2020年のNFLドラフト候補を紹介する17回目。
ダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」、その2.0版で新たにランクインしているドラフト候補4人の評価を確認します。
2.0版の追加選手編、上位の2人です。
- 新38位 Edge イートア・グロス・マトス(ペン州立)
- 新40位 OT ジョシュア・ジョーンズ(ヒューストン)
- 新42位 TE コール・クメット(ノートルダム)
- 新43位 S カイル・ダガー(レノア・ライン)
Daniel Jeremiah's Top 50: 2020 NFL Draft prospect rankings 2.0 - NFL.com
新38位 Edge イートア・グロス・マトス
Yetur Gross-Matos / 身長6-5 体重266 / ペン州立大学 / ジュニア
背が高くて腕の長いエッジラッシャー。エッジで立ったまま、あるいは4ポイント・スタンスから発進する。とても生産性の高いパスラッシャー。一流の発進はないものの、とても活発な手と多数のムーブがある。素早いスピンムーブ、インサイドスピンがあり、ラッシュのトップで膝を曲げ、長い腕でQBを包むことができる。もっとパワーを成長させてほしいが、彼にはまだやるべきことがたくさんある。交差するパスラッシュでとても効果的。ラン守備は向上する必要がある。時に身体が高くなりすぎて引き抜かれてしまうことがある。2ケタのサックを決められるポテンシャルはあるが、プロではもっとパワーを付ける必要がある。
2019年は40タックル、15ロスタックル、9.5サックを記録。過去2年間で17.5サックを決めています。
2歳の時に家族の乗っていたボートが転覆。父親と祖父に助けられますが、その混乱の中で父親が亡くなっています。母親は警察官として働き、数年後に同僚と再婚。実父の姓がグロス、再婚した養父の姓がマトスらしいです。
11歳の時にはリトルリーグの野球場で、当時12歳の兄を落雷事故により亡くしています。外に出ていた子供たちが被害に遭いましたが、落雷の直前に兄から「おまえは車に残っていた方がいい」と言われて助かったそうです。
大学1年目の2017年、雷雨のため試合開始が3時間ほど遅れたことがあり、ロッカールームで待っている間「この雷鳴は兄からのメッセージだ」と号泣。当時は控えでしたが、その試合で大学初サックを決めています。
腕長34 7/8インチ。1~2巡評価
新40位 OT ジョシュア・ジョーンズ
Joshua Jones / 身長6-5 体重319 / ヒューストン大学 / RSシニア
大学ではレフトタックルだった。このポジションとしては理想的な体格と腕の長さがある。パスプロではセットする際にとてもスムーズで効率的。そこまで爆発力のある選手ではないが、キックアウトしてスピードラッシャーに対応できるだけの足の素早さがある。硬いパンチがあり、手をノックダウンされてもうまく戻すことができる。やや身体が高いため、そのせいでカウンターに対して方向転換する際に影響がある。ラン攻撃ではダウンブロックでムーブメントを生み出し、セカンドレベルでも効果的。ランでもパスでも察知能力がある。トップ15で指名されそうな活躍をしている試合(オクラホマ戦)もあるが、常にもっと膝を曲げてプレイする必要がある。キャリアの早いうちから手堅い頼れる先発になれるはずだ。
2019年はレフトタックルで9試合に先発しましたが、膝の怪我で残りは欠場。すべて左で通算45試合の先発経験があります。
今年の攻撃タックルでは5~6番目くらいの評価になっているようですが、レフトタックルとしては3~4番目になるかもしれません。シニアボウルの練習で強いところを見せて評価を上げています。
腕長33 7/8インチ。40ヤード5.27秒。ベンチ24回。1~2巡評価
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