ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

ドラフト候補 WR 1

2019年のドラフト候補について調査した10回目。

ダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト指名候補の評価を確認しています。

 

今回はWRの前編、以下の3人です(後編はこちら

 

Daniel Jeremiah's top 50 prospects for 2019 NFL Draft 1.0 - NFL.com

 

 

 

9位 WR マーキーズ・ブラウン

Marquise Brown / 身長5-9 3/8 体重166 / オクラホマ大学 / ジュニア

彼はWRデショーン・ジャクソン(バッカニアーズ)のクローンだ。似たような体格と同じ爆発的なプレイメイキング・スキルを備えている。アウトサイドもスロットも経験している。そのクイックネスで簡単にプレス・カバレッジを破り、オフ・カバレッジに対しては素早くクッション(間合い)を詰める。ディープ・ポストとゴー・ルートでものすごい速さがあり、ラインから発進するsuddenness(突然の動き)と、ボールが投げられた後の更なるギア(加速)を見せている。カールやカムバックで戻る際に、素早くブレイクに入って出る能力も見せている。ダウンフィールドではそのサイズよりも大きくプレイし、もっとも高い地点でボールにアタックする。キャッチ後にダイナミック。理想的なサイズはないかもしれないが、洗練されたレシーバーであり、フィールドのどこからでも得点できる脅威でもある。

追記:リスフランの手術を受けたことで、トップ10指名は怪しくなったかもしれないが、それでも1巡から落ちることはないだろう。

 

2018年はQBカイラー・マレーのトップ・ターゲットとして75回、1,318ヤード(平均17.6)、10TDを記録しており、All-AmericanとAll-Big 12に選出されています。

高校卒業後はどこの大学からも奨学金のオファーがなく、遊園地で働いて生活費を稼ぎながらジュニアカレッジに進学。そこで活躍しましたが、それでも大学からの連絡はなかったそうです。しかし、コーチが大学チームに頼んでなんとか見に来てもらった際に(当時は体重140ポンドで)40ヤード4.33秒を記録するとオファーが急増し、その中からオクラホマ大学を選んでいます。

1月に足(リスフラン)の手術を受けていたそうで、コンバイン等は休むことになりますが、夏のキャンプには間に合うという話です。

 

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11位 WR D. K. メトカーフ

D.K. Metcalf / 身長6-3 3/8 体重228 / ミシシッピー大学 / RSサーフモア

サイズ、スピード、運動能力のレアなブレンドがある。ゴー、スラント、ポストなどのランアウェイ・ルートでもっとも活躍できる。発進での爆発があり、スラントや縦のルートではその大きな体格を使って守備選手から壁を作る。ルートのトップでQBへと向き直る際に少しもたつく。いくつか劇的なワンハンド・キャッチを見せているが、集中力の欠如による落球もある。キャッチ後において優れており、タックルをブレイクし、守備選手を引き離す。全体としてまだまだ向上すべき余地はあるが、バットマンのスーツのように鍛えられており、極めて爆発的でタフな選手だ。昨年10月に首を負傷してシーズンエンドになっており、怪我のリハビリさえ問題がなければ、プロでもすぐに(相手チームにとって)マッチアップの悪夢となるだろう。ドラフト前の健康診断が評価に大きく影響する。

 

2018年は7試合で26回、569ヤード(平均21.9)、5TDを記録したところで首を負傷してしまい、10月に手術を受けていますが、すでに医師からはフットボールに復帰する許可が出ているそうです。出回っている画像を見ると(本当にバットマンのスーツみたいな)ものすごい筋肉をしていて、今年のトップWRという評価もあるようです。

父親のOGテレンス・メトカーフも2002年にベアーズからドラフト3巡で指名されていて、90年代にNFLで活躍したWR/RBエリック・メトカーフも叔父になります(実際には叔父ではなく、もしかしたら親族かもしれないという話です) 

 

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32位 WR ライリー・リドリー

Riley Ridley / 身長6-1 2/8 体重199 / ジョージア大学 / ジュニア

良いサイズがあり、とても洗練されたルートランナーである。発進における爆発は欠いているが、守備選手を騙す方法を理解しており、ルートのトップにおいてとても効率的。一流のJuice(爆発)は欠いているが、ブレイク・ポイントにおける見事なフットワークで守備選手をセパレートする。とても強い手があり、もっとも高いポイントでボールにアタックする。キャッチ後にとてもタフだが、一流の爆発力や捕まらなさは欠いている。相対的な実績のなさは懸念されるが、ジョージア大学のオフェンスでは多くのターゲットでボールを分けていたという事情もある。彼はすぐに活躍できる。理想的な爆発力は欠いているものの、コンスタントにオープンになっており、強くて頼れる手がある。

 

2018年は43回、559ヤード(平均13.0)、9TDを記録しています。2018年のドラフト1巡26位で指名されたWRカルビン・リドリー(ファルコンズ)の弟ですね。

 

 

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ブロンコスのWRは期待の2年目コートランド・サットンがいるものの、デマリアス・トーマスは昨年トレードで放出され、エマニュエル・サンダースも(アキレス腱の断裂から復帰中で)放出の噂があるなど、じつは層の薄いポジションになっていますね…

 

 

ドラフト候補紹介

ドラフト候補 トップ50の一覧