ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

FA契約 4選手の紹介

ブロンコスがFA契約した4選手について調べたので、紹介してみます。

 

攻撃と守備のラインマンが2人ずつ。弱点を補強し、全体的に大型化、攻守ともにラン強化という感じでしょうか。

大金でビッグネームを獲るというよりは(金額的に契約できなかったということもありますが)、バリューのある選手を獲得している印象ですね。

一方でレフトタックル問題は解決しないまま。今年のFA市場は、攻撃ラインの価格が高騰していたので、ここはドラフトで指名することになるのでしょうかー

 

  • OG Ronald Leary (DAL)
  • OT Menelik Watson (OAK)
  • DT Domata Peko (CIN)
  • DL Zach Kerr (IND)

 

 

  

OG Ronald Leary

身長6-3、体重320、27歳、5年目、4年36ミリオン契約

OGでリーグ4番目に高い契約となる。契約金($3.5M)、1年目の基本給($2.5M)とロスターボーナス($5.0M)、2年目の基本給($7.65M)で合計18.65ミリオンが保証されている。3年目以降は解雇してもデッドマネーは低くなる。

メンフィス大学出身。2012年カウボーイズドラフト外入団。4年間で先発47試合(出場48試合)で、2016年は12試合に先発している。PFFの2016年評価は80.4ポイント。ESPNのTOP150で51位。NFLcomのFAトップ101で48位。

ESPN(Jeff Legwold)

評価:A ブロンコスのFA契約における成功例にぴたりとハマる選手。チームの弱点である攻撃ラインですぐに先発でき、特にラン攻撃の向上に期待できる。今年のFA市場ではトップOGのひとりと評価されていた。2015年は先発の座を奪われたが、それはチーム事情により新人のラエル・コリンズが起用されたせいだった。

昨年はラエル・コリンズが膝の怪我でシーズンエンドになり、レフトガードで先発していた。ブロンコスでも同じポジションに入ると思われる。

2012年は膝の怪我が懸念されてドラフトされなかった。その年はPSにいたが、それ以降は問題なく、2013年と2014年は32試合のうち31試合で先発している。

契約評価

A USATODAY 「この契約は気に入った。攻撃ラインは良くなる」

B PFF「昨年はコリンズの怪我により先発に復帰し、1つもサックを許さなかった。ランブロックも良かった」

B ESPN「FAだったOG Kevin Zeitlerは5年60ミリオン(30ミリオン保証)の契約を手にしたが、ブロンコスはその前にLearyと契約できたので(金額的に)良かった」

B- WalterFootball「良い選手ではあるが高い」

D B/R「DALでは優れた選手に囲まれていた。ラインは良くなるだろうが高い」

 

 

 

 

 

OT Menelik Watson

身長6-5、体重315、28歳、5年目、3年18.3ミリオン契約

契約金($4.0M)と2017年の基本給($1.5M)の合計5.5ミリオンが保証されている。 2年目からキャップヒットが7.45ミリオンに上がるが、解雇した場合のデッドマネーは2.6ミリオンに下がる(ダメなら1年で解雇できる)

イギリス生まれ。フロリダ州立大学出身。2013年レイダースの2巡指名。4年間で先発17試合(出場27試合)。2016年は5試合に先発(10試合に出場)した。PFFの2016年評価は49.4ポイント(ちなみにラッセル・オクーンは73.5)

ESPN

評価:B 健康でいられるならB評価。GMエルウェイが好む、年齢とバリューによるポテンシャル契約。先に契約したOG Learyと共に新先発になる可能性がある。

ライトタックルをプレイする可能性が高い。レフトタックルではパスプロでスピードラッシャーに苦戦していた。これでカウボーイズ(ラン1位)とレイダース(ラン6位)から攻撃ラインを補強したことになる。

