第4週、アウェイのバッカニアーズ戦です。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | OT | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
DEN | (3-0) | 7 | 10 | 3 | 7 | 27 | |
TB | (1-2) | 7 | 0 | 0 | 0 | 7 |
前半 17 - 7
- DEN TD、パント / パント、TD、パント、パント、FG
- T.B* INT、TD、パント / INT、パント、ファンブル、パント、終
CBタリブがINTを奪い、相手ゴール前から攻撃開始。ブロンコスはQBシーミアンのTDパスで先制する。タンパもQBウィンストンのTDランで同点。
CBタリブが2個目のINTを決めて、相手陣内から攻撃開始。RBアンダーソンがTDを決める。残り2分、QBシーミアンがサックされて左肩を地面にヒットし、ロッカーに下がる。QBリンチが登場。相手レッドゾーンまで進むも、TDパスは失敗。最後はFGを決めた。
守備はターンオーバー3個を奪い、14得点を演出。しかし、攻撃はパス95ヤード、ラン28ヤード、被サック4個と低調だった。
後半 27 - 7
- DEN* FG、パント / パント、TD、試合中断&パント、終
- T.B パント、パント / パント、パント、ギャンブル失敗
後半もQBリンチが登場。ゴール前3ヤードまで侵入するも、FGに終わる。守備は相手を3&アウト2回に抑える。
QBリンチが80ヤードのドライブでゴール前まで侵入。最後はWRサンダースにプロ初TDパスを決める。20点差で観客が帰り始める。残り7分半、雷雨のため試合中断。約1時間半後に再開。大雨。タンパのギャンブル失敗で終了。
後半は守備が完封して勝利。
欠場選手
- 控 QB Austin Davis
- 先 TE Virgil Green(ふくらはぎ)
- 控 OG Connor McGovern
- 先 RT Donald Stephenson(ふくらはぎ)
- 先 OLB DeMarcus Ware(腕)
- 控 CB Lorenzo Doss
- 控 S Shilloh Keo(膝)
Sのケオ以外は先週と同じ。タンパは先発RBダグ・マーティンが欠場。
QBトレバー・シーミアン
5/7回(71.4%)、68ヤード、1TD、0INT、Rate 141.6
先発4試合目。前半の最後にサックされて、左肩を地面に強打。そのままカートでロッカーに下がりました。後半にはサイドラインにいて、出ようと思えば復帰できる状態ではあったようですね。
得点できたのは、ターンオーバーで相手陣内から攻撃した時だけ。パスプロが良くなくて前半の出場だけで被サック3個。サックや反則で下がって残りヤードを悪くし、1stダウンを更新できずにパントというパターンが目立ちました。リンチと比べると、やはり機動力の差は大きいですね。
怪我は左肩の捻挫とか。右肩ではないので、次の試合も出場できそうという話ですが、今後の情報に注目したいです。
QBパクストン・リンチ
14/24回(58.3%)、140ヤード、1TD、0INT、Rate 94.1
前半残り2分から登場。そのまま最後まで出場して、プロ初TDも決めました。おおむね「インプレッシブ(印象的)だった」という評価が多いですね。
最後の時間潰しを除くと、5回のうち3回の攻撃ドライブで、47ヤード、69ヤード、80ヤードを進んで、得点(FG、FG、TD)しているのは好印象でした。
特に機動力と強肩は目立っていて、パスプロがもたなくても足で逃げられますし、強肩で中長距離にブンブン投げ込むのもダイナミックで良いですね。あと、厳しいところにパスを決める度胸と精度、投げるまでの判断が速いのにも感心しました。
いきなりの初登場で、まだまだ粗さも目立ちますけど、ドラフトの時に「時間がかかる」と言われていた選手にしては、予想以上のパフォーマンスを見せていたように感じました(ショットガン体型にして、リンチがやりやすい攻撃を展開していた工夫も指摘されていますね)
クービアックは「先発はシーミアン」と語っていて、先発QB問題には発展しないと思いますが、次で初先発することになるのか、気になるところです。
