャスティン・フィールズ

Justin Fields / 身長6-2 体重228 / Ohio State / 21歳 ジュニア

QBとしては優れたサイズ、素晴らしい肩の強さ、目を見張るような運動能力がある。オハイオ州立大学のスプレッド・オフェンスで活躍し、パスとランの両方でものすごい数字を残している。正しいタイムとリズムで投げる時にもっとも活躍できる。手からボールが飛び出し、短中長どのレベルでも正確なパスを投げる。最初のパスターゲットが守備に消されてしまっても固執するため、投げるのが遅くなりサックを食らう結果になる。素早くターゲットを探す能力も見せてはいるが(今年のシュガーボウル、クレムソン大学戦を参照)、この分野はまだ向上が必要になる。ダイナミックなランナー。最初のステップに爆発力があり、守備選手を楽に引き離す。非常にタフでもあり、それはクレムソン大学戦で強烈なヒットを受けた後のパフォーマンスを見ても証明されている。全体として、彼にはスペシャルな選手になれるチャンスがあると思うが、パス攻撃でもっと素早く判断できるようになるにはいくらかの時間が必要となるだろう。

 

2018年はジョージア大学でQBジェイク・フロム(現ビルズ)の控えでしたが、2019年からオハイオ州立大学に転校。NCAAの許可を得てすぐに先発しています。

オハイオ州立では2年間で計22試合に先発し、通算成績は20勝2敗。2019年はパスで41TD、ランで10TDを決める活躍でした。2020年はコ口ナの影響で8試合に短縮され、パス成功率70.2%、2,100ヤード、22TD、6INTを記録。クレムソン大学と対戦したシュガーボウルでは6TDを投げる活躍で勝利し、チームを全米王者決定戦(アラバマ大学に敗北)まで導いています。

実績からするとトレバー・ローレンスの次に評価されてもおかしくない選手ですが、ザック・ウィルソンの評価が上昇している一方で、やや評価を落としている感じがありますね。大学の先輩QBドウェイン・ハスキンズが失敗している点も少し気になります。トップ15予想

長所:実績、運動能力、正確さ 短所: 対パスラッシュ、次々とターゲットを探す能力

 

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33位 QB マック・ジョーンズ

Mac Jones / 身長6-3 体重217 / Alabama / 22歳 RSジュニア

QBとしては平均的なサイズと運動能力を備えている。ショットガンとピストルから攻撃を指揮し、信じられないほどの正確さ、効率、冷静さを見せている。彼はhigh-effort thrower(楽に投げるの反対)で、肩の強さは平均よりわずかに上くらいだ。浮かせたタッチ・スローが得意であり、ターゲットの動きを予期し、レシーバーの正しい方の肩越しにボールを位置できる。ランナーとしてはあまり脅威にはならず、逃げて時間を稼ぐクイックさもない。プロでも先発になれるだろうが、クイックさや運動能力を欠いているため、現代フットボールにおいてはプレイブックが限定されてしまうだろう。

 

2018年は控え。2019年は先発QBトゥア・タンゴバイロア(現ドルフィンズ)が負傷で欠場した4試合に先発。計11試合の出場で14TD / 3INTの成績でした。

2020年は全13試合に先発し、パス成功率77.4%、4,500ヤード、41TD、4INTと大活躍。オハイオ州立大学との優勝決定戦でもパス成功率80%、464ヤード、5TDを記録し、チームは無敗で全米王者に輝いています。

今のNFLは動けるQBの活躍が目立っていますので、どのチームにもフィットするというタイプではないかもですが、シニアボウルの練習でも評価を上げており、今のところ1巡で指名されるという予想が多いようです。ペイトリオッツが指名するという予想も?

長所:正確さ、頭脳 短所:運動能力、肩の強さ、伸びしろ、先発経験

 

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もしもブロンコスが1巡でQBを指名すると決断した場合、この3人のうちの誰かになる可能性が高いかもですねえ…

 

 

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