怪我が多く、1シーズンに最高でも12試合しかプレイしたことがない。昨年は足の付け根を怪我しており、2015年はアキレス腱の断裂でシーズンを全休した。 

契約評価

C+ USATODAY 「払いすぎかもしれないが、先発する可能性もある」

D PFF 「以前は(特にパスプロで)苦戦していた。2014年は500回以下のスナップで25回のプレッシャーと6回の反則を許した。2016年は怪我するまでは良かった」

D B/R 「怪我が多い。2014年は12試合に先発してPFF評価が70位だった」

? WalterFootball 「ミレン賞。こんな酷い選手に大金を出すとは信じられない」

 

 

 

 

 

DT Domata Peko

身長6-3、体重325、32歳、12年目、2年7.5ミリオン契約

契約金($1.0M)と1年目の基本給($2.8M)の合計3.8ミリオンが保証されている。2年目のキャップヒットは4.2ミリオンだが、解雇した場合のデッドマネーはわずか0.5ミリオンのみ(1年で解雇できる)

ミシガン州立大学出身。2006年ベンガルズの4巡指名。ベンガルズで11年間プレイしたベテラン。新人年を除くと2011年以外は全試合に先発している。PFFの2016年評価は42.6ポイント(ちなみにシルベスター・ウィリアムズは43.5)。ブロンコスにいるDTカイル・ペコのいとこ。

ESPN

評価:B これまでの活躍を維持して、頼れる選手でいられるなら、手堅いなB評価となる。派手な契約ではないが、彼はとても生産性が高く、無欲な選手で、これまで常に先発してきた。今年33歳になるので、年齢的にはGMエルウェイが好むタイプのFA契約ではないが、11年のうち10年で全試合に出場していて頼れる選手だ。

先発NTシルベスター・ウィリアムズが移籍し、DEバンス・ウォーカーもFAになっている。守備ラインの補強はニーズだった。FA市場が解禁して最初の波が過ぎた後に、残っている証明された先発選手を獲得するのは、エルウェイが好む契約だ。ペコは3-4守備の左DEか、パス守備のNTもプレイできる。

年齢と身体的な衰えの懸念はあるが、これまでの経歴を見ればリスクは小さい。彼は常に最前線で活躍してきた。32歳の選手としては、安全な契約といえる。

契約評価

B+ USATODAY 「FA3日目にしては悪くない契約」

C B/R 「衰えから数字が落ちている。2011年から14年までのペコとは違う」

D WalterFootball 「ここ数年は衰えており、もう以前と同じ選手ではない」

 

 

 

 

 

DL Zach Kerr

身長6-2、体重334、26歳、4年目、2年3.25ミリオン契約

契約金($0.5M)と1年目の基本給($1.0M)の合計1.5ミリオンが保証されている。2年目のキャップヒットは1.75ミリオンで、解雇した場合のデッドマネーは0.25ミリオンのみ。

デラウエア大学出身。2014年コルツのドラフト外入団。3年間で先発8試合(出場36試合)、通算5.5サックを記録している。PFFの2016年評価は42.9ポイント。

ESPN

評価:B 大きな契約ではないが、まだ若く成長できる余地がある。2016年のブロンコス戦で1サックを記録している。

DTシルベスター・ウィリアムズが去ったため、NTの先発候補になる。ブロンコスは守備フロントにもっとフィジカルな選手が必要だった。昨年はラン守備が苦戦し、相手は(ブロンコスのパスラッシュを避けて)パスを投げずに、ランで簡単にボールを進めることができた。

リスクの低い契約。まだ若く、これまで健康に問題はない。コルツのRFAだったがテンダーされずFAになっていた。すでに活躍を見せており、成長も期待できる。

契約評価

B+ USATODAY 「FA契約の勝利とは隠れた才能を見つけることであり、カーにはその可能性がある」

C B/R

 

 

 

移籍した選手

OT ラッセル・オクーン (チャージャースと4年53ミリオンで契約) 

DT シルベスター・ウィリアムズ (タイタンズと3年契約)

 

 

 

主な引用元