ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

質問と答え 26

デンバーポストのMark Kiszla氏がファンの質問に答えている記事。

ブラウンズ戦の後になります。

 

レイオフ出場の可能性が正式に消滅…

マイク・シャナハンの復帰話、オーナー問題、次期ヘッドコーチ候補などが話題になっています。

 

Denver sports chat with Mark Kiszla

 

 

 

GMのジョン・エルウェイが昨年、引退している元HCマイク・シャナハンをヘッドコーチに勧誘していたという記事を読んだ。それは本当? あと来年また勧誘する可能性はある?

 

本当だ。チームは2018年のコーチとして、マイク・シャナハンの復帰に興味を持っていた。この話は今年の秋、シャナハンと親しいデンバーの記者Les Shapiroがすでに伝えていた。そして今回、私の友人でもあるWoody Paigeがこの話の詳細を表に出した。この話の詳細にはいくつか不明確な点はあるが、少なくともエルウェイは昨年のオフにHCバンス・ジョセフを解雇する準備ができていた、ということは言えるだろう。であるなら、2年連続でプレイオフを逃した今、ジョセフをキープするだろうか。シャナハンを呼び戻す案は、1年前に社長のジョー・エリスから拒否されている。今になってその決定が変わるとは思えない。

 

 

エルウェイとシャナハンが会っていたという話が表に出たことで、エルウェイと社長のジョー・エリスとの関係にどれくらい軋轢が生じるだろうか。オーナーシップの問題や、チームの低迷により、エルウェイがチームを去ることになる?

 

エルウェイとエリスは、これまでフロントのチームとして成功を納めており、共に第50回スーパーボウルを勝利している。QBティム・ティーボウが先発だった2011年シーズンの後半には、エルウェイとエリスが一緒になってQBペイトン・マニングの獲得計画を誕生させた。

しかし同時に、この2人がすべてにおいて同じ意見だったとも考えにくい。マイク・シャナハンの復帰話は、そんな意見の相違の一例になるだろう。また、個人的にはシャナハンの復帰が正しい答えだったとは思えない。それは1年前も現在も変わっていない。もし2人がすべてにおいて同じ意見であるなら、フロントに2人がいる必要はない。どんなビジネスであれ、深刻な問題に関して多少の軋轢があるのは普通の事だ。

 

 

ラムズがロスに移転した1年目シーズンを追いかけているドキュメンタリー「All or Nothing」を視聴したが、当時の先発QBケイス・キーナムはぜんぜんダメだった。それは今のキーナムも同じだ。エルウェイはなぜ、このQBを獲得したのか?

 

キーナムは我々が思っていたとおりの選手だ。少なくとも私にはそうだった。デンバーのメディアは、春や夏の練習で彼を持ち上げていたが、私は常に「キーナムはジャーニーマンのQBであり、NFLでやれる能力はあるがそれ以上ではない」と主張し続けてきた。

多くの人は、2017年にミネソタで成功したことに注目していたが、私はその年のNFCチャンピオンシップを見ろと言ってきた。キーナムはその試合で7点リードした後、イーグルスに7対38で負けた。キーナムは48回投げて271ヤードを記録し、2回のインターセプトを喫した。彼はチェックダウンの短いパスを投げ続けて、パス1回平均で5.6ヤードという残念な数字だった。QBレイティングは63.8だ。

では、16対17で負けたブラウンズ戦の数字を確認してみよう。キーナムは48回投げて257ヤードを記録し、2回のインターセプトを喫した。パス1回平均は5.4ヤードという残念な数字だった。彼はチェックダウンのパスを投げない時には、ターンオーバーをやらかしてしまう。まったくの同じパフォーマンスだ。キーナムは良い人物だ。しかし、彼は有能なバックアップのQBでしかない。

 

 

チームがQBチャド・ケリーと再契約する可能性はある?