HCゲイリー・クービアックの攻撃システムはQBに優しいと言われていますが、ここまでシーミアンもリンチも予想外に良くやってますね。
イーグルスのQBウェンツ、カウボーイズのQBプレスコットといった新人の活躍でも指摘されてますけど、ヘッドコーチが元QB出身というのも、育成にプラスなのかなと思います。
2006年にクービアックがブロンコスを去ると、QBジェイク・プラマーの成績が急落しましたし、2014年にクービアックがレイブンズの攻撃Cに就任すると、QBフラッコの成績が上昇しました。クービアックの手腕はもっと評価されるべき、という声も聞かれますね。
CBアキブ・タリブがインターセプト2個
2008年にバッカニアーズから1巡指名されたタリブが古巣に凱旋。インタ2個を記録しました。このターンオーバー2個をきっかけに、14得点を決めているので、この試合のMVPといっても良い活躍でした。
オフに銃撃事件に巻き込まれたり、批判されることも多いですけど、じつは熱心にフィルムを研究する選手でもあり、この試合のインタもマグレではなく、プレイを読んで動いていたと語っていますね。
最初のインタは事前のコーチングで相手のプレイを知っていたそうで、2個目のインタは、WRジャクソンの動きからルートを読んで待ち構えていたそうです。
DEデレク・ウルフが2.5サックの活躍
この試合は6タックル、2.5サックの活躍。1試合2.5サックはキャリアハイで、今シーズンはすでに計4サックを記録していますね。この試合も、PFFで高評価を得ていますが、ビックプレイだけでなく、ウルフがDirty Work(汚れ仕事)をやっているおかげで、守備全体が活躍できていると、コーチの評価も高いようです。
攻撃ライン
先発は左からLTラッセル・オクーン、LGマックス・ガルシア、Cパラディス、RGスコフィールド、RTタイ・サムブライロ(スティブンソンの代わり)で、先週と同じメンバーでした。
PFFでは、オクーン、パラディス、サムブライロが高評価になっているんですけど、個人的には(特に前半は)苦戦していたように見えました。サムブライロの高評価はちょっとよく分からないです。
雷雨で試合中断
先週のラムズ戦でも雷雨で試合が中断していましたけど、この試合も第4Q残り7分くらいに試合中断。1時間半後に再開した後も、大雨が続いていてフィールドはドロドロでした。中断前に試合はほとんど決まっていたので、結果に大きな影響はなかったと思いますけど、怪我人が出なかったのは良かったです。
追記:試合再開前のウォーミングアップ中、両チームのパンターがお互いのサイドラインに向けてボールを蹴っていたところ、ボールを取りに行ったブロンコスの用具係に、タンパの選手が手を出す(押しのける?)というイザコザがあったそうです。この試合は欠場していたケオが気がついて助けに行き、マクガバンとグリーンも加勢したのだとか。1時間半の試合中断はやっぱりイライラするんでしょうけど、用具係に手を出すのはダメですね・・・
パントリターンのラテラル・パス
自陣38ヤード地点で、WRノーウッドがパントをキャッチ。そこからWRラティマーにボールをラテラル・パスで渡して、22ヤードのリターンを稼ぎましたが、CBケイボン・ウェブスターの反則でプレイは取り消しになりになってしまいました(残念)
QBジェイミス・ウィンストンの成績
17/35回(48.6%)、179ヤード、0TD、2INT、Rate 40.1
被サック5個、QBヒット16回
反省点
- パスプロ(被サック4個)
- RB CJアンダーソン(19回 49ヤード 1TD)
- QBスクランブルにやられる(1TD)
- ILBトッド・デイビスがホースカラー・タックルの反則
- WRファウラー落球
- 新人SSウィル・パークスの反則
- 3rdダウン成功率(3/13 23%)
気になったこと
- アウェイのブロンコスが3.5ポイント有利のオッズだった
- WRサンダースがTD後に側転パフォーマンス
- TD後の大砲がうるさい(1回だけでしたけど)
- 2年目のTEハイアマンは期待できるかも
- 開幕4連敗じゃなくて4連勝で良かったー
さて、次はホームのファルコンズ戦です。
OCカイル・シャナハンが指揮するファルコンズの攻撃は、QBマット・ライアンが500ヤードを投げ、WRフリオ・ジョーンズが300ヤードを記録する、爆発的な試合を見せたばかり・・・
しかーし、ここはブロンコスの守備に期待しましょう!