ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

ブロンコスのドラフト評価 2016 続

ブロンコスの2016年ドラフト評価、前回の続きです。

 

前回の記事:ブロンコスのドラフト評価 2016

 

  • 1巡 QB Paxton Lynch (Memphis)
  • 2巡 DT Adam Gotsis (Georgia Tech)
  • 3巡 FS Justin Simmons (Boston College)
  • 4巡 RB Devontae Booker (Utah)
  • 5巡 OG Connor McGovern (Missouri)
  • 6巡 FB Andy Janovich (Nebraska)
  • 6巡 S Will Parks (Arizona)
  • 7巡 P Riley Dixon (Syracuse)

 

 

 

A- Peter Schrager (FOX Sports) 

1巡下位でQBリンチの争奪戦が行われてるなか、ブロンコスはしっかりと動いて彼を獲得した。私はトレードアップしてQBを獲得するチームに敬意を持っている。勝つためにはQBが必要だ。私は2巡のDEゴトシスも気に入っている。彼はデレク・ウルフから多くを学べるだろう。3巡のFSシモンズと、4巡のRBブッカーは、1年目から出番を得るはずだ。5巡のOGマクガバンはウエイト・ルームのフリークで、スキルを磨くことができれば活躍できるだろう。このドラフトはリンチの成長しだいになるが、私は高い期待を持っている。

ベスト・バリュー指名: RBデボンテ・ブッカー(全体136番目)

 

 

B Rob Rang (CBS Sports

1巡でトレードアップしてQBリンチを獲得した、エルウェイの積極性には感心せざるを得ない。強肩でアスレチックなリンチは、クービアックの攻撃システムに合う。クービアックはブーツレッグを多用し、クイック・スクリーンを使う。それらはリンチがメンフィス大学で効果的にやっていたことだ。とはいえ、リンチには我慢が必要で、それはサンチェスが開幕戦に先発することを意味している。

我慢は他のドラフト指名選手にも当てはまる。2巡のDEゴトシス(ACL)、4巡のRBブッカー(膝)は怪我からの回復中だ。QBリンチ、DEゴトシス、RBブッカーも時が来れば活躍するだろうが、結果的に3巡のFSシモンズがもっとも早くから活躍することになるかもしれない。5巡のOGマクガバンはアスレチックでシステムに合う。7巡のPディクソンにもロスターに残るチャンスが与えられるだろう。 

 

 

B Bucky Brooks (NFL.com

AFC西のベスト指名: QBパクストン・リンチ(1巡26位)

ブロンコスは積極的にトレードアップして、未来のフランチャイズQBを獲得した。リンチは確かに未熟だが、彼はオスワイラーからのアップグレードであり、クービアックはアスレチックで強肩のパサーを中心にした攻撃を組み立てることができる。他チームもトレードアップしての指名を狙っていた中で、ブロンコスがきっちり獲得したことは評価に値する。

AFC西のスリーパー: RBデボンテ・ブッカー(4巡)

シルクのように滑らかに走るブッカーと、ブロンコスのゾーン攻撃システムとの合体は、2016年から大爆発を引き起こすかもしれない。ブッカーにはアリアン・フォスターのようにランとパスで活躍する、プレイメイカーになれる可能性がある。今シーズンのブロンコスは、ラン・ヘビーな攻撃が予想されており、ブッカーは毎試合100ヤード走るマシーンになるかもしれない。 

チーム評価: エルウェイは2011年からドラフトとFAでロスターを強化し続けてきた。連覇がかかる今シーズン、チームの再編成という困難な仕事に直面して、エルウェイは果敢にフランチャイズQBを獲得した。多くの人は、QBリンチが先発できるまで最低1年間は必要だと信じているが、彼は強肩でスキームに合うので、ブロンコスは開幕からの先発候補として見ているかもしれない。4巡のRBブッカーには、ラインの隙間を抜ける能力があり、トレーニング・キャンプが終わる頃には、驚きの先発に抜擢されている可能性がある。

守備では、2巡のDEゴトシス、3巡のFSシモンズが控えで出番を得るだろう。特にFSシモンズは、強力なパスラッシュの後ろで、フィールド中央のプレイメイカーとなるかもしれない。

 

 

B- Mel Kiper Jr. (ESPN

ニーズ:G、QB、ILB、S

私はリンチを(ゴフ、ウェンツ、クックに続く)4番目のQBだと評価していた。ブロンコスは明らかにリンチに惚れてトレードアップした。リンチは才能ある有望選手だが、彼を2016年に(あるいは2017年でも)先発させたいとは思わない。とはいえ、リンチには一流の身体スキルがあり、クービアックとエルウェイの下で育成されるとなれば、彼の長期的な将来性を否定するのは難しい。

