2020年のNFLドラフト候補を紹介する11回目。
ダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト候補となる選手たちの評価を確認します。
守備タックル編の1回目、上位の2人です。
- 02位 DT デリック・ブラウン（オーバーン）
- 07位 DT ジェヴォン・キンロー（サウス・カロライナ）
- 18位 DT ロス・ブラックロック（TCU）
- 37位 DT ネヴィル・ガリモア（オクラホマ）
- 39位 DT ジャスティン・マドゥビーケ（テキサスA&M）
Daniel Jeremiah's Top 50: 2020 NFL Draft prospect rankings 1.0 - NFL.com
2位 DT デリック・ブラウン
Derrick Brown / 身長6-4 5/8 体重326 / オーバーン大学 / シニア
守備タックルとしては素晴らしいサイズ、パワー、運動能力がある。パスラッシュではクイックな第一歩があり、効果的に手を使う。暴力的なクラブ/スイム・ムーブ（クロールのように腕をまわしてブロックをかわす）、リップ・ムーブ（相手の腋の下に腕を入れてくぐるようにかわす）、素晴らしいup-and-underのカウンタームーブ（外側から内へと切り返す）で相手に勝つ。ラン守備では簡単にアタックのポイントをホールドする。爆発的なパンチでブロッカーとの間隔を作り出し、それにより素早くギャップを塞ぎプレイを決めることができる。一貫した奮闘がある。彼は3ダウンで圧倒できる完成された選手だ。1日目からdifference maker（試合を変える選手）として活躍できるだろう。
1年目は控え。2年目から3年間先発。2019年は55タックル、12.5ロスタックル、4サック、4回のパス叩き、2回のファンブル誘発を記録し、満票のAll-Americanに選出されています。
サイズ、パワー、運動能力、爆発力が揃っているので、どんな守備でも活躍できると言われてますね。ただ、コンバインの数字は負け組と評価されていて、特に3コーンのタイムはポジション最下位だったようです。
腕長34 1/4インチ。40ヤード5.16秒。トップ10評価
7位 DT ジェヴォン・キンロー
Javon Kinlaw / 身長6-5 1/8 体重324 / サウス・カロライナ大学 / シニア
でかい守備タックル。パスラッシュでは急速な発進があり、素早く手を突き出してブロッカーを後退させる。場合によってはプッシュ/プルのムーブ（両腕を突き出した後に片腕を引いてかわす）も織り交ぜる。もっと動きの武器を増やす必要はあるが、成長できる伸びしろはかなりある。ラン守備では腕をロックして楽にシングル・ブロックに対抗するが、アングル・ブロックやダブル・ブロックには押し流されてしまう。確かな奮闘がある。一流の相手とも対戦しているが、低いレベルの相手と対戦している。まだまだ成長の余地があり、プロボウル級になれるポテンシャルがある。
3年間で34試合に先発。2019年は35タックル、6サックを記録してAll-Americanに選出されています。
5歳の時に両親が離婚。母親と兄と一緒に暮らしていましたが生活が苦しく、時にはシェルターに泊まるなどホームレスのような生活だったそうです。
高校ではトラブルが多くて中退寸前になり、コーチの勧めでジュニアカレッジに進学して1年間プレイし、その後サウス・カロライナ大学に転入しています。
ジュニアカレッジではお金がなくて最初の2日間は食事なしで過ごしたそうですが、フットボール部は食事が無料だと分かってからは食べまくって体重が350ポンドまで巨大化。サウス・カロライナ大学に編入する時に40ポンド（約18キロ）減量したという話です。
腕長34 7/8インチ。1巡上位評価
ブロンコスの守備ラインは先発も含めたベテラン選手（DEデレク・ウルフ、DLシェルビー・ハリス、DEアダム・ゴトシス）がごっそりFAになるので、今後の契約状況によってはドラフト上位指名もありえますね。
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