ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

ドラフトQBの評価

ちょっと前の記事ですが、ダニエル・ジェレマイア氏のドラフト・トップ50選手から、QB評価を抜粋して紹介してみたいと思います。

ランキングに入っているのは、サム・ダーノルド、ジョシュ・ローゼン、ベイカー・メイフィールド、ジョシュ・アレン、ラマー・ジャクソンの5人です。

 

 

Daniel Jeremiah's top 50 prospects for 2018 NFL Draft - NFL.com

 

 

6位 サム・ダーノルド

QB Sam Darnold, 6-3 3/8, 221, USC 

分厚く頑丈な体格に、QBとして望まれる身長がある。大学ではショットガンのオフェンスをやっていた。セットアップでのクイックな足があり、広い歩幅からパスを投げる。長く回す投球モーションではあるが、実際にはとてもクイックで爆発力があり、タイトにしようという改善も見られる。フィールドを素早く見渡す視野があり、レシーバーがオープンになるのを予期してパスを投げる能力がある。ボールのスピードとBall Flight(弾道)を変える達人。狭いとこにパスを決められるだけの肩がある。後足から前足への体重移動さえ改良できれば、パスの正確さとスピードは良くなる。とても巧みなアスリートであり、パスラッシュから逃げて、ダウンフィールドに爆発的なプレイを決めることができる。ランでも強さがあり、少しでもヤードを稼ごうとする競争心がある。もっとも大きな問題としてファンブル癖がある。パスでもランでもボールをしっかりと確保する必要がある。全体として、改善すべきエリアはあるものの、彼のサイズ、競争心、崩れた時でもそうでない時でもプレイを決める能力を気に入っている。

 

 

7位 ジョシュ・ローゼン

QB Josh Rosen, 6-4, 226, UCLA

QBとしては理想的な身長と体重があるものの、細い体格をしている。純粋なパサーとしては今年のドラフトでベストの選手。ドロップバックが精密で、しっかりとした土台からパスを投げる。シャープでクイックなリリースがあり、素晴らしいボールを投げる。リズムやオン・タイムで投げるパスにおいてもっとも能力を発揮できる。予期して投げる能力、ボール・プレイスメントが素晴らしい。どんなパスでも投げられるだけの肩がある。問題は強制された時に表れる。パスを急かされると苦戦し、正確さが落ちる。レーンが空くと足でヤードを稼ぐこともできるが、プレッシャーを受けた時に脱出する能力は向上が必要。耐久性にも懸念がある。すぐに活躍できる即戦力の選手だが、台本にないアドリブの能力はこれからも向上していく必要がある。

 

 

13位 ベイカー・メイフィールド

QB Baker Mayfield, 6-0 5/8, 214, Oklahoma

背が低く、QBとして理想的な身長はないが、ラッセル・ウィルソンのように鍛えられた、がっしりとした体格をしている。大学ではショットガンのオフェンスをやっていた。とても激しい選手だが、いろんな体勢や腕の角度から投げているにも関わらず、一貫して正確なパスを決めるというユニークな特性を持つ。下半身から多くのトルクを生み出す。彼の手からボールがどう飛び出しているか、それを真に認識するには、彼のプレイを生で見る必要がある。大学の攻撃ラインはパスプロで良い仕事をしていたものの、プレッシャーを受けた時には、ダウンフィールドに目を向けたままプレイを継続させる能力がある。動きながら正確なパスを投げる。トップスピードこそないものの、デザインされたQBランで効果的に走る。狭いとこに投げることを経験しておらず、投げるスペースがないプロでは、慣れるまで時間が必要になる。フィールドの中と外において、成熟度にいくらか疑問がある。サイズは足りないかもしれないが、彼の正確さ、プレイメイキングのスキル、タフさを気に入っている。NFLで良い先発になれる道具を備えている。

 

 

14位 ジョシュ・アレン

QB Josh Allen, 6-4 7/8, 237, Wyoming 

理想的なサイズ、肩の強さ、機動力がある。大学ではセンターの後とショットガンの両方でプレイしていた。セットアップでのクイックな足があり、スムーズで流れるようなリリースがある。アウトサイドへのパスがベスト。とんでもないスピードのボールを投げ、ものすごくせまいとこにパスを決められる。パスのタッチを向上させなければならないが、ボールのスピードを変え、高く投げる能力も見せている。最初の読みに固執することが多々あり、それがパス失敗やターンオーバーという結果になる。もっとレシーバーがオープンになるのを予期して投げる必要がある。ボール・プレイスメントを向上させる余地はあるが、大学ではレシーバーの落球によるパス失敗も多かった。その運動能力と強さによって、パスラッシャーを避け、タックルを振り払うことができる。アグレッシブなランナーで、デザインされたQBランでもスクランブルでも効果的に走れる。まだ未完成であり、天井知らずの可能性はあるものの、チームには育成の忍耐が必要になる。

 

 

43位 ラマー・ジャクソン

QB Lamar Jackson, 6-2 2/8, 216, Louisville

過去2年の大学フットボールにおいてもっともダイナミックなプレイメイカーで、ショットガンのオフェンスを指揮していた。ひきしまった細い体格をしている。セットバックでのクイックな足があり、ドロップバックの最後につま先で跳ねる。投げる時の歩幅がとても狭い。下半身からトルクやパワーを生み出しておらず、手首のフリップだけでボールを投げているにも関わらず、ものすごいスピードのパスを投げる。イン・ブレイキング・ルートのパスと、オーバー・ザ・トップのタッチパスは、より正確で一貫している。アウトサイドへのパスは正確さに欠ける。投げる時の前足が堅すぎてボールが浮く。昨年からポケットの動きは向上しており、パスラッシャーを上手く避ける。ここ数十年のQBでは、もっとも衝撃的なランナー。デザインされたQBランではとても巧みに逃げてなかなか捕まらない。メカニカルの問題を改善するのに時間が必要だが、彼にはスペシャルなプレイメイキング能力がある。

 

 

 

今のところ、モックドラフトでは、QBの1巡予想もけっこうありますね。

ブロンコスはFAでQBカーク・カズンズ(レッドスキンズ)の獲得に動くとも言われているので、どうなるかは分からないですけど、やはりドラフトのQBも気になります。