ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

質問と答え 49-2

ブロンコス公式のAric DiLalla氏がファンの質問に答えている記事。

面白かったので追加で紹介してみます。 

  

 

 

QBドリュー・ロックのロングパスの精度が気になっている。レシーバーの落球もあったので、これから向上するだろうか?

 

QBロックのロングパス精度は、第1週のタイタンズ戦から比べると先週のペイトリオッツ戦ではかなり向上していた。タイタンズ戦で投げた4回のロングパスはどれもターゲットから外れていたが、ペイトリオッツ戦のパスはターゲットを捕らえていた。

NFL Next Gen Statsによると、先週のロックは30ヤード以上のパスを6回投げている。そのうち成功したのは(3rdダウン21ヤードを更新した35ヤードのパスを含む)2回で、レシーバーの手に入っていたが落球で失敗になったのが2回あった。

この試合でもっとも長いロングパスは45ヤードだったが、それはフィールド中央でインターセプトされている。さらに、WRティム・パトリックに投げたエンドゾーンへのロングパスも危うくインタされそうになった。

それでも(怪我で数週間休んでいたことも考えれば)試合ごとにこうした成長が見られているのは喜ばしいことだ。これからもっとチームメイトと一緒に練習と試合をこなしていけば、さらに向上できるだろう。

ミズーリ大学時代のロックはロングパスが売りだった。ロックのロングパスの脅威は、ブロンコスのオフェンスにとってもっとも大きな武器になるかもしれない。

 

 

レシーバーの落球が多いのは(コロナの影響で)オフシーズンのプログラムが不足しているせいだろうか。それとも若い選手、新人選手にとっては自然なことなのだろうか?

 

両方あると思う。ブロンコスの若い選手たちは、オフシーズンのプログラムが減ったせいで数百回の練習スナップを失っている。それは明らかに彼らのプレイに影響している。

たとえばドラ1WRジェリー・ジューディの落球や、先週の新人TEアルバート・オクエブーナムの落球は、若い選手のキャリア序盤によく見られるものだ。プロの試合スピードにまだ慣れておらず、プロの守備選手が相手だと限られたセパレーションしか与えてもらえない。

ジューディにはその種の落球はもう見られないし、同じようにオクエブーナムも失敗から学ぶだろう。先週のペイトリオッツ戦では運の悪さもあった。同じようなことは続かないと思う。

 

 

守備をコールしているHCヴィック・ファンジオは、この2試合ブリッツを多用している。次のチーフス戦でQBパトリック・マホームズに対しても同じことができるのだろうか?

 

QBマホームズはブリッツに強いので、間違いなくリスクがある。PFFによると、今シーズンの6試合でマホームズは普通の守備に対して101.6のQBレイティングだが、ブリッツ(追加のパスラッシュ)に対しては142.2の数字を記録している。

第5週にレイダースはチーフスに勝利したが、その試合でレイダースはわずか5回しかブリッツをしていなかった。その5回でマホームズは4回パスを投げて4回成功、94ヤードを獲得し、スクランブルで1回走っている。

レイダースは4人だけでラッシュし、マホームズにプレッシャーをかけた時により成功している。レイダースは4人ラッシュで、51回のドロップバックのうち24回でプレッシャーをかけている。

とはいえ、ブロンコスの守備に同じことをする余裕があるかは分からない。ブロンコスはこの2試合で10サックを記録しているが、最初の3試合では4サックだけだった。そして、この2試合はブリッツ(追加のパスラッシュ)によってサックを決めている。

ブロンコスはOLBボン・ミラーとDTジュレル・ケイシーを怪我で失っている。4人だけでラッシュするのは厳しい。なので、この2試合成功しているブリッツを使うことになるかもしれない。

嬉しいことに、ブリッツで追加のパスラッシャーを投入しても、セカンダリー(SS カリーム・ジャクソン、FS ジャスティン・シモンズ、新人CBオージェイムーディア、CB ブライス・キャラハン、CB デバンテ・ボーズビー)はきちんと仕事をしている。もしCB A. J. ボイエーが今週から復帰できれば、セカンダリーはさらに強くなるだろう。

QBマホームズはブリッツをしようがしまいがプレイを決めてくる。ブロンコスが勝ちたいなら、守備の長所をぶつけるしかないだろう。

 

 

前半残り1分17秒、オフェンスは相手陣内21ヤードで1stダウンを更新したが、HCヴィック・ファンジオはタイムアウトをとらなかった。なぜだろう?