 

冗談だろう? ケリーは大学で問題を起こし、そのせいでドラフトの最後まで落ちた。彼はブロンコスでも問題を起こして解雇された。彼の成功を祈ってはいるが、このチームで再びチャンスを得ることはありえない。

 

 

ブロンコスのオーナー問題に関するニューヨーク・タイムズ記事を読んだ。アルツハイマーで闘病中のパット・ボウレンに代わり、チームの運営を任されているトラスト(社長のエリスを含む3人)は、新しいオーナーが決まると職を失う恐れがあるので、決定を引き延ばしていると非難されていた。

 

パット・ボウレンの子供で、この件に登場している主要人物は、ベス(最初の妻との娘)とブリタニー(再婚した妻との娘)だ。ベスは、トラストが「ブリタニーをオーナーとして育てている」ことに反発している。ブリタニーは最近、デューク大学修士号の学位を取得しており、ベスよりも20歳近く若い。

ベスは「今すぐオーナーとして働ける」と主張し続けているが、トラストに拒否されてきた。彼女がNFLのオーナーになる条件を満たしているのか、私には確信がない。私の理解では、パット・ボウレンはトラストに運営を任せることになった際「ブリタニーがもっとも有力なオーナー候補」だと明らかにしていた。

ファミリーの中で、母親の違う子供たちが30億ドル(3000億円~)の価値があるスポーツ・フランチャイズを巡って対立している。正直な意見を言えば、この問題の元凶はそこにある。

 

ニューヨーク・タイムズの記事は主にベスの話を伝えていますが、彼女は「社長のエリスは、自分を脅威に感じて遠ざけようとした」と主張していて、チームで働いていた時も重要な仕事は与えられず、冷遇されていたと語っています。

また、トラストからオーナーの条件として学位が必要という通達があったため、彼女はロースクールに再入学して学位を取得したのですが、そのことを連絡しても「チームに職はない」と言われただけだったそうです。

パット・ボウレンの兄弟たちはベスを支持しており、パットの兄ビル・ボウレンはトラストに対して訴訟を起こしています。

一方でトラスト側は、ブリタニーを有力候補として育成していると見られていますが、彼女はまだ若いため、準備ができるまでトラストがチームの運営を続けており、リーグも(今のところは)それを認めています。

もし、一族に相応しい後継者がいないと判断されるなど、次のオーナーが決まらない場合、チームが他のオーナーに売却される可能性もあります) 

 

 

Channel 9 Newsによると、ベスは2015年にブロンコスから解雇されている。それ以前にはイベント・プランナーとして3年間の実績しかない。パット・ボウレンの後継者になる経歴としては充分とは言い難い。

 

私が信頼している情報源によれば、ベスのブロンコスでの働きぶりは満足できる内容ではなかった。しかし同時に、彼女と社長のエリスの争いは個人的なものだと思っている。それは彼女が望んでいる物(チームのコントロール)をエリスが与えてくれないという理由であり、おそらくそれ以上でも以下でもないはずだ。

 

 

パッカーズを解雇された元HCマイク・マッカーシーと契約する可能性はある? 

 

マッカーシーはとても優れたコーチだが、パッカーズでの13年間で終わってしまった感がある。一部の例外を除いて、私は「ヘッドコーチは8シーズンが限界」という持論を持っている。この仕事では、どれだけ優秀なコーチでもあっという間に消耗してしまう。ブロンコスマッカーシーをコーチ候補にするべきか? もちろんだ。しかし、今のところジェッツが彼を雇うという話も出ている。

 

 

チーフスのHCアンディ・リードの系列は、優秀なコーチを多く生み出している。ブロンコスがチーフスから、デイブ・タブ(STコーチ)か、エリック・ビエネミー(攻撃コーディネーター)を引き抜く可能性は?

 

ブロンコスは過去にデイブ・タブをコーチ候補にしたことがある。その事実がプラスになるのかマイナスになるのかは正直よく分からない。エリック・ビエネミーに関しては、現時点ではどんな可能性もあると思っている。しかし、コロラド大学で攻撃コーディネーター(2011~2012年、4勝21敗)をやっていた時のことを考えると、それがブロンコスの望む道かどうかは疑問だ。