ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

4巡 ILB ジョジー・ジュエル

4巡指名の1人目です。 

 

 

 

4巡 6位(106)

ILB ジョジー・ジュエル

Josey Jewell 身長6-1 体重234 Rシニア Iowa 

 

アイオワ州の農場で育った。高校ではフットボールとバスケットボールでオール・ステイツに選ばれるなど活躍したが、 サイズや運動能力の数字が低かったため、2つ星の評価しかもらえなかった。

地元にあるディビジョンIIIのルーザー大学に進学する予定だったが、後になってアイオワ大学から最低限の奨学金をオファーされてそちらを選んだ。

 

2013年はレッドシャツに登録された。

2014年は11試合に出場し、最後の4試合で先発した。開幕2試合は怪我で欠場している。テネシー大学と対戦したTaxSlayer.com Bowlではウィークサイドで先発して、14タックルを記録。その試合でアイオワ大学のMVPに選ばれている。

2015年は守備のキャプテンに選ばれた。ミドルで全14試合に先発し、チームでトップの126タックル、同4位のインターセプト4個、同2位タイの7.5ロスタックルを記録している。All-Big Tenの2ndチームに選出された。

2016年も守備キャプテンを務めた。ミドルで全13試合に先発して、チームでトップの124タックルを記録し、6ロスタックル、2サック、9パス防御を決めている。チームの守備MVP、All-Big Tenの2ndチームに選出された。

2017年も守備キャプテンを務めた。ミドルで12試合に先発。肩の怪我で1試合に欠場している。136タックル、13.5ロスタックル、4.5サック、2インターセプト、11パス防御、1ファンブル誘発、1リカバーを記録した。

チームの守備MVP、1st Team All-American、All-Big Tenに選ばれた。Big Tenの最優秀守備選手賞、ジャック・ランバート賞(全米最優秀LB賞)など、多くの賞にも輝いている。

 

4年連続でAcademic All-Big Ten(成績優秀)に選ばれている。

通算437タックルはアイオワ大学で歴代4位の記録だった。

40ヤードは4.82秒と遅いが、現先発のILBトッド・デイビス(体重242)は4.87秒、元ブロンコスのLBダニー・トレバサン(体重237)は4.84秒だった。

コンバインの数値は、垂直跳び33インチ(LB13位)、立ち幅跳び117インチ、3コーン6.8秒(2位)、Sシャトル4.27秒(8位)、ベンチプレス18回だった。

 

 

指名予想

5~6巡

 

概要

サイズ的にインサイド・ラインバッカーをやれるのかという指摘がある。さらにコンバインの40ヤード走(4.82秒)が残念なほどに遅く、評価を落としてしまった。しかし、フィールドにおいては、非常に本能的なラインバッカーで、フィジカルさと容赦ないモーターで常にプレイし続ける。スピードはないものの、その一貫性とフットボール・キャラクターによって、プロで頼れる控えになれる可能性がある。

 

長所

目の動きが速い。即座にプレイを判断しボールへと反応する。熱心にフィルムを研究し、ブロックのスキームを理解してそれに対応する。常に前へと動いて、スクリメージライン付近でプレイを決めようとする。プレイアクションやミスディレクションのプレイから素早くリカバーする。ボールに対する標準的なバーストがあり、そのエリアにいればランナーを仕留めることができる。規律、テクニック、我慢のおかげでタックルのミスをさけている。パッドを水平に保ち、ギャップでのレバレッジをキープする。QBの動きを読んで、ゾーンでルートに割り込む。スクリーンパスを察知する。過去3年で24個のパス防御を決めている。 

 

短所

プロに求められる理想的なスピードはない。腕と脚が短く、体重を増やす余地もない。横の敏捷性、方向転換、全体的な反応の運動能力は平均レベルしかない。いくらかの直線スピードはあるが、相手をカバーするショートエリアの足のクイックネスは普通。守備ラインの後ろでボールを見失うことがある。サイズの小ささにより飲み込まれ、ブロックで立ち往生することがある。タックルをまともに受けるのではなく、かわす必要がある。ヒップの硬さによりマンカバーの流動性がない。ブリッツで努力するが、この分野で勝てる能力はない。

 

AFCスカウト談

彼をとても気に入っている。人々が思っているより速く走れると思う。 彼のような考え方と本能があれば、サイズがなくてもコーチはきっと気に入るはずだ。試合テープでの活躍は、短所よりも勝る。

 

似たタイプの選手

マイク・ハル(MIA)、クリス・ボーランド(元S.F)

  

 

  試合 Tackles TFL Sacks INT TD FF
2014 11 51 1.0 1.0 0 0 0
2015 14 126 7.5 3.0 4 1 1
2016 13 124 6.0 1.5 0 0 1
2017 12 136 13.5 4.5 2 0 1
  50 437 28.0 10.0 6 1 3

 

 

どんな選手かよく分かる動画

アイオワ大学(黒黄)の43番。相手はRBセイクオン・バークリーのいるペン州立大学。ジュエルは11タックル、1INT、2パス防御、1ファンブル・リカバーを記録しています(ちなみにペン州立の5番は4巡WRデイショーン・ハミルトンです)

 


Josey Jewell (Iowa LB) vs Penn State - 2017

 

 

指名評価

 

A Walter Football

ブロンコスはようやくLBをアップグレードすることができた。ジュエルは3年間キャプテンを務めており、もっと早く指名されていてもおかしくなかった。彼は優れた運動能力こそないものの、頭が良く、本能的なラインバッカーだ。ブロンコスの守備を助けることができるだろう。

 

A Travis Wakeman(Broncos Wire

過去3年はシーズン平均127タックルを決めており、通算で28個のロスタックル、10サックを記録している。彼は意外にもドロップバックしてカバーし、ボールに対してプレイすることもできる。

ジュエルは驚くような身体能力こそないものの、フットボールIQが高く、常にどこにいればいいのか理解している。 彼はフィールド中央の守備リーダーであり、ブロンコスにとってはLBアル・ウィルソン(1999年1巡)以来、探していた存在になる。

彼は大学で3年間キャプテンだったが、これはアイオワ大学の歴史において初めてのことだった。

ブロンコスはオフにLBコーリー・ネルソンを失い、LBトッド・デイビスと再契約しているが、ジュエルは出番を得て先発争いに加わるはずだ。 

 

A- CBS Sports

LBはブロンコスの隠れたニーズだった。ジュエルは判断がクイックなので、40ヤードのタイムよりも速くプレイすることができる。彼はタックル・マシーンだ。

  

C- Mike Tanier(Bleacher Report

長所:経験、理解

短所:サイズ、ブロックを外す能力

ジュエルは大学で3年の先発経験があり、2017年に数々の賞を受けるなど、今年のドラフトでも有名な守備選手のひとりだ。

彼はウィークサイドとミドルの中途半端なTweenerであるため、大学での活躍がそのままプロでは通用しない。スペースでうまくプレイするものの、アルビン・カマラのようなRBや、トップのタイトエンドをカバーするだけの横のクイックネスはない。もし前の守備ラインがブロックを引き受けてくれれば、彼は小さいミドル・ラインバッカーとして活躍できるが、ガードに捕まると飲み込まれてしまう。

彼はプロボウルになれるような選手ではないが、ローテーションの控え、スペシャルチームの選手としてバリューがある。過度な期待さえしなければ、フィールドで貢献できる。ブロンコスにはILBのニーズがあり、チームにも合う。