 

私も試合を観ている時は同じことを考えていた。振り返ってみると(タイムアウトをとなかったことで)残り時間が少なくなり、そのせいで攻撃のプレイコールが限定されてしまう(ランをコールしにくくなる)という点で難しい綱渡りだった。

しかし同時に、できるだけ時間を消費することで、ペイトリオッツに反撃の時間を与えたくなかったという考えも理解できる。

私でもRBロイス・フリーマンが1stダウンを更新した時点ではタイムアウトはとらなかったと思う。まだ90秒以上の時間が残っており、ペイトリオッツタイムアウトを3個すべて持っていた。

ブロンコスが次の攻撃プレイを開始した時点で、時間はまだ42秒残っていた。タイムアウトもまだ残っており、ランとパスどちらもコールできるだけの時間はあった。もしQBロックがサックされていなかったら、エンドゾーンまで攻めるだけの十分な時間は残っていたと思う。

 

 

攻撃のプレイコールに疑問がある。最初の攻撃ドライブは相手陣の27ヤード地点まで進んだが、ダウンを更新してドライブを続けるのではなく、一気にTDを決めようとエンドゾーンにパスを投げて失敗した。

また、後半残り3分、ランで時間を消費して逃げ切りたい時に、チームはディープにパスを投げてインターセプトされ、相手に攻撃権を与えてしまった。この試合はランが出ていたのだから、普通にランで時間をコントロールすれば良かった。ひどいプレイコールだ。

 

最後にパスを投げた(インタされた)判断は好きになれなかった。普通にランをコールして時間を使えば良かった。あと、ターンオーバーでボールを奪った後は、ランではなく一気にエンドゾーンを狙うべきだった。どう思う?

 

この2つの質問は一緒に答えたいと思う。なぜなら、これらの質問は「後からプレイコールについて批判するのは簡単だが、その瞬間に選択するのはどれだけ難しいか」という典型だからだ。

最初の質問者が書いているのは、DL デショーン・ウィリアムズが相手陣内でQBキャム・ニュートンのパスをインタした後、オフェンスが2回のランで8ヤード進み、3rdダウン残り2ヤードでエンドゾーンの新人TEオクエブーナムにTDパスを投げて失敗した攻撃ドライブのことだと思う(注:おそらく間違い。質問者は最初の攻撃ドライブの話をしていて、回答者は2回目の攻撃ドライブの話をしています。ただ、どちらも3rdダウンにエンドゾーンへのTDパスを狙って失敗し、FGを蹴ったという結果は同じです)

2番目の質問者が書いているターンオーバーは、FS ジャスティン・シモンズがファンブルをリカバーした後の攻撃ドライブだろう。このドライブはとても保守的で、ランを2回コールした後、WRデイショーン・ハミルトンに短いパスを投げたが更新に失敗した。

1つ目のドライブはアグレッシブにエンドゾーンを狙った選択であり、2つ目のドライブは最悪でもFGを蹴って確実に得点を決めようという選択だった。結果として、どちらもフィールドゴールに終わったが、どちらも議論の対象になっている。

2人とも書いている試合最後のディープパス(インタされた)については、私もランを何回かコールして時間を使い、ペイトリオッツタイムアウトを消費させる方を選ぶと思う。しかし同時に、ブロンコスがアグレッシブに攻めたかったという欲求も理解できる。もしQBロックがあのロングパスを成功させていたら、ブロンコスフィールドゴール圏内に入っており、追加点を決めればそれでほぼ試合終了になっていただろう。

 

 

 

www.denverbroncos.com