ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

NFLのトレンド(4)

ESPNの記事を紹介する4回目。

2018年シーズンを迎えるにあたっての、NFLのトレンドについて書いてあります。

 

NFL - Top trends heading into the 2018 season - RPO, jet motion, smaller linebackers, shotgun, coin tosses and more

 

 

トレンド7

「TEが他の場所に位置する」

 

HCドン・コリエル時代のチャージャーズは40年前、殿堂入りのTEケレン・ウィンズロウをスロット・レシーバーとして使っていた。彼をあちこちに動かし、オプションルートで走らせ、当時それは革命的だった。

 

QBペイトン・マニング時代のコルツも10年以上前に、TEダラス・クラークをスロットに入れていた。チーフスも将来の殿堂入りTEトニー・ゴンザレスで同じことをしていたが、近年はTEをスロットのレシーバーとして起用することがもっと一般的に広がっている。

 

過去6年間、TEはターゲットになった41~44%でスロットに位置していた。それ以前の5年間は28~31%だった。TEは28%でスロットやワイドアウト(離れているが、バックフィールドにはいない)に位置しており、それまでの20%から上昇している。

 

 

トレンド8

「ワークホースRBの減少」

 

この10年間でパスの回数は上昇し続けており、RBのキャリー数は(2004~06年と比べて)1シーズンに約1000回ほど減っている。各チームは過去5年間でキャリー数が平均10回ほど減っている。キャリー数が減ることは、ワークホースのRB(1人で馬車馬のように走るRB)が減ることを意味している。

 

2001年から2007年まで、先発RBの38~45%が1試合に20回以上ボールをキャリーしていた。昨年はこの数値が22%にまで落ちている。2001年以降、1試合に20回以上キャリーして30試合以上に先発しているRBは32人いる。しかし、そのうち現在も現役なのは、エイドリアン・ピーターソン、フランク・ゴア、マーション・リンチ、レショ-ン・マッコイ、レベオン・ベルしかいない。

 

「大学はショットガンのQBを量産しており、FBやブロックのできるTEを供給してくれない」ある攻撃コーチは語る。「RBはサイズが小さくなっており、11パーソネル(RB1人、TE1人)には小さいRBが合っている。そして、小さいRBが増えると(耐久性の問題から)複数のRBを併用する必要がある。そのため、どのチームも2人のRB、時には3人のRBを使っている」

  

 

トレンド9

「落球とファンブルの減少」

 

あなたはきっとこう考えているだろう。落球が減っているとしたら、それは短いパス、成功率の高いパスが増えたからに違いないと。私もまったく同じことを考えていた。しかし実際には、5ヤード、10ヤード、15ヤード、どのパスでも落球は減少している。

 

落球の統計をとるのは簡単ではない。ESPNの統計における落球の定義は「明らかな落球」であり、微妙なものは含まれない。この標準に従うと、2006~12年の落球率は5.2%だったのが、2013~17年は4.1%に下がっている。これは高校や大学におけるパス中心の攻撃が、NFLに優秀なレシーバーたちを供給している結果なのだろうか?

 

ファンブルもまた減少している。NFLでは2001~07年まで毎シーズン、1試合の平均でファンブル3回を記録していた。それが過去7シーズンでは平均2.5回にまで減少している。ファンブル数の減少は、ランの回数が減ったことに起因しているかもしれない。また、NFLが暴力的なヒットを抑制していることも理由に挙げられるかもしれない。

 

 

 

NFLのトレンド(1)

NFLのトレンド(2)

NFLのトレンド(3) 

NFLのトレンド(4)

NFLのトレンド(5)

NFLのトレンド(6)