2巡のDEゴトシスは、私がドラフトの55番目に評価していた選手で、ブロンコスは彼を全体63番目で指名した。マリク・ジャクソンの抜けたDLに良い補強ができた。私が気に入っている指名は3巡のFSシモンズで、今年4番目のセーフティーだと評価していた。彼を3巡最後で指名したのはスティールだった。4巡のRBブッカーは3rdダウンですぐに活躍できる。5巡ではOGマクガバンを指名してニーズを埋めた。全体として、今年のドラフトはリンチしだいとなるが、問題はブロンコスが彼の成長をどれだけ待てるかだろう。

 

 

B- Pro Football Focus

1日目: QBが大きなニーズのブロンコスは、今年のドラフトボードで3番目のQBを獲得した。リンチの+30.5という数値(PFF評価)は、今年のドラフトでは7番目で、プレッシャーを受けた際の正確さ70.3%は今年のトップだ。メンフィス大学の攻撃システムでは、ポケット内でのプレイが限定され、スナップの1/5でロールアウトして、スクリーンパスも多用している。これらはすべてプロでやるには不安要素だ。リンチはサイドライン際へのパスの正確さに苦戦しており、タイトなマンカバーでオープンになっているレシーバーにパスを通す能力に欠けている。2巡か3巡で指名できれば理想だったが、キャリアを通して彼の評価は上昇し続けている。

2日目: 2巡のDEゴトシスは怪我をするまで、凄いシーズン(わずか377スナップで+17.2)を過ごしていた。彼のパスラッシュ評価(170スナップで+13.8)も、興味深い将来性がある。3巡のFSシモンズはシュアなタックラー(タックル評価で今年13番目)だが、マンカバーでは苦戦することがある。

3日目: 4巡のRBブッカーは、今年のドラフトでは3番目のラン評価+25.6で、ブロンコスのゾーンシステムに合う。6巡のSパークスは、お気に入りの指名のひとつで、セーフティー/スロットの役割で良い数値を出している。彼にはNFLでFSをやれるスキルがある。

 

 

要約 Jeff Legwold (ESPN

ベストな動き:  ドラフト2日目と3日目は、良いバリューと、スキームにフッィトする選手を見つける場だ。近年のブロンコスは、LBトレバサン、DEマリク・ジャクソン、Cパラディス、TEグリーンといった選手たちを3日目に見つけてきたが、それと比べても今年の4巡RBブッカーにはずば抜けたバリューがある。ブッカーはユタ大学で2度の1200ヤード・シーズンを経験しており、優れたレシーバーでもある。 チームには再契約したC.J. アンダーソンと、1年契約のヒルマンがいるが、それでも膝の怪我が回復すれば、出番を獲得するはずだ。

リスキーな動き: 2巡のDEゴトシスにはサイズと可能性がある。オーストラリア出身でフットボールの経験はまだ浅く、シーズンエンドとなったACLの手術から回復中だ。ブロンコスは彼を全体63番目で指名したが、それはかなりのコミットメントと言える。それでも、ゴトシスは身体能力的に掘り出し物だ。もし彼がこれまでのように成長を続ければ、この指名はスティールとなるだろう。

驚いた動き: HCクービアックは、ドラフトかドラフト外FAでFBを獲得すると公言していたが、予想よりも熱心だった。ブロンコスは6巡1位でネブラスカのFBジャノビッチを指名した。ジャノビッチは、チームが欲していたリード・ブロッカーで、必要とあれば走ることもでき、スペシャルチームでもすぐに貢献できる。

整理: もし2巡のDEゴトシスが予想どおりに怪我から復活したなら、ブロンコスは将来のインパクト・プレイヤーを手に入れたと信じている。DLコーチのビル・コーラーは、ゴトシスの獲得を説得して周り、チームは彼を信じて63番目で指名した。今後はコーラーが、この経験の浅い、珍しいアスリートをどう育成するかだ。

いいね!:  ブロンコスは1巡で5つトレードアップして、狙っていたフランチャイズQB候補のリンチを確保した。チームは、カウボーイズとブラウンズが、リンチ狙いでトレードアップに動いていると信じていた。2巡のDEゴトシスは少しリーチ指名だったが、凄いポテンシャルを持っている。チームは、4巡のRBブッカーと、5巡のOGマクガバンに、素晴らしいバリューを見つけた。7巡でパンターのディクソンを指名したのはリーチだったかもしれない。

 

 

 

今年のドラフトは、なかなか評判が良さそうですかねー