2019年のドラフト候補について調査した1回目。
ダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト指名候補の評価を確認しています（それ以外にもリサーチした情報を少し追記しました）
今回はQB編で以下の4人。
- 15位 QB ドゥエイン・ハスキンズ（オハイオ州立大学）
- 23位 QB ドリュー・ロック（ミズーリ大学）
- 24位 QB ダニエル・ジョーンズ（デューク大学）
- 29位 QB カイラー・マレー （オクラホマ大学）
Daniel Jeremiah's top 50 prospects for 2019 NFL Draft 1.0 - NFL.com
15位 QB ドゥエイン・ハスキンズ
Dwayne Haskins / 身長6-3 3/8 体重231 手9 5/8 / オハイオ州立大学 / RSサーフモア
強肩、落ち着き、実績を備えたポケットパサー。セットアップにおいて理想的な足の素早さは欠いているものの、安定した土台からパスを投げる。タイトでコンパクトな投球ストロークがあり、ボールが手から飛び出す。狭いウィンドウにパスを決めることができ、素晴らしい軌道とタッチのディープボールを見せている。時に少しアグレッシブになりすぎるが、全体的な判断能力はこれまで堅実だった。彼の最大の問題は（プレッシャーを受けて）動かされた時に現れる。彼はトラブルから脱出しプレイを決めるsuddenness（不意の反応や動き）を欠いている。ロールアウトで右に動くときは正確なパスを投げるが、逆サイドに動いているときはパスが不安定になる。デザインされたQBランはあまり使われてなかったが、ボール・キャリアーとしての競争心とタフさは気に入っている（メリーランド大学戦で3TDを決めたシーンを見るといい）。ポケットパサーとして試合に勝てる能力を備えているが、成功するためには（彼を守る）パスプロがとても大事になる。
21歳。2018年シーズンはパス成功率70%、50TDパスを投げ、チームは13勝1敗の成績でローズボウルにも勝利。Big Tenの最優秀選手賞に選ばれ、ハイズマン賞のファイナリスト3人にも残った。先発経験は1シーズンのみ。1巡指名評価。
23位 QB ドリュー・ロック
Drew Lock / 身長6-3 6/8 体重228 手9 / ミズーリ大学 / シニア
QBとしては理想的なサイズと体格を備えている。素早い投球デリバリーがあり、最小限の努力だけで見事な回転のボールを投げることができる。私が見たすべての試合で「わお！」と驚くようなパスを投げていた。カバー2の守備に対して、サイドラインに沿ってCBとSの隙間にパスを決める能力に秀でている。タッチ・スローよりもドライブ・スローの方が正確。もっと浮かせたボールを投げる必要がある。時にフットワークがずさんになり、パスが乱れることがある。とてもアグレッシブなため、素晴らしいプレイを決める一方でターンオーバーもやらかしてしまう。プレッシャーを受けた時に素早く動くことができ、脱出してプレイを決める能力がある。素晴らしいアスリート。もっとフットワークを向上させ、アグレッシブすぎる点を抑える必要はあるが、彼にはスペシャルなスキルセット（技能）があり、伸びしろも大きい。
22歳。SECで4年間の先発経験がある。2017年には44TDを投げて評価を上げ、パトリック・マホームズとも比較されていた。
2018年はジョージア大学、サウス・カロライナ大学、アラバマ大学との対戦で5個のINTを含む7個のターンオーバーを喫し、3連敗するなど評価を落としてしまった。ただし、パス成功率（62.9%）とINT数（8）は向上している。
サイズ、肩の強さ、クイックリリース、運動能力があり、プロでの育成は必要かもしれないが、大きな伸びしろがある。 プロスタイルの攻撃を経験している。
24位 QB ダニエル・ジョーンズ
Daniel Jones / 身長6-5 1/8 体重221 手9 6/8 / デューク大学 / RSジュニア
QBとしては素晴らしいサイズがある。常に統制されており、安定した土台からパスを投げている。彼のパスはパワーよりもタッチに頼っている。短い距離ではレシーバーがオープンになるのを予期してパスを投げ、ディープではかなり浮かせたパスを投げて落とす。通算パス成功率は59.9%だが、大学ではレシーバーの落球が多かったので、実際にはスタッツよりも正確なパスを投げることができる。デザインされたQBランではとてもアスレチックだが、プレッシャーを受けた時に安定して脱出できる緊急性は欠いている。フィールド全体を読む能力を見せていたものの、レシーバーがオープンになれないせいで、ボールを持ち続けるしかない場面もあった。昨年の秋は怪我をしたままプレイしており、タフさも見せている。エリート級の肩の強さはないが、彼にはサイズ、タフさ、フットボールIQの優れたブレンドがある。
21歳。3年間の先発経験がある。大学では（マニング兄弟をコーチしてきた）デビッド・カトクリフからプロスタイルの攻撃を指導されている。
個人成績は通算で59.9%、52TD、29INTだが、まわりの戦力に恵まれなかったという事情もある。昨年9月に左の鎖骨を骨折したが、2試合休んだだけで復帰した。ノース・カロライナ戦では15回で186ヤードを走っている。大学にもう1年残る方が良いという評価もあったが、アーリーエントリーでのプロ入りを表明した。
29位 QB カイラー・マレー
Kyler Murray / 身長5-10 1/8 体重207 手9 4/8 / オクラホマ大学 / RSジュニア
極めて爆発力のある選手だが、 QBとしての理想的なサイズと体格は欠いている。セットアップにおいて非常に素早い脚があり、ドロップバックで下がるとつま先で跳ねる。ダイナミックな肩の強さがあり、つま先を地面に付けなくてもパワーを生み出すことができる。彼にはQBベイカー・メイフィールド（ブラウンズ）ほどのパスの正確さはないものの、時には守備の裏を超えるタッチを見せており、驚くようなパワー・スローも備えている。彼の判断の大部分は、スナップ前に守備を読んでパスを投げているか、動き回って時間を稼いでパスを投げているかのどちらかだ。ターゲットを次々と探してパスを投げるということは（一貫しては）やっていない。クイックかつ不安定なストライドで走る電撃的なランナー。野球にも興味を持っており、その点はNFLチームに調査されることになる。野球にも興味を持っているという懸念があったが、NFLに専念することを表明してそれを軽減している。NFLで先発できるだけの能力はあると思うが、小さい身体をしているため耐久性の不安がある。
21歳。2018年はベイカー・メイフィールドの後任として先発し、パス成功率69.0%、42TD、7INT、ランでも1,001ヤード12TDを記録した。その大活躍によりハイズマン賞を受賞している。
大学では外野手として野球もプレイしており、2018年のMLBドラフトでは全体9位でオークランド・アスレチックスから指名され契約もしている。しかし、NFLドラフトへのエントリーを表明した。どちらを選ぶのか（両方やるのか）は分からないが、QBとしてはサイズが小さすぎるため、野球を選ぶべきという意見もある（NFLを選択）。
今年のQBは不作とも言われていますが、ブロンコスは（今年も）QBがニーズになっているので、ここは注目しておきたいですね。
1巡で指名するかどうかは分からないですけども